兵庫県 宍粟市の国民健康保険|保険料・減免・申請窓口まとめ

宍粟市の国民健康保険|令和8年度の保険税・減免・申請窓口を完全ガイド

宍粟市(しそうし)は兵庫県の西部、中国山地に近い山あいの市です。2005年に山崎町・一宮町・波賀町・千種町が合併して生まれ、市域の大半を森林が占めます。播磨の中心・姫路市の北に位置し、市内を揖保川が流れ、清酒や味噌などの発酵文化から「発酵のふるさと」をうたっています。
この記事では、令和8年度の最新の税率にもとづく宍粟市の国民健康保険税の計算方法、軽減・減免、会社都合退職の特例、納付方法、窓口情報までをまとめました。
宍粟市の国保でまず押さえたいのは、税率が高めで、とくに均等割が重いことです。令和8年度の所得割は4区分合計で13.60%、均等割は40〜64歳の大人1人で年59,200円。同じ兵庫県の加西市(所得割12.79%・均等割47,400円)やたつの市(12.94%・47,200円)より、いずれも高い水準です。
もうひとつは、子どもへの独自の均等割免除が、市の国保税のページでは確認できないこと。18歳年度末までの子どもに対する軽減は、法律で決まった「未就学児の5割」と、令和8年度から始まった子ども・子育て支援納付金分の「全額」の2つです。医療分・後期支援分の均等割(子ども1人あたり合計44,100円)は、小学生にも高校生年代にもかかります。
さらに、市内に介護保険適用除外施設が2か所ある(はりま自立の家・しそう自立の家)、市民局が各地域に置かれていて、山間部でも手続きの窓口があるなど、宍粟市ならではの事情もあります。この記事で順に整理します。

1. 宍粟市の国民健康保険の概要

宍粟市の国保は、勤務先の健康保険(社保)に加入していない方が対象です。自営業者、フリーランス、退職者、無職の方、パート・アルバイトで社保未加入の方、外国人住民などが該当します。

宍粟市の保険税は3方式(所得割+均等割+平等割)で計算します。「平等割」は世帯単位でかかる定額部分で、世帯人数が少ないほど1人あたりの負担感が大きくなります。

宍粟市は「保険税」ではなく「保険税」方式で、4区分すべてが3方式(所得割+均等割+平等割)です。市の税のページは、国保税を「医療給付費分、後期高齢者支援金等分、介護納付金分及び子ども・子育て支援納付金分の合計」と説明しています。
納める人は世帯主です。市は、世帯主が国保に入っていなくても「擬制世帯主」となり、資格確認書の更新、保険給付、国保税の通知がすべて世帯主宛てになるとしています。会社の健康保険に入っている世帯主のところへ、家族分の納税通知書が届くのはこのためです。
運営は平成30年度から、兵庫県と市が共同保険者です。届出は14日以内で、遅れると資格の確認や税額の計算に影響します。また、令和6年12月2日からマイナ保険証が基本の仕組みになり、新しい被保険者証は発行されていません。マイナ保険証を使っている人には「資格情報のお知らせ」、使っていない人には「資格確認書」が交付されます。
窓口は、資格の届出・給付が「市民課」(市役所)と各市民局のまちづくり推進課、税額・納付・軽減・減免の相談が「税務課」です。

国保のしくみそのものは国民健康保険の基礎知識まとめ、加入・脱退の手順は国民健康保険の加入手続き完全ガイドをあわせてどうぞ。

2. 保険税の計算方法|令和8年度の料率

令和8年度 宍粟市国民健康保険税 料率
区分所得割率均等割(1人年額)平等割(1世帯年額)賦課限度額
医療分7.46%31,300円21,100円670,000円
後期高齢者支援金分3.11%12,800円8,500円260,000円
介護分(40〜64歳)2.74%13,700円6,800円170,000円
子ども・子育て支援金分0.29%1,400円
(市の表は均等割1,300円+「18歳以上均等割」100円で、18歳以上は1,400円。18歳に達する日以後の最初の3月31日までの被保険者は、子ども・子育て支援納付金分の均等割が全額軽減される)
900円30,000円
  • 所得割の計算ベースは「前年中の総所得金額等 - 基礎控除43万円」=基準総所得金額。加入者ひとりごとに計算して世帯で合算します。
  • 40歳未満は医療分・後期支援分・子ども分のみ。40歳以上65歳未満には介護分が加わります。
  • 市の表は均等割1,300円+「18歳以上均等割」100円で、18歳以上は1,400円。18歳に達する日以後の最初の3月31日までの被保険者は、子ども・子育て支援納付金分の均等割が全額軽減される。申請は不要です。
  • 年度途中の加入・脱退は月割り計算になります。

所得割の合計は13.60%(医療分7.46%+後期高齢者支援金分3.11%+介護分2.74%+子ども・子育て支援納付金分0.29%)。介護分のかからない40歳未満・65歳以上は10.86%です。当サイトで確認した同じ兵庫県のたつの市(12.94%)や加西市(12.79%)より高く、三木市(13.50%)をわずかに上回ります。

均等割の合計は、介護分のかかる40〜64歳で1人年59,200円(医療31,300+支援金12,800+介護13,700+子ども1,300+18歳以上均等割100)。介護分のかからない18歳以上は45,500円です。18歳年度末までの子どもは、子ども・子育て支援納付金分が全額軽減されるため、医療分・後期支援分だけの44,100円になります(未就学児はさらにこの2区分が5割軽減されて22,050円)。

平等割の合計は1世帯37,300円(医療21,100+支援金8,500+介護6,800+子ども900)。介護分のかからない世帯は30,500円。4区分すべてに平等割があります。市は「平等割額は、1世帯あたりの税額です。加入者数にかかわらず定額です」としています。

賦課限度額は医療67万円・後期支援26万円・介護17万円・子ども3万円で、合計113万円です。

所得割の計算ベースは「前年中の総所得金額等-基礎控除」。市は基礎控除額を、合計所得金額が2,400万円以下で43万円、2,400万円超で29万円、2,450万円超で15万円、2,500万円超で0円と表で示しています。高所得世帯では、基礎控除が段階的に小さくなる点に注意が必要です。また、市は「災害等による雑損失の繰越控除は適用されません」と明記しています。
住民税と同じ扶養控除・社会保険税控除・医療費控除などは、所得割の計算には使えません(市の「計算対象となる所得等」のページ)。

年度の途中で40歳になる人は、40歳になった翌月に更正通知書が届き、介護分が加わります。65歳になる人は、あらかじめ65歳になる月の前月までの介護分で計算されます。75歳になる人は後期高齢者医療に移るため、その月の前月分までで計算が終わります。

賦課期日は4月1日で、4月2日以降に納税義務が生じた人はその日が賦課期日です。年度途中の加入は加入した月から次の3月までの月割り。4月は1日から30日のいつ加入しても、4月分の税が1か月分かかります。

転入してきた人は、前の住所地の所得で計算されます。当年の1月2日以降に宍粟市に転入した人は、前年中の所得が市にわからないため、1月1日現在の住所地に所得を照会し、その回答をもとに所得割と軽減判定まで含めて税額が通知されます。照会の結果が未申告だった場合は「国民健康保険税申告書」が送られてくるので、所得がない人でも申告が必要です。転入時に1月1日現在の住所地の所得証明書を持っていくと、手続きがスムーズです。

近隣の兵庫県の市と比べると|宍粟市は「均等割が重い」設計

当サイトで令和8年度の税率を確認している兵庫県の市(たつの市・加西市・西脇市)と、同じ条件で並べてみます。条件は40歳の単身世帯・前年の給与収入300万円(給与所得202万円、基準総所得金額159万円)、介護分あり、軽減なしです。数字は本記事による概算で、各市の公表値から計算しています。

40歳単身・給与収入300万円の年間国保税(令和8年度・概算)
市年間税額月あたり宍粟市との差
宍粟市312,740円約26,000円―
西脇市304,464円約25,300円宍粟市より約8,276円低い
たつの市289,146円約24,000円宍粟市より約23,594円低い
加西市285,161円約23,700円宍粟市より約27,579円低い

4市の中で宍粟市がいちばん高い結果です。理由は、医療分の所得割(7.46%)と均等割(31,300円)がともに高めで、さらに介護分の均等割(13,700円)と平等割の合計(37,300円)も重いためです。単身・中所得の世帯では、年に8千円〜2.8万円ほどの開きになります(西脇市との差が最も小さく、加西市との差が最も大きい)。

もうひとつ違うのが子どもの扱いです。加西市は18歳年度末までの子どもの均等割を市の独自制度で全額免除していますが、宍粟市のページで確認できる子どもの軽減は、未就学児の均等割5割軽減と、子ども・子育て支援納付金分の全額軽減の2つです。医療分・後期支援分の均等割(合計44,100円)は、小学生・中学生・高校生年代の子どもにもかかります。

たとえば40歳の夫婦+小学生+未就学児の4人世帯・世帯の基準総所得金額257万円(後述の計算例1と同じ)で試算すると、宍粟市は年間約571,370円。同じ世帯が子ども分の均等割を全額免除している加西市にいたとしたら約457,903円で、差は約113,467円です。このうち子ども2人分の均等割だけで、宍粟市では年66,150円(小学生44,100円+未就学児22,050円)が上乗せされています。子育て世帯ほど、税額の差が大きくなる設計です。

【計算例1】40歳夫婦+子ども2人(うち1人は未就学児)/世帯所得300万円

所得はすべて夫(40歳)のものとして計算します。基準総所得金額 = 300万円 - 43万円 = 257万円

  • 医療分: 所得割 191,722円 + 均等割 109,550円 + 平等割 21,100円 ⇒ 322,372円
  • 後期支援分: 所得割 79,927円 + 均等割 44,800円 + 平等割 8,500円 ⇒ 133,227円
  • 介護分: 所得割 70,418円 + 均等割 27,400円 + 平等割 6,800円 ⇒ 104,618円
  • 子ども分: 所得割 7,453円 + 均等割 2,800円 + 平等割 900円 ⇒ 11,153円

合計: 年間 約571,370円(月あたり約47,600円)

この世帯の総所得金額等は300万円。2割軽減の判定基準は「43万円+57万円×4人=271万円」なので、低所得軽減には届きません。

【計算例2】40歳単身/年収300万円(給与所得202万円)

基準総所得金額 = 202万円 - 43万円 = 159万円

  • 医療分: 所得割 118,614円 + 均等割 31,300円 + 平等割 21,100円 ⇒ 171,014円
  • 後期支援分: 所得割 49,449円 + 均等割 12,800円 + 平等割 8,500円 ⇒ 70,749円
  • 介護分: 所得割 43,566円 + 均等割 13,700円 + 平等割 6,800円 ⇒ 64,066円
  • 子ども分: 所得割 4,611円 + 均等割 1,400円 + 平等割 900円 ⇒ 6,911円

合計: 年間 約312,740円(月あたり約26,100円)

単身世帯でも平等割が合計で年37,300円のってきます。平等割のない自治体(横浜市や東京23区など)と比べると、この分がまるごと差になります。

【計算例3】会社都合で退職した40歳単身/前年の給与収入400万円

ここが一番お金の動くところです。給与収入400万円=給与所得276万円の方が、倒産・解雇などで離職したケース。

軽減を届け出なかった場合(基準総所得金額 276万-43万=233万円)

  • 医療分 226,218円 / 後期支援分 93,763円 / 介護分 84,342円 / 子ども分 9,057円 ⇒ 合計 約413,380円

非自発的失業者の軽減を届け出た場合(給与所得を100分の30に圧縮:276万×30%=82.8万円 → 基準総所得金額 39.8万円)

  • 判定所得も82.8万円に下がるため均等割・平等割の2割軽減もあわせて適用されます(2割軽減の基準=43万+57万×1人=100万円以下)
  • 医療分 71,611円 / 後期支援分 29,418円 / 介護分 27,305円 / 子ども分 2,994円 ⇒ 合計 約131,328円

差額は年間およそ28万2千円。届出書1枚でこれだけ違います。宍粟市が対象者を自動で拾ってくれるわけではないので、心当たりのある方は窓口へ。

(注)上記は本記事による概算です。正確な金額は宍粟市公式サイトでご確認ください。退職直後で任意継続と迷っている方は任意継続 vs 国民健康保険もどうぞ。

3. 賦課限度額(保険税の上限)

  • 医療分 670,000円 / 後期支援分 260,000円 / 介護分 170,000円 / 子ども分 30,000円
  • 世帯合計の最大値: 年113万円(1,130,000円)

所得がどれだけ高くてもここで頭打ちです。

4. 宍粟市の軽減・減免制度

制度は自動で適用されるものと申請しないと適用されないものに分かれます。取りこぼしが起きるのはいつも後者です。

4-1. 低所得世帯の軽減(7割・5割・2割)|自動適用

令和8年度 軽減判定の所得基準
軽減率世帯の総所得金額等が以下の額以下
7割軽減43万円 + 10万円×(給与所得者等の数 - 1)
5割軽減43万円 + 31万円×被保険者数 + 10万円×(給与所得者等の数 - 1)
2割軽減43万円 + 57万円×被保険者数 + 10万円×(給与所得者等の数 - 1)

軽減されるのは均等割と平等割です。所得割は対象外。収入がない方も住民税の申告をしないと軽減判定が回りません。「無職なのに保険税が高い」の原因はたいていこれです(無職の人の国民健康保険)。

4-2. 未就学児の均等割5割軽減|自動適用

未就学児(小学校入学前)の均等割が所得制限なく一律5割軽減。低所得軽減との併用ができ、7割軽減世帯の未就学児は合わせて8.5割軽減になります。申請不要。

4-3. 子ども・子育て支援金分の18歳未満軽減|自動適用

令和8年度に新設された子ども・子育て支援金分は、市の表は均等割1,300円+「18歳以上均等割」100円で、18歳以上は1,400円。18歳に達する日以後の最初の3月31日までの被保険者は、子ども・子育て支援納付金分の均等割が全額軽減される。子ども本人の負担は実質ゼロです。申請不要。

4-4. 非自発的失業者の保険税軽減|要申請

倒産・解雇・雇止めなどで離職し、雇用保険の「特定受給資格者」または「特定理由離職者」に該当する離職時65歳未満の方は、前年の給与所得を100分の30として計算します。計算例3のとおり、効き目が別格の制度です。

  • 軽減期間: 離職日の翌日から翌年度末まで(最大2年分)
  • 離職理由コード: 特定受給資格者=11・12・21・22・31・32/特定理由離職者=23・33・34
  • 必要書類: 雇用保険受給資格者証(または受給資格通知)の写し、本人確認書類、マイナンバーがわかるもの
  • 届出先: 宍粟市 税務課(0790-63-3124)/市民課・各市民局まちづくり推進課
  • 注意: 届け出ないと適用されません。自己都合退職は対象外です

宍粟市の軽減ページによると、対象は失業時点で65歳未満で、雇用保険受給者証の離職理由コードが11・12・21・22・23・31・32・33・34のいずれかに当たる人です。倒産や解雇、雇い止めなどが理由の離職が想定されています。
軽減の中身は「前年の給与所得を100分の30とみなして計算」。軽減の対象期間は「離職日の翌日の属する月から、その月の属する年度の翌年度末まで」で、失業給付の受給期間とは別に数えます。
申請は必須で、「雇用保険受給資格者証」または「雇用保険受給資格通知」と、世帯主と対象者のマイナンバーが確認できる書類が必要です。様式は市のサイトから「国民健康保険特例対象被保険者等申告書」(ExcelとPDF)をダウンロードできます。
窓口の担当課は、市の軽減ページの問い合わせ先に従えば税務課です。

書類の書き方まで含めた手順は失業したときの国保「軽減措置」完全ガイドで解説しています。

4-5. 産前産後期間の保険税軽減|要届出

出産する国保被保険者がいる世帯は、対象者の所得割額と均等割額について、出産予定月(または出産月)の前月から翌々月までの4か月分(多胎妊娠は3か月前から6か月分)が軽減されます。妊娠85日以上の出産(死産・流産・早産を含む)が対象で、出産予定日の6か月前から届出可能。産前産後の免除・軽減制度もどうぞ。

4-6. 宍粟市の減免制度|要申請

宍粟市の国保税の軽減・減免のうち、市の公式ページ(令和8年4月1日更新)で確認できるものを整理します。法律で決まった7割・5割・2割軽減や未就学児の軽減は前の節のとおりで、ここではそれ以外の制度を表にしました。

宍粟市 国民健康保険税の減免
種類主な要件減免内容・手続き
単身世帯に係る平等割の軽減
(申請不要)
世帯員が国保から後期高齢者医療へ移ったことで、国保加入者が1人だけになった世帯医療分・後期支援分・子ども分の平等割が、移行後の最初の5年間(特定世帯)は2分の1、その後の3年間(特定継続世帯)は4分の1軽減される
旧被扶養者の減免
(要申請/資格取得時)
会社などの健康保険の本人が後期高齢者医療へ移ったため、その65歳以上の被扶養者が国保に入った人(国保組合の被扶養者は対象外)所得割額は全額、均等割額・18歳以上均等割は2分の1、65歳以上の人だけの世帯なら平等割も2分の1。資格取得月から2年間に限り、すでに7割・5割軽減の世帯には適用されない
産前産後期間の免除
(要届出)
令和5年11月以降に出産する被保険者(妊娠85日以上の出産。死産・流産・早産・人工妊娠中絶を含む)単胎は出産前月から出産翌々月までの4か月分、多胎は出産3か月前から翌々月までの6か月分の所得割・均等割・18歳以上均等割を免除。出産予定日の6か月前から届出可能
災害・特別な事情による減免
(要申請/税務課)
災害、その他特別な事情があり、基準に該当する人国保税の減免。申請した時点で納期の来ていない分が対象。減免割合や所得基準は市のページに数字の記載がなく、税務課(0790-63-3124)に相談
一部負担金の減免・徴収猶予
(要申請/市民課)
①震災・風水害・火災などで死亡・障がい・資産の重大な損害/②干ばつ・冷害・凍霜害等による農作物の不作、不漁などで収入が著しく減少/③事業の休廃止・失業等で収入が著しく減少/④これらに類する事由入院療養にかかる病院窓口での自己負担分(一部負担金)が、減額・免除・徴収猶予される場合がある
介護保険適用除外の届出
(要届出/市民課・市民局)
40〜64歳で、介護保険適用除外施設に入所している人届出をすれば介護保険第2号被保険者でなくなり、介護分の国保税がかからなくなる。退所時も届出が必要

見落としやすい点が3つあります。1つ目は、国保税そのものの減免(災害・特別な事情)は「申請時点で納期未到来分」にしか適用されないこと。すでに過ぎた納期の分はさかのぼって減らせないので、被災や収入の急減に気づいたら、納期が来る前に税務課へ連絡するのが鉄則です。減免割合や所得基準が市のページに出ていない分、早めの相談が確実です。
2つ目は、一部負担金の減免の要件に「干ばつ、冷害、凍霜害等による農作物の不作」が入っていること。山あいで農業や林業に携わる世帯の多い宍粟市らしい項目です。ただし対象は「入院療養にかかる」自己負担分で、外来は含まれない点に注意してください。
3つ目は、低所得の軽減(7割・5割・2割)が申告を前提にしていること。市は「世帯内の計算対象者で未申告の人がいる場合は計算されません」としています。収入がない家族がいても、世帯主と19歳以上の加入者は必ず所得を申告してください。

保険税が重いと感じたときの選択肢は保険料が高い・払えないときのガイドもあわせて。

4-7. 払えないときは滞納する前に相談

滞納すると督促 → 延滞金 → 財産の差押えと段階的に進みます。滞納してから相談するより、滞納する前に相談したほうが選べる手が多い。分割納付や徴収猶予の相談ができます(払えない・滞納したときの対処法)。

5. 納付方法

  • 口座振替(納期限の日に引き落とし。毎月25日までに税務課に届けば翌月以降の納期分から開始)
  • 納付書による納付(会計課、市民局まちづくり推進課、三方町出張所、ゆうちょ銀行・郵便局、西兵庫信用金庫・兵庫西農業協同組合・ハリマ農業協同組合)
  • コンビニ納付(納付書のバーコードが読み取れるものに限る。1枚30万円超は不可)
  • クレジットカード納付(エフレジ公金支払サービス。決済手数料が別にかかる)
  • 年金からの特別徴収(世帯の国保加入者が全員65〜74歳などの条件を満たす世帯)

納期は7月から翌年3月までの毎月、全9期です。第1期は7月1日〜31日、第2期は8月、第3期は9月、第4期は10月、第5期は11月、第6期は12月1日〜25日(12月だけ25日が納期限)、第7期は1月、第8期は2月、第9期は3月1日〜31日。納期限が休日・祝日にあたるときは翌日が納期限です。納付書は各納期の中旬に市役所から送付されます。
年金天引き(特別徴収)の対象は、次のすべてを満たす世帯です。①世帯内の国保加入者が全員65〜74歳、②世帯主の年金支給額が年18万円以上、③世帯主の介護保険料が年金から天引きされている、④世帯主の介護保険料と国保税の合計が年金支給額の2分の1以下。徴収月は年金の支給月(4月・6月・8月・10月・12月・翌年2月)です。国保税額が確定するのは7月なので、4月・6月・8月は「仮徴収」(前年度の2月と同額)、10月・12月・2月が「本徴収」で、年間税額から仮徴収分を引いた額を3回に振り分けます。このため仮徴収と本徴収で金額が変わります。口座振替に切り替えたい人は、金融機関で口座振替の申込みをしたあと、税務課または各市民局の窓口に申し出ます。
コンビニ・クレジット納付の「対象税目」に注意してください。市の「コンビニ納付」「クレジット納付」のページはタイトルに国民健康保険税を含みますが、本文の「納付できる税金」の一覧には市県民税(普通徴収)・固定資産税・軽自動車税などが並び、国保税の名前は書かれていません(令和8年10月時点)。国保税の納付書でコンビニやカードが使えるかは、納付書の記載か税務課(0790-63-3124/債権管理室0790-63-3134)で確認すると確実です。

6. 加入・脱退の手続き

6-1. 加入手続き(事由発生から14日以内)

状況別 加入時の必要書類
事由必要書類
会社を退職した健康保険資格喪失証明書、本人確認書類、マイナンバーがわかるもの
他市区町村から転入本人確認書類、マイナンバーがわかるもの(転入届と同時に手続き可)
子どもが生まれた本人確認書類、母子健康手帳
生活保護が廃止された保護廃止(停止)通知書、本人確認書類

6-2. 脱退手続き(事由発生から14日以内)

状況別 脱退時の必要書類
事由必要書類
就職して社保に加入した新しい健康保険の資格確認書等、国保の保険証・資格確認書、本人確認書類
他市区町村へ転出本人確認書類(転出届と同時に手続き可)
生活保護の受給開始保護決定通知書、本人確認書類
死亡本人確認書類、死亡を確認できる書類

脱退の届出を忘れると国保料の請求が止まりません。社保と国保の二重払いになって、あとから還付手続きに走ることになります。就職時は就職したときの脱退手続き完全ガイド、引っ越し時は引っ越したときの手続き完全ガイドを参照してください。

7. 宍粟市の国保窓口一覧

宍粟市の国保は、資格の届出・給付の申請を「市民課」と各市民局のまちづくり推進課、税額の計算・納付・減免の相談を「税務課」が担当しています。市役所は宍粟市山崎町中広瀬133番地6です。

宍粟市 国保の窓口
窓口連絡先主な業務
市民課
〒671-2593 宍粟市山崎町中広瀬133番地6
0790-63-3108
FAX 0790-62-2987
加入・脱退・変更の届出(14日以内)、資格確認書・資格情報のお知らせ、高額療養費・出産育児一時金・葬祭費などの給付、限度額適用認定証、介護保険適用除外の届出
税務課
〒671-2593 宍粟市山崎町中広瀬133番地6
0790-63-3124
FAX 0790-62-2866
国保税の税額・納税通知書、軽減・減免の相談、非自発的失業の軽減、口座振替・納付書の再発行
税務課 債権管理室0790-63-3134市のコンビニ納付ページの問い合わせ先
各市民局 まちづくり推進課
(市民係)
各市民局給付(出産育児一時金・葬祭費)や限度額適用認定証の申請、介護保険適用除外の届出、納付書による納税の受付

市民課の電話番号(0790-63-3108)は、市の国保「資格」「給付」ページの問い合わせ先と同じ番号です。資格・給付の相談は、まずここに電話するのが近道です。

山間部に住んでいる人は、市民局の窓口を使えます。市の給付ページには、申請先「市民課および市民局まちづくり推進課」と書かれています。出産育児一時金・葬祭費・限度額適用認定証などの申請は、山崎の市役所まで行かなくても、お住まいの地域の市民局で手続きできます。三方町出張所でも納付書による納付ができます。

産前産後の免除は、出産予定日の6か月前から届出ができます。出産後の届出も可能です。持ち物は、届出書、母子健康手帳(表紙と分娩予定日のページのコピー)または医療機関の証明書など、世帯主と対象者のマイナンバーが確認できる書類です。多胎妊娠は人数分の母子健康手帳のコピーが必要です。届出された予定月と実際の出産月が違っても、再届出は不要(年度の切り替わりで軽減額が変わるときなど、実際の出産月で計算したい場合のみ再届出)。

修学のため市外へ引っ越す場合は「マル学」の申請ができます。大学や高校などに通うため他の市区町村に住民票を移した宍粟市の国保被保険者は、住民票を移したあとも宍粟市の国保資格を続けられます。マル学が適用されると資格は毎年3月末までで、引き続き在学するなら年度ごとに更新が必要です。学校をやめるときや卒業するときは非該当の手続きが要ります。必要なのは国保資格確認書等と、在学証明書または有効期限の入った学生証のコピーです。

資格を失ったのに届出をしないと、あとで給付費の返金を求められることがあります。市は「届出を行わず、国民健康保険資格で医療機関の受診を続けた場合は、後日宍粟市が負担した給付費(7割・8割)を返金していただく場合があります」としています。就職して職場の健康保険に入ったとき、家族の扶養に入ったときは、必ず資格確認書等を持って脱退の届出をしてください。

市内に介護保険適用除外施設が2か所あります。「はりま自立の家」(一宮町伊和)と「しそう自立の家」(山崎町与位)です。40〜64歳で適用除外施設に入所している人は、届出をすれば介護分の国保税が不要になります。必要書類は「介護保険適用除外該当・非該当届」、施設が発行する入所証明書(退所のときは退所証明書)、障がい福祉サービス受給者証の写し、マイナンバーが確認できる書類、本人確認書類。届出先は市民課と市民局まちづくり推進課です。対象施設は、介護保険法施行法第11条・同法施行規則第170条にもとづく9類型で、市のページに一覧があります。

給付の金額(市のページより):出産育児一時金は50万円(産科医療補償制度に加入する医療機関で出産した場合。それ以外は48.8万円)、葬祭費は5万円(喪主に支給)。出産育児一時金は、直接支払制度を使って費用が支給額より安く済んだときの差額申請も必要です。国保の給付は原則、世帯主(葬祭費は喪主)の口座に振り込まれます。

高額療養費の限度額は令和8年8月に引き上げられました。市のページによると、70歳未満の区分ウ(総所得金額等210万円超〜600万円以下)は月80,100円+α→85,800円+α、区分エ(210万円以下)は57,600円→61,500円、住民税非課税(区分オ)は35,400円→36,900円。令和8年8月から令和9年7月までの新しい限度額です。あわせて、年間上限額(区分ウ・エは53万円、非課税の区分オは29万円など)も示されています。マイナ保険証を使えば窓口で限度額が自動で適用されますが、国保税に未納があると限度額情報が表示されず、認定証も原則発行されません。高額療養費の申請の簡素化(一度口座を登録すると自動で還付)も、国保税に滞納がないことが要件です。

8. よくある質問(宍粟市の国保)

Q1. 宍粟市の国保税は、近隣の市と比べて高いですか?
A. 当サイトで税率を確認している兵庫県の市(たつの市・加西市・西脇市)と比べると、高い水準です。40歳単身・給与収入300万円で試算すると、宍粟市は年約31.3万円、たつの市は約28.9万円、加西市は約28.5万円、西脇市は約30.4万円です(本記事の概算)。
高くなる主な理由は、医療分の所得割7.46%・均等割31,300円・平等割21,100円と、介護分の均等割13,700円です。ただし、国保税は運営の財政状況に応じて市ごとに決めるもので、兵庫県は県内の税率の統一を目指しています(遅くとも令和12年度まで)。統一の過程で、市ごとの差は縮まっていく見込みです。

Q2. 子どもの均等割の軽減はありますか?
A. あります。ただし、全額免除ではありません。市のページで確認できるのは、①未就学児(6歳に達する日以後の最初の3月31日まで)の均等割が2分の1(低所得軽減に該当する世帯は、軽減後の額のさらに2分の1)、②18歳未満(18歳に達する日以後の最初の3月31日まで)の子ども・子育て支援納付金分の均等割が全額軽減、の2つです。どちらも申請不要です。
医療分と後期支援分の均等割(合計44,100円)は、小学生以上の子どもには軽減なくかかります。18歳年度末を過ぎた子(たとえば大学生)には、子ども分の均等割(1,300円)と18歳以上均等割(100円)もかかります。

Q3. 年金暮らしで国保に入っています。年金から天引きされますか?
A. 世帯の国保加入者が全員65〜74歳で、世帯主の年金が年18万円以上などの条件を満たせば、世帯主の年金から自動で天引き(特別徴収)されます。天引きは年金の支給月(4・6・8・10・12・2月)の年6回です。
たとえば、夫婦2人とも65歳以上で国保に入っている世帯が当てはまりやすい形です。天引きをやめて口座振替にしたいときは、金融機関で口座振替の申込みをしたあと、税務課か市民局の窓口に申し出ます。仮徴収(4・6・8月)と本徴収(10・12・2月)で金額が変わるので、7月中旬に届く納税通知書で確認してください。

Q4. 会社を辞めて収入がありません。それでも国保税はかかりますか?
A. かかります。ただし、前年の所得が低ければ7割・5割・2割の軽減が自動で適用されます。軽減判定は前年の所得で行うため、退職した年は前年の給与がそのまま反映されるため、判定の所得が高く出てしまいます。
その場合は非自発的失業者の軽減(前年の給与所得を100分の30とみなす)が効きます。倒産・解雇・雇い止めなど、雇用保険の離職理由コードが11・12・21・22・23・31・32・33・34の人が対象です。自己都合退職は対象外で、申請しないと適用されません。退職後は「雇用保険受給資格者証」を持って、税務課(0790-63-3124)に申請について確認してください。

Q5. 引っ越して宍粟市に来ました。最初の国保税はいつ、いくらで届きますか?
A. 前の住所地に所得を照会したうえで、税額が計算されて通知されます。当年の1月2日以降に宍粟市へ転入した人は、前年の所得が宍粟市にはないため、市が1月1日現在の住所地へ照会します。回答にもとづいて所得割・軽減判定まで含めた税額が決まります。回答が「未申告」だった場合は「国民健康保険税申告書」が送られてくるので、所得がなくても申告してください。未申告のままだと軽減判定ができず、軽減が受けられません。

Q6. 子ども・子育て支援納付金分とは何ですか?
A. 令和8年度から、国保の税額に加わった新しい区分です。市の説明では、すべての医療保険から拠出して社会全体で子育て世帯を支える仕組みで、令和8年4月の加入月分から適用されています。税額は令和8年7月に届いた納税通知書などで知らされました。
宍粟市の令和8年度の率は所得割0.29%・均等割1,300円・平等割900円・限度額3万円。全加入者が対象(介護分と違い、年齢の下限・上限はありません)で、18歳未満の加入者の均等割は全額軽減されます。18歳以上には「18歳以上均等割」として100円が別にかかります。

Q7. 国保から後期高齢者医療に移った家族がいます。税は変わりますか?
A. 世帯に国保の加入者が1人だけ残る場合は、平等割が軽減されます。移行後最初の5年間は2分の1、その後の3年間は4分の1で、申請は不要です(医療分・後期支援分・子ども分)。
また、会社などの健康保険の本人が後期高齢者医療に移ったため、65歳以上の被扶養者が国保に入った場合は、所得割の全額と均等割の2分の1が2年間減免されます。こちらは資格取得時に申請が必要で、建設国保などの国保組合の被扶養者は対象外です。

Q8. 自動で適用される軽減と、申請が必要なものの違いは?
A. 自動適用=低所得の軽減(7割・5割・2割)、未就学児の5割軽減、18歳未満の子ども分軽減。要申請=非自発的失業軽減、産前産後軽減、単身世帯に係る平等割の軽減
(申請不要)・旧被扶養者の減免
(要申請/資格取得時)・産前産後期間の免除
(要届出)・災害・特別な事情による減免
(要申請/税務課)・一部負担金の減免・徴収猶予
(要申請/市民課)・介護保険適用除外の届出
(要届出/市民課・市民局)などの減免です。効き目の大きいものほど申請制——ここがミソです。

Q9. 退職後、国保の加入手続きはいつまでに?
A. 退職日の翌日から14日以内に宍粟市 市民課(0790-63-3108)/税務課(0790-63-3124)で。14日を過ぎても加入義務は退職日の翌日にさかのぼるので、手続きが遅れた分の保険税もまとめて請求されます。得はひとつもないので早めに。

9. まとめ|宍粟市の国保で押さえるべきポイント

  • 宍粟市は3方式(所得割+均等割+平等割)。令和8年度の料率は医療分7.46%・後期支援分3.11%・介護分2.74%・子ども分0.29%
  • 均等割は医療分31,300円・後期支援12,800円・介護13,700円・子ども1,400円、平等割は合計で年37,300円。賦課限度額は世帯合計で年113万円
  • 令和8年度の所得割は合計13.60%(医療7.46%・後期支援3.11%・介護2.74%・子ども0.29%)。たつの市(12.94%)、加西市(12.79%)より高く、三木市(13.50%)をやや上回る
  • 均等割は40〜64歳の大人で1人年59,200円。近隣のたつの市・加西市(ともに約47,000円台)より1万円以上高い。18歳未満は子ども分が全額軽減だが、医療分・後期支援分の均等割(合計44,100円)はかかる
  • 子どもの均等割を全額免除する市独自の制度は、市のページで確認できない。子ども2人(小学生+未就学児)で、均等割だけで年66,150円が加わる
  • 納期は7月〜翌年3月の全9期(12月だけ25日が納期限)。納付書は各納期の中旬に届く。年金天引きは65〜74歳だけの世帯で、年金が年18万円以上などの条件
  • 市内に介護保険適用除外施設が2か所(はりま自立の家・しそう自立の家)。入所する40〜64歳は届出で介護分がかからなくなる
  • 国保税の減免は「申請時点で納期未到来の分」が対象。納期が来る前に税務課へ。一部負担金の減免は「入院療養にかかる」自己負担分で、農作物の不作による収入減も要件に入っている
  • 高額療養費の自己負担限度額が令和8年8月に引き上げ(区分ウは80,100円→85,800円など)。国保税に未納があると、マイナ保険証でも限度額が表示されない
  • 窓口は、資格・給付が市民課と各市民局、税額・減免の相談が税務課。山間部の人は市民局が使える
  • 会社都合退職なら非自発的失業軽減。年28万2千円ほど変わることもあるのに届け出ないと1円も安くならない
  • 収入がない年も住民税の申告を。しないと軽減判定が回りません
  • 窓口は宍粟市 市民課(0790-63-3108)/税務課(0790-63-3124)

出典・参考:
・宍粟市公式:国民健康保険税(令和8年度の税率・納期の概要)
・宍粟市公式:国民健康保険税の軽減と減免
・宍粟市公式:国民健康保険税の納期について
・宍粟市公式:国民健康保険税の公的年金からの特別徴収について
・宍粟市公式:国保税の計算対象となる所得等
・宍粟市公式:国保税 介護保険適用除外の取り扱い
・宍粟市公式:国民健康保険(資格)加入・喪失・変更
・宍粟市公式:国民健康保険(給付)高額療養費
・宍粟市公式:国民健康保険(給付)出産育児一時金
・宍粟市公式:国民健康保険(給付)葬祭費
・宍粟市公式:国民健康保険一部負担金の減免と徴収猶予
・宍粟市公式:国民健康保険(各種証の種類)
・宍粟市公式:市税の納期限と納付方法
・宍粟市公式:市税・国民健康保険税のコンビニ納付
・宍粟市公式:市税・国民健康保険税のクレジット納付

※本記事は2026年10月時点の令和8年度制度・料率に基づいています。最新の情報は宍粟市公式サイトでご確認ください。

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