姶良市の国民健康保険|令和8年度の保険料・減免・申請窓口を完全ガイド
姶良市は人口約7.7万人、鹿児島県のほぼ中央にあり、鹿児島市のベッドタウンとして人口を保ってきた市です。日本一の巨樹といわれる蒲生の大クスや龍門滝で知られます。
この記事でまず伝えたいのは、姶良市の国保税が「所得に重く、人数に軽い」というはっきりした配分になっていることです。
所得割の合計は15.54%——当サイトで令和8年度の料率を調べた252市の中で6番目に高い水準です(島原市16.60%、直方市16.32%、宇治市16.20%、大牟田市15.67%、長崎市15.62%に次ぎます)。
ところが均等割は1人40,200円で、252市のうち22番目に低い——下から1割に入る軽さです。
さらに平等割40,400円が均等割40,200円をわずかに上回るという逆転も起きています。4区分すべてに平等割があり、医療保険分だけを見ても均等割23,100円<平等割23,600円です。
この配分が意味するものは明快です。所得のある世帯には重く、所得が低く人数の多い世帯には軽い。給与収入400万円の45歳単身世帯なら年約44.3万円ですが、所得ゼロの4人世帯の固定部分は183,000円で、東京23区(300,146円)より11.7万円も軽くなります。
もうひとつ、姶良市では税額の試算に「申請」が必要です。市は「事前に税額の試算を希望される場合は申請が必要となります。お電話での回答は行っておりません。国民健康保険税の試算は、窓口または郵送により申請できます」としています。郵送でも申請できる点は覚えておいてください。
この記事では、令和8年度の最新税率にもとづく姶良市の国保税の計算方法、軽減判定の細かいルール、減免の3点セット、窓口情報までまとめました。
1. 姶良市の国民健康保険の概要
姶良市の国保は、勤務先の健康保険(社保)に加入していない方が対象です。自営業者、フリーランス、退職者、無職の方、パート・アルバイトで社保未加入の方、外国人住民などが該当します。
姶良市の保険料は3方式(所得割+均等割+平等割)で計算します。「平等割」は世帯単位でかかる定額部分で、世帯人数が少ないほど1人あたりの負担感が大きくなります。
姶良市の国保は「保険料」ではなく「保険税」方式で、3方式(所得割+均等割+平等割)です。資産割はありません。
4区分すべてに平等割があります。医療保険分23,600円+後期支援金分9,000円+介護納付金分7,000円+子ども・子育て支援金分800円=1世帯あたり年40,400円。
令和8年度の合計は所得割15.54%・均等割40,200円・平等割40,400円・限度額113万円(40〜64歳・18歳以上)。
最大の特徴は「所得に重く、人数に軽い」配分です。所得割15.54%は252市中6番目に高く、一方で均等割40,200円は252市中22番目に低い——上位と下位に同時に顔を出す珍しい組み合わせです。
平等割40,400円が均等割40,200円を上回る逆転も起きています。差は200円とわずかですが、医療保険分だけを見ても均等割23,100円<平等割23,600円と、はっきり平等割が上です。
子ども・子育て支援金分の所得割0.34%も高い水準です。252市中5番目(弘前市0.40%、小山市0.40%、盛岡市0.38%、福知山市0.35%に次ぐ)。多くの市は0.23〜0.31%です。
納税義務者は世帯主です。市は「納税義務者は世帯主となりますので、世帯主が国民健康保険に加入していない場合であっても、世帯主のお名前で納税通知書、納付書などが送付されます」としています。
所得割のベースは「旧ただし書き所得」です。市は各区分の説明で「『国保加入者それぞれの総所得金額等ー43万円(旧ただし書き所得)』の合計額」と示しており、1人ずつ43万円を引いてから合算する方式です。
年度途中の加入・脱退は月割りで、市は「国民健康保険税の資格を取得した日を含む月から月割りで計算します」「国民健康保険税の資格を喪失した日が含まれる月の前月まで月割りで計算します」としています。
試算には申請が必要です。市は「事前に税額の試算を希望される場合は申請が必要となります。お電話での回答は行っておりません。国民健康保険税の試算は、窓口または郵送により申請できます」としています。郵送申請ができるのは、遠方の方には利点です。
窓口は総務部 税務課 市民税係(0995-66-3153)、〒899-5492 鹿児島県姶良市宮島町25番地です。
国保のしくみそのものは国民健康保険の基礎知識まとめ、加入・脱退の手順は国民健康保険の加入手続き完全ガイドをあわせてどうぞ。
2. 保険料の計算方法|令和8年度の料率
| 区分 | 所得割率 | 均等割(1人年額) | 平等割(1世帯年額) | 賦課限度額 |
|---|---|---|---|---|
| 医療保険分 | 9.40% | 23,100円 | 23,600円 | 670,000円 |
| 後期高齢者支援金分 | 3.10% | 8,000円 | 9,000円 | 260,000円 |
| 介護分(40〜64歳) | 2.70% | 8,100円 | 7,000円 | 170,000円 |
| 子ども・子育て支援金分 | 0.34% | 1,000円 (均等割900円に「18歳以上加算」100円が加わり、18歳以上は計1,000円。市は「18歳に達する日以後最初の3月31日までの被保険者については、全額軽減されます」「4月1日時点で18歳以上の方を対象に18歳以上均等割額(100円)が加算されます」としています。所得割0.34%は252市中5番目に高い水準です) | 800円 | 30,000円 |
- 所得割の計算ベースは「前年中の総所得金額等 - 基礎控除43万円」=基準総所得金額。加入者ひとりごとに計算して世帯で合算します。
- 40歳未満は医療保険分・後期支援分・子ども分のみ。40歳以上65歳未満には介護分が加わります。
- 均等割900円に「18歳以上加算」100円が加わり、18歳以上は計1,000円。市は「18歳に達する日以後最初の3月31日までの被保険者については、全額軽減されます」「4月1日時点で18歳以上の方を対象に18歳以上均等割額(100円)が加算されます」としています。所得割0.34%は252市中5番目に高い水準です。申請は不要です。
- 年度途中の加入・脱退は月割り計算になります。
所得割の合計は15.54%(医療保険分9.40+後期支援金分3.10+介護納付金分2.70+子ども・子育て支援金分0.34/40〜64歳)。当サイトで調べた252市の中で6番目に高い水準です。40歳未満・18歳未満なら12.84%。
均等割の合計は1人40,200円(医療23,100+後期8,000+介護8,100+子ども1,000/18歳以上・40〜64歳)。252市のうち22番目に低い——下から1割に入る軽さです。18〜39歳なら32,100円、18歳未満なら31,100円。
平等割40,400円が均等割40,200円を上回ります。医療保険分だけを見ても均等割23,100円<平等割23,600円。4区分すべてに平等割があります(医療23,600+後期9,000+介護7,000+子ども800)。
子ども・子育て支援金分の所得割0.34%は252市中5番目に高い水準です(弘前市0.40%・小山市0.40%・盛岡市0.38%・福知山市0.35%に次ぐ)。多くの市は0.23〜0.31%です。
子ども分の均等割は900円+「18歳以上加算」100円という構成。市は「4月1日時点で18歳以上の方を対象に18歳以上均等割額(100円)が加算されます」とし、18歳未満は全額軽減としています。
賦課限度額は医療保険分67万円・後期支援金分26万円・介護納付金分17万円・子ども・子育て支援金分3万円で、合計113万円。市は「令和8年度から限度額が66万円→67万円となります」と注記しています。
所得割のベースは「旧ただし書き所得」——「国保加入者それぞれの総所得金額等ー43万円」の合計額。1人ずつ43万円を引いてから合算するので、収入の少ない家族が増えても所得割は増えません。各区分は100円未満切捨てです。
令和8年度の税率(姶良市公表)
| 内訳 | 医療保険分 | 後期支援金分 | 介護納付金分 (40〜64歳) | 子ども・子育て 支援金分 | 計 |
|---|---|---|---|---|---|
| 所得割 | 9.40% | 3.10% | 2.70% | 0.34% | 15.54% |
| 均等割 | 23,100円 | 8,000円 | 8,100円 | 900円 (18歳未満は全額軽減) | 40,100円 |
| 18歳以上加算 | ― | ― | ― | 100円 | 100円 |
| 平等割 | 23,600円 | 9,000円 | 7,000円 | 800円 | 40,400円 |
| 限度額 | 67万円 (令和7年度66万円) | 26万円 | 17万円 | 3万円 | 113万円 |
市は合計欄まで用意しているので、そのまま読み取れます。所得割15.54%・均等割40,100円(18歳以上は+100円で40,200円)・平等割40,400円・限度額113万円。
所得割15.54%は、当サイトで調べた252市の中で6番目に高い水準です。上位を並べると島原市16.60%/直方市16.32%/宇治市16.20%/大牟田市15.67%/長崎市15.62%/姶良市15.54%。
一方、均等割40,200円は252市のうち22番目に低い——下から1割に入ります。
この組み合わせは珍しいものです。多くの市は所得割も均等割も高いか、どちらも低いかのどちらかです。姶良市は所得割で上位6位、均等割で下位22位と、両極に同時に顔を出しています。
子ども・子育て支援金分の所得割0.34%も高い点に注目してください。252市中5番目で、多くの市の0.23〜0.31%より0.03〜0.11ポイント高い水準です。所得233万円なら年7,922円——0.25%の市なら5,825円なので、約2,100円の差になります。
「所得に重く、人数に軽い」——金額で確かめる
| 世帯の形 | 姶良市 | 東京23区 | 差 |
|---|---|---|---|
| 所得ゼロの単身(45歳) 固定部分のみ | 均等割40,200+平等割40,400 =80,600円 | 均等割84,873+平等割0 =84,873円 | 姶良が4,273円安い |
| 所得ゼロの4人世帯 (夫42・妻40・子15・子10) | 大人2×40,200+子2×31,100 +平等割40,400=183,000円 | 大人2×84,873+子2×65,200 =300,146円 | 姶良が11.7万円安い |
| 給与収入400万円の単身(45歳) | 233万×15.54%+80,600 =約44.3万円 | 233万×13.01%+84,873 =約38.8万円 | 姶良が5.5万円高い |
| 所得500万円の単身(45歳) | 500万×15.54%+80,600 =約85.8万円 | 500万×13.01%+84,873 =約73.5万円 | 姶良が12.3万円高い |
所得がゼロなら姶良市のほうが安く、所得が増えるほど高くなる。これが「所得に重く、人数に軽い」配分の帰結です。
4人世帯の固定部分では11.7万円も軽い——均等割が下から1割の水準なので、人数が増えても金額が伸びにくいからです。
逆に、所得のある単身世帯にはかなり重くなります。所得500万円なら東京23区と12.3万円の差。所得割の2.53ポイント差がそのまま効きます。
自営業やフリーランスで所得が大きい方にとっては、姶良市の料率は全国でも上位に厳しい水準だと考えておくべきです。一方、年金生活の高齢者世帯や、子どもの多い世帯にとっては、むしろ有利な配分になります。
鹿児島県内で比べる
| 自治体 | 所得割(合計) | 均等割(1人) | 平等割(1世帯) | 単身の固定部分 |
|---|---|---|---|---|
| 指宿市 | 12.90% | 57,800円 | 35,200円 | 93,000円 |
| 鹿屋市 | 13.50% | 44,900円 | 37,300円 | 82,200円 |
| 鹿児島市 | 13.96% | 60,090円 | 38,000円 | 98,090円 |
| 姶良市 | 15.54% | 40,200円 | 40,400円 | 80,600円 |
姶良市は県内4市で所得割が最も高く、均等割は最も低い。そして平等割は最も高く、固定部分の合計は最も軽い——という結果になりました。
給与収入400万円(所得233万円)の45歳単身世帯で比べます。
姶良市=約44.3万円/鹿児島市=約42.3万円/鹿屋市=約39.7万円/指宿市=約39.4万円。姶良市が最も高い。
所得ゼロの単身世帯なら逆転します。姶良市80,600円/鹿屋市82,200円/指宿市93,000円/鹿児島市98,090円。姶良市が最も安い。
姶良市は鹿児島市のベッドタウンで、鹿児島市へ通勤する世帯も多い地域です。給与所得のある世帯にとっては、鹿児島市より2万円ほど高くなる——という点は知っておく価値があります。
鹿児島県は、保険料水準の統一を二次医療圏ごとに段階的に進める方針とされています。将来的には県内の差は縮まっていく方向です。
【計算例1】40歳夫婦+子ども2人(うち1人は未就学児)/世帯所得300万円
所得はすべて夫(40歳)のものとして計算します。基準総所得金額 = 300万円 - 43万円 = 257万円
- 医療分: 所得割 241,580円 + 均等割 80,850円 + 平等割 23,600円 ⇒ 346,030円
- 後期支援分: 所得割 79,670円 + 均等割 28,000円 + 平等割 9,000円 ⇒ 116,670円
- 介護分: 所得割 69,390円 + 均等割 16,200円 + 平等割 7,000円 ⇒ 92,590円
- 子ども分: 所得割 8,738円 + 均等割 2,000円 + 平等割 800円 ⇒ 11,538円
合計: 年間 約566,828円(月あたり約47,200円)
この世帯の総所得金額等は300万円。2割軽減の判定基準は「43万円+57万円×4人=271万円」なので、低所得軽減には届きません。
【計算例2】40歳単身/年収300万円(給与所得202万円)
基準総所得金額 = 202万円 - 43万円 = 159万円
- 医療分: 所得割 149,460円 + 均等割 23,100円 + 平等割 23,600円 ⇒ 196,160円
- 後期支援分: 所得割 49,290円 + 均等割 8,000円 + 平等割 9,000円 ⇒ 66,290円
- 介護分: 所得割 42,930円 + 均等割 8,100円 + 平等割 7,000円 ⇒ 58,030円
- 子ども分: 所得割 5,406円 + 均等割 1,000円 + 平等割 800円 ⇒ 7,206円
合計: 年間 約327,686円(月あたり約27,300円)
単身世帯でも平等割が合計で年40,400円のってきます。平等割のない自治体(横浜市や東京23区など)と比べると、この分がまるごと差になります。
【計算例3】会社都合で退職した40歳単身/前年の給与収入400万円
ここが一番お金の動くところです。給与収入400万円=給与所得276万円の方が、倒産・解雇などで離職したケース。
軽減を届け出なかった場合(基準総所得金額 276万-43万=233万円)
- 医療分 265,720円 / 後期支援分 89,230円 / 介護分 78,010円 / 子ども分 9,722円 ⇒ 合計 約442,682円
非自発的失業者の軽減を届け出た場合(給与所得を100分の30に圧縮:276万×30%=82.8万円 → 基準総所得金額 39.8万円)
- 判定所得も82.8万円に下がるため均等割・平等割の2割軽減もあわせて適用されます(2割軽減の基準=43万+57万×1人=100万円以下)
- 医療分 74,772円 / 後期支援分 25,938円 / 介護分 22,826円 / 子ども分 2,793円 ⇒ 合計 約126,329円
差額は年間およそ31万6千円。届出書1枚でこれだけ違います。姶良市が対象者を自動で拾ってくれるわけではないので、心当たりのある方は窓口へ。
(注)上記は本記事による概算です。正確な金額は姶良市公式サイトでご確認ください。退職直後で任意継続と迷っている方は任意継続 vs 国民健康保険もどうぞ。
3. 賦課限度額(保険料の上限)
- 医療保険分 670,000円 / 後期支援分 260,000円 / 介護分 170,000円 / 子ども分 30,000円
- 世帯合計の最大値: 年113万円(1,130,000円)
所得がどれだけ高くてもここで頭打ちです。
4. 姶良市の軽減・減免制度
制度は自動で適用されるものと申請しないと適用されないものに分かれます。取りこぼしが起きるのはいつも後者です。
4-1. 低所得世帯の軽減(7割・5割・2割)|自動適用
| 軽減率 | 世帯の総所得金額等が以下の額以下 |
|---|---|
| 7割軽減 | 43万円 + 10万円×(給与所得者等の数 - 1) |
| 5割軽減 | 43万円 + 31万円×被保険者数 + 10万円×(給与所得者等の数 - 1) |
| 2割軽減 | 43万円 + 57万円×被保険者数 + 10万円×(給与所得者等の数 - 1) |
軽減されるのは均等割と平等割です。所得割は対象外。収入がない方も住民税の申告をしないと軽減判定が回りません。「無職なのに保険料が高い」の原因はたいていこれです(無職の人の国民健康保険)。
4-2. 未就学児の均等割5割軽減|自動適用
未就学児(小学校入学前)の均等割が所得制限なく一律5割軽減。低所得軽減との併用ができ、7割軽減世帯の未就学児は合わせて8.5割軽減になります。申請不要。
4-3. 子ども・子育て支援金分の18歳未満軽減|自動適用
令和8年度に新設された子ども・子育て支援金分は、均等割900円に「18歳以上加算」100円が加わり、18歳以上は計1,000円。市は「18歳に達する日以後最初の3月31日までの被保険者については、全額軽減されます」「4月1日時点で18歳以上の方を対象に18歳以上均等割額(100円)が加算されます」としています。所得割0.34%は252市中5番目に高い水準です。子ども本人の負担は実質ゼロです。申請不要。
4-4. 非自発的失業者の保険料軽減|要申請
倒産・解雇・雇止めなどで離職し、雇用保険の「特定受給資格者」または「特定理由離職者」に該当する離職時65歳未満の方は、前年の給与所得を100分の30として計算します。計算例3のとおり、効き目が別格の制度です。
- 軽減期間: 離職日の翌日から翌年度末まで(最大2年分)
- 離職理由コード: 特定受給資格者=11・12・21・22・31・32/特定理由離職者=23・33・34
- 必要書類: 雇用保険受給資格者証(または受給資格通知)の写し、本人確認書類、マイナンバーがわかるもの
- 届出先: 姶良市 総務部 税務課 市民税係(0995-66-3153)
- 注意: 届け出ないと適用されません。自己都合退職は対象外です
倒産や解雇、雇い止めなど事業主都合により離職された方は、前年の給与所得を30/100とみなして所得割額を計算する軽減が使えます。この軽減を受けるためには申請が必要です。
姶良市の対象要件には、他市であまり見ない一文があります。市はこう書いています——「『雇用保険受給資格者証』(顔写真の貼付のある書類)をお持ちの方で、『特定受給資格者(離職理由が11・12・21・22・31・32)』または『特定理由離職者(離職理由が23・33・34)』に該当する方」。
「顔写真の貼付のある書類」——この但し書きを入れている自治体は多くありません。雇用保険受給資格者証には顔写真が貼られるのが原則ですが、マイナンバーカードで本人確認をした場合は写真の貼付が省略されることもあります。手元の書類に写真があるか確認してから窓口へ向かってください。
除外規定も明確です。「離職時点で65歳以上の方、『雇用保険特定受給資格者証』または『雇用保険高年齢受給資格者証』をお持ちの方は対象となりません」。
効果を試算します。給与収入400万円(給与所得276万円)の45歳単身世帯なら、旧ただし書き所得は276万-43万=233万円。所得割は233万×15.54%=362,082円、均等割40,200円と平等割40,400円を足して年約44.3万円です。
軽減が適用されると給与所得は276万×30%=82.8万円。旧ただし書き所得は39.8万円まで下がり、所得割は61,849円。
さらにこの82.8万円で7割・5割・2割の軽減判定も行われます。単身世帯の2割軽減の基準は43万+57万×1人=100万円。82.8万円は基準以下なので2割軽減が適用され、均等割と平等割の合計80,600円が64,480円に。
合計は約12.6万円。差はおよそ31.7万円です。
姶良市は所得割15.54%と252市中6番目に高いので、この軽減の効き目も大きくなります。同じ試算を長岡市(9.42%)でやると差は約19.5万円、東京23区(13.01%)で約26.8万円。料率が高い自治体ほど、届け出るかどうかで動く金額が大きいという関係です。
軽減期間は「離職日の翌日を含む月からその翌年度末まで(最長2年間)」。市は「給与所得以外の所得は軽減の対象になりません」とも注記しています。副業が事業所得だった方、不動産を貸している方は、その分は圧縮されません。
申請に必要なものは「雇用保険受給資格者証」だけです。離職票では手続きできません。
この軽減に該当しない方には、条例による減免があります。市は「災害、疾病、失業(自己都合・定年退職を除く)、廃業などにより、前年と比較して所得が大幅に減少することが見込まれ、どうしても国民健康保険税の納付が困難と認められる場合に、所得割額の減免を受けられることがあります」としています。
「疾病」と「廃業」も対象です。雇用保険に入れない自営業者の廃業も相談できます。ただし自己都合・定年退職は除くと明記されています。
申請書は3点セットでWord形式で公開されています。「減免申請書」(78KB)、「収入額明細書(見込み)」(40KB)、「生活状況報告書」(37KB)。Word形式なのでパソコンで入力して印刷できます。先にダウンロードして準備しておくと、窓口での手戻りが減ります。
減免されるのは所得割額だけです。均等割40,200円と平等割40,400円は減りません——ただし所得が大きく下がれば翌年度は法定軽減が効きます。
書類の書き方まで含めた手順は失業したときの国保「軽減措置」完全ガイドで解説しています。
4-5. 産前産後期間の保険料軽減|要届出
出産する国保被保険者がいる世帯は、対象者の所得割額と均等割額について、出産予定月(または出産月)の前月から翌々月までの4か月分(多胎妊娠は3か月前から6か月分)が軽減されます。妊娠85日以上の出産(死産・流産・早産を含む)が対象で、出産予定日の6か月前から届出可能。産前産後の免除・軽減制度もどうぞ。
4-6. 姶良市の減免制度|要申請
姶良市の前年の所得が一定額以下である世帯の軽減(7割・5割・2割)、未就学児に係る均等割額の減額、18歳未満の子ども分均等割の全額軽減、後期高齢者医療制度への移行に伴う軽減措置はすべて申請不要です。ただし市は「世帯内に1人でも確定申告または住民税申告をされていない方がいる場合は軽減を受けることができません」と明記しています。非自発的失業者への軽減と、災害・疾病・失業・廃業などによる減免は申請が必要です。
| 種類 | 主な要件 | 減免内容・手続き |
|---|---|---|
| 前年の所得が一定額以下である世帯の軽減(7割・5割・2割) (申請不要/要・所得申告) | 世帯主(国保未加入の世帯主を含む)と国保加入者全員の総所得金額等の合計が①43万円+10万円×(給与所得者等の数-1)以下=7割、②①+31万円×被保険者数以下=5割、③①+57万円×被保険者数以下=2割 | 均等割額・平等割額を軽減。単身40〜64歳なら80,600円→7割軽減で24,180円。市は「世帯内に1人でも確定申告または住民税申告をされていない方がいる場合は軽減を受けることができません」と明記 |
| 18歳未満の子ども分均等割・全額軽減 (申請不要) | 18歳に達する日以後最初の3月31日までの被保険者 | 子ども・子育て支援金分の均等割900円が全額軽減。高校卒業の年度末まで対象です。埋め合わせとして「4月1日時点で18歳以上の方を対象に18歳以上均等割額(100円)が加算」されます |
| 未就学児に係る均等割額の減額 (申請不要/令和4年度新設) | 未就学児(6歳に達する日以後の最初の3月31日以前である被保険者) | 未就学児1人につき、均等割額(医療保険分・後期支援金分)の2分の1を減額。市は「『前年の所得が一定以下である世帯の軽減』に該当する場合は、軽減割合ごとに軽減した額からさらに2分の1を減額します」としています |
| 非自発的失業者への軽減 (要申請) | 「雇用保険受給資格者証」(顔写真の貼付のある書類)をお持ちで、特定受給資格者(離職理由11・12・21・22・31・32)または特定理由離職者(同23・33・34)に該当する方。離職時点で65歳以上の方、「雇用保険特定受給資格者証」または「雇用保険高年齢受給資格者証」をお持ちの方は対象外 | 前年の給与所得を30/100とみなして所得割額を計算。「給与所得以外の所得は軽減の対象になりません」。離職日の翌日を含む月からその翌年度末まで(最長2年間)。必要なのは雇用保険受給資格者証のみ |
| 後期高齢者医療制度への移行に伴う軽減措置 (申請不要) | 同じ世帯の方が75歳到達(または65歳以上75歳未満で一定の障害の状態にあり移行を選択)により後期高齢者医療制度へ移行した世帯 | 市は「同世帯に属する国民健康保険の被保険者の保険税が急激に増えることのないように」軽減を設けています。特定同一世帯所属者の所得も軽減判定に含めることで、判定基準が急に縮まらないよう配慮されています |
| 災害・疾病・失業・廃業などによる減免 (要申請) | 災害、疾病、失業(自己都合・定年退職を除く)、廃業などにより、前年と比較して所得が大幅に減少することが見込まれ、納付が困難と認められる場合 | 所得割額の減免を受けられることがあります(均等割・平等割は対象外)。「減免申請書」「収入額明細書(見込み)」「生活状況報告書」の3点がWord形式で公開されています。税務課市民税係窓口で相談を |
| 税額の試算(申請制) (要申請・窓口または郵送) | 事前に税額を知りたい方 | 市は「事前に税額の試算を希望される場合は申請が必要となります。お電話での回答は行っておりません。国民健康保険税の試算は、窓口または郵送により申請できます」としています。郵送でも申請できるのが利点です |
姶良市の軽減で、まず押さえておきたいのは所得の申告です。市は「ただし、世帯内に1人でも確定申告または住民税申告をされていない方がいる場合は軽減を受けることができません」と、「1人でも」を強調しています。
金額で確かめます。40〜64歳の単身世帯なら、固定部分は80,600円。7割軽減なら24,180円(56,420円の減)、5割なら40,300円、2割なら64,480円。申告書1枚で5万6千円が動きます。
軽減判定のルールを、姶良市は7項目にわたって説明しています。これは全国的にも丁寧な部類です。
①判定基準日は4月1日。市は「賦課期日(令和8年4月1日、年度途中で加入された世帯は加入日、世帯主変更があった場合は変更があった日)現在の状況で判定します。(年度途中に加入者の増減があっても再判定されません。)」としています。世帯主変更があると判定基準日が変わる点は要注意です。
②基礎控除前の金額で判定。「基礎控除前の総所得金額などを使用します」。
③擬制世帯主と特定同一世帯所属者の所得も含む。「国保非加入の世帯主(擬制世帯主)や国保から後期高齢医療制度へ移行した方(特定同一世帯所属者)の所得も含めて判定します」——世帯主が会社員で高収入なら、国保加入者が低所得でも軽減が受けられません。
④65歳以上の年金受給者は15万円控除。「65歳以上(令和8年1月1日現在)の公的年金受給者は、年金所得額から15万円控除します」。
⑤専従者給与は事業主に計上。「事業主は、事業専従者控除を必要経費として控除せずに判定します。また、専従者が事業主から受けた給与(専従者給与)は判定に含めません」。
⑥譲渡所得は特別控除前。「譲渡所得の特別控除がある場合は、特別控除適用前の金額で判定します」——マイホームを売って3,000万円特別控除を使った年は、軽減が外れます。所得税・住民税がゼロでも関係ありません。
⑦純損失の繰越控除に注意。「純損失の繰越控除額は確定申告上『本年分で差し引く繰越損失額』とは別計算となります」——この注記を書いている自治体は、当サイトで調べた中でもごく少数です。事業で損失を繰り越している方は、確定申告書の数字と軽減判定の数字が一致しないことがあると知っておいてください。
未就学児の減額は「医療保険分・後期支援金分」の均等割が対象です。市は「未就学児1人につき、均等割額(医療保険分・後期支援金分)の2分の1を減額」としており、23,100円+8,000円=31,100円の半額15,550円が減ります。
低所得軽減との重ね合わせも明記されています。「『前年の所得が一定以下である世帯の軽減』に該当する場合は、軽減割合ごとに軽減した額からさらに2分の1を減額します」——7割軽減世帯なら実質8.5割軽減です。
非自発的失業者の軽減には、姶良市ならではの但し書きがあります。「『雇用保険受給資格者証』(顔写真の貼付のある書類)をお持ちの方」——顔写真の貼付を明示的に要件としている自治体は多くありません。マイナンバーカードで本人確認をした場合など、写真の貼付が省略されることもあるので、手元の書類を確認してから窓口へ。
減免は「所得割額」だけが対象です。市は「所得割額の減免を受けられることがあります」としており、均等割40,200円と平等割40,400円は減りません。
ただし、姶良市は所得割15.54%と252市中6番目に高いので、所得割の減免だけでも効き目は大きくなります。所得233万円なら所得割は362,082円——この部分が減免の対象です。
申請書は3点セットでWord形式。「減免申請書」(78KB)/「収入額明細書(見込み)」(40KB)/「生活状況報告書」(37KB)。「収入額明細書(見込み)」とあるとおり、今年の収入の「見込み」を書くことになります。前年との比較で判断されるためです。
市は「いずれも詳しい内容については、税務課市民税係窓口でご相談ください」としています。0995-66-3153へ。
保険料が重いと感じたときの選択肢は保険料が高い・払えないときのガイドもあわせて。
4-7. 払えないときは滞納する前に相談
滞納すると督促 → 延滞金 → 財産の差押えと段階的に進みます。滞納してから相談するより、滞納する前に相談したほうが選べる手が多い。分割納付や徴収猶予の相談ができます(払えない・滞納したときの対処法)。
5. 納付方法
- 口座振替(納め忘れがなく最も確実)
- 納付書(金融機関・コンビニ等)
- 特別徴収(65〜74歳の一定要件の世帯は年金天引き)
- 納付相談(税務課市民税係へ。滞納する前に)
姶良市では、税額の試算に「申請」が必要です。市はこう書いています——「事前に税額の試算を希望される場合は申請が必要となります。お電話での回答は行っておりません。国民健康保険税の試算は、窓口または郵送により申請できます」。
3つのポイントがあります。
①電話では答えてもらえません。試算には世帯主と国保加入者全員の前年中の所得情報が必要で、電話口では本人確認ができないためです。
②「申請」という形式を取ります。窓口で口頭で聞く、というより申請書を出して回答をもらうという運用です。
③郵送でも申請できます。これは遠方の方や来庁が難しい方には大きな利点です。姶良市は2010年に姶良町・加治木町・蒲生町が合併してできた市で、市域が広いためでしょう。
試算が必要になる場面はいくつかあります。退職を考えているとき(会社の健康保険の任意継続と比べる)、扶養から外れるとき、家族が加入・脱退するとき。
自分で概算を出すなら、次の式で計算できます(40〜64歳の場合)。
年間保険税=(前年中の総所得金額等-43万円)×15.54%+40,200円×加入者数+40,400円
18〜39歳の均等割は32,100円、18歳未満は31,100円です。賦課限度額は合計113万円。
限度額に達する所得水準を概算します。医療保険分は所得割9.40%・均等割23,100円・平等割23,600円。単身なら、(67万円-23,100円-23,600円)÷9.40%=約662万円の旧ただし書き所得で医療分が上限に達します。姶良市は所得割が高いぶん、限度額にも早く到達するということです。
年度途中の加入・脱退は月割りです。市は「国民健康保険税の資格を取得した日を含む月から月割りで計算します(社保離脱・出生・転入など)」、「国民健康保険税の資格を喪失した日が含まれる月の前月まで月割りで計算します(社保加入・死亡・転出など)」としています。
手続きが確認できてから通知されます。市は「資格取得・喪失の手続きが確認できた後、国民健康保険税の金額についてご通知します」としており、届出をしないと税額が確定しません。会社の社会保険に加入あるいは脱退したときは、必ず手続きをしてください。
各区分は100円未満切捨てです。市は「医療保険分・後期支援金分・介護納付金分・子ども・子育て支援金分それぞれのA+B+C+Dが税額(100円未満の端数切捨て)となります」としています。
限度額は令和8年度に引き上げられました。市は「地方税法施行令の改正に伴い、令和8年度の国民健康保険税限度額の一部が改正されました」とし、医療保険分について「令和8年度から限度額が66万円→67万円となります」と注記しています。子ども・子育て支援金分3万円の新設とあわせて、世帯の上限は109万円→113万円になりました。
納付が難しいときは、滞納する前に相談してください。姶良市には災害・疾病・失業(自己都合・定年退職を除く)・廃業などによる減免があり、「減免申請書」「収入額明細書(見込み)」「生活状況報告書」の3点がWord形式で公開されています。税務課市民税係(0995-66-3153)へ。
6. 加入・脱退の手続き
6-1. 加入手続き(事由発生から14日以内)
| 事由 | 必要書類 |
|---|---|
| 会社を退職した | 健康保険資格喪失証明書、本人確認書類、マイナンバーがわかるもの |
| 他市区町村から転入 | 本人確認書類、マイナンバーがわかるもの(転入届と同時に手続き可) |
| 子どもが生まれた | 本人確認書類、母子健康手帳 |
| 生活保護が廃止された | 保護廃止(停止)通知書、本人確認書類 |
6-2. 脱退手続き(事由発生から14日以内)
| 事由 | 必要書類 |
|---|---|
| 就職して社保に加入した | 新しい健康保険の資格確認書等、国保の保険証・資格確認書、本人確認書類 |
| 他市区町村へ転出 | 本人確認書類(転出届と同時に手続き可) |
| 生活保護の受給開始 | 保護決定通知書、本人確認書類 |
| 死亡 | 本人確認書類、死亡を確認できる書類 |
脱退の届出を忘れると国保料の請求が止まりません。社保と国保の二重払いになって、あとから還付手続きに走ることになります。就職時は就職したときの脱退手続き完全ガイド、引っ越し時は引っ越したときの手続き完全ガイドを参照してください。
7. 姶良市の国保窓口一覧
姶良市の国保税は総務部 税務課 市民税係(0995-66-3153)が担当しています。〒899-5492 鹿児島県姶良市宮島町25番地、FAXは0995-67-7878。お問い合わせフォームも用意されています。税額の試算は申請制で、窓口または郵送で申し込みます(電話での回答は行っていません)。減免の申請書類は3点セットでWord形式で公開されているので、来庁前にダウンロードして記入しておくとスムーズです。
| 窓口・手続き | 連絡先・方法 | 主な業務・注意点 |
|---|---|---|
| 総務部 税務課 市民税係 〒899-5492 鹿児島県姶良市宮島町25番地 | 0995-66-3153 FAX 0995-67-7878 お問い合わせフォームあり | 国保税の計算・照会、低所得世帯の軽減の判定、非自発的失業者への軽減(雇用保険受給資格者証を持参)、災害・疾病・失業・廃業などによる減免 |
| 税額の試算(申請制) | 窓口または郵送で申請 | 市は「事前に税額の試算を希望される場合は申請が必要となります。お電話での回答は行っておりません」としています。郵送でも申請できます |
| 減免の申請書類(Word形式) | 市ホームページからダウンロード | 「減免申請書」(78KB)/「収入額明細書(見込み)」(40KB)/「生活状況報告書」(37KB)の3点。Wordなのでパソコンで入力できます |
| 資格の届出 | 市の担当窓口へ | 会社の社会保険などに加入・脱退したときは手続きが必要。市は「資格取得・喪失の手続きが確認できた後、国民健康保険税の金額についてご通知します」としています |
所得割15.54%は252市中6番目に高く、均等割40,200円は22番目に低い——「所得に重く、人数に軽い」という珍しい配分です。
平等割40,400円が均等割40,200円を上回ります。医療保険分だけを見ても均等割23,100円<平等割23,600円です。
子ども・子育て支援金分の所得割0.34%は252市中5番目に高い水準(多くの市は0.23〜0.31%)。
税額の試算は申請制です。電話では回答してもらえませんが、郵送でも申請できます。
非自発的失業者の軽減は「顔写真の貼付のある雇用保険受給資格者証」が必要。手元の書類に写真があるか確認してから窓口へ。
「世帯内に1人でも確定申告または住民税申告をされていない方がいる場合は軽減を受けることができません」——収入がゼロでも申告を。
軽減判定の基準日は4月1日(年度途中の加入は加入日、世帯主変更があった場合は変更日)。年度途中の増減では再判定されません。
譲渡所得は特別控除適用前の金額で判定されます。家を売って3,000万円特別控除を使った年は軽減が外れます。
減免の対象は所得割額だけです(均等割・平等割は減りません)。ただし所得割が15.54%と高いぶん効き目はあります。
8. よくある質問(姶良市の国保)
Q1. 姶良市の国保税は高いのですか、安いのですか?
A. 所得によって答えが逆になります。所得のある世帯には全国でも高い部類、所得の低い大人数世帯にはむしろ安い部類です。
姶良市の令和8年度の料率は所得割15.54%、均等割40,200円、平等割40,400円。
この組み合わせが珍しいのです。所得割15.54%は当サイトで調べた252市の中で6番目に高い(島原市16.60%、直方市16.32%、宇治市16.20%、大牟田市15.67%、長崎市15.62%に次ぐ)。
ところが均等割40,200円は252市のうち22番目に低い——下から1割に入ります。
多くの市は「所得割も均等割も高い」か「どちらも低い」かのどちらかです。姶良市は上位と下位に同時に顔を出しています。
金額で確かめます。
所得ゼロの単身世帯(45歳)——姶良市80,600円/東京23区84,873円。姶良市のほうが4,273円安い。
所得ゼロの4人世帯(夫42・妻40・子15・子10)——姶良市183,000円/東京23区300,146円。姶良市のほうが11.7万円安い。
給与収入400万円(所得233万円)の45歳単身——姶良市約44.3万円/東京23区約38.8万円。姶良市のほうが5.5万円高い。
所得500万円の45歳単身——姶良市約85.8万円/東京23区約73.5万円。12.3万円高い。
所得が増えるほど不利になる——これが姶良市の構造です。
鹿児島県内で比べても同じ傾向です。当サイトで調べた県内4市は姶良市15.54%/鹿児島市13.96%/鹿屋市13.50%/指宿市12.90%。姶良市が所得割で最も高く、均等割(40,200円)では最も低い。
給与収入400万円の45歳単身なら姶良市約44.3万円/鹿児島市約42.3万円/鹿屋市約39.7万円/指宿市約39.4万円。姶良市が最も高い。
所得ゼロの単身なら逆に姶良市80,600円が県内で最も安くなります。
姶良市は鹿児島市のベッドタウンです。鹿児島市へ通勤して給与所得のある世帯にとっては、鹿児島市より2万円ほど高くなる点は知っておく価値があります。
負担が重いと感じたら、まず所得の申告と各種軽減を確認してください。7割軽減なら固定部分80,600円が24,180円——56,420円の減になります。
Q2. 保険税がいくらになるか、電話で聞けますか?
A. 聞けません。姶良市では税額の試算に「申請」が必要で、窓口または郵送で申し込む必要があります。
市の案内をそのまま引きます——「事前に税額の試算を希望される場合は申請が必要となります。お電話での回答は行っておりません。国民健康保険税の試算は、窓口または郵送により申請できます」。
なぜ電話ではだめなのか。試算には世帯主と国保加入者全員の前年中の所得情報が必要です。所得情報は個人情報なので、電話口で本人確認ができない以上、回答できないということです。
姶良市の特徴は「郵送でも申請できる」ことです。当サイトで調べた他市では「窓口でご相談ください」(伊賀市・福知山市など)とするところが多く、郵送という選択肢を明示している市は多くありません。
姶良市は2010年に姶良町・加治木町・蒲生町が合併してできた市で、市域が南北に広がっています。本庁(宮島町)まで出るのが大変な地域の方にとって、郵送申請は実際的な選択肢です。
自分で概算を出すこともできます。姶良市は料率を表で公開しているので、次の式で計算できます(40〜64歳の場合)。
年間保険税=(前年中の総所得金額等-43万円)×15.54%+40,200円×加入者数+40,400円
18〜39歳の均等割は32,100円、18歳未満は31,100円。賦課限度額は合計113万円です。
区分ごとに計算する場合は、市が示す式を使います。
A医療保険分=旧ただし書き所得×9.4%+23,100円×加入者数+23,600円
B後期支援金分=旧ただし書き所得×3.1%+8,000円×加入者数+9,000円
C介護納付金分(40〜64歳)=旧ただし書き所得×2.7%+8,100円×該当者数+7,000円
D子ども・子育て支援金分=旧ただし書き所得×0.34%+1,000円×18歳以上の加入者数+800円
それぞれ100円未満を切り捨てて合計します。
「旧ただし書き所得」とは、市の説明では「国保加入者それぞれの総所得金額等ー43万円」の合計額。1人ずつ43万円を引いてから足すので、収入の少ない家族が増えても所得割は増えません。
試算が必要になる場面——退職を考えているとき(会社の健康保険の任意継続と比較)、扶養から外れるとき、40歳になる前(介護納付金分が加わります)。
申請方法の詳細は、税務課 市民税係(0995-66-3153)へ。お問い合わせフォームも用意されています。
Q3. 失業しました。受給資格者証に顔写真がないのですが大丈夫ですか?
A. 姶良市は「顔写真の貼付のある書類」を要件として明記しています。手元の書類に写真がない場合は、事前に税務課へ確認してください。
市の対象者の記載はこうです——「『雇用保険受給資格者証』(顔写真の貼付のある書類)をお持ちの方で、『特定受給資格者(離職理由が11・12・21・22・31・32)』または『特定理由離職者(離職理由が23・33・34)』に該当する方」。
「顔写真の貼付のある書類」という但し書きを入れている自治体は、当サイトで調べた中でも多くありません。
背景を説明します。雇用保険受給資格者証には顔写真が貼付されるのが原則でした。ところが近年は、マイナンバーカードで本人確認を行った場合、写真の貼付を省略できる運用になっています。また「雇用保険受給資格通知」という写真のない書類が交付されることもあります。
姶良市の記載は「受給資格者証(顔写真の貼付のある書類)」なので、写真のない書類で受け付けてもらえるかどうかは、確認が必要です。税務課 市民税係(0995-66-3153)に、手元の書類の名称と写真の有無を伝えて問い合わせるのが確実です。
除外される書類も明記されています。「離職時点で65歳以上の方、『雇用保険特定受給資格者証』または『雇用保険高年齢受給資格者証』をお持ちの方は対象となりません」。65歳以上で離職した方は対象外です。
軽減の効き目は大きいです。給与収入400万円(給与所得276万円)の45歳単身世帯で試算します。
軽減なし:旧ただし書き所得233万円。所得割233万×15.54%=362,082円+固定部分80,600円=約44.3万円。
軽減あり:給与所得は82.8万円。旧ただし書き所得は39.8万円で、所得割は61,849円。さらに2割軽減が適用され固定部分が64,480円に。合計約12.6万円。
差はおよそ31.7万円です。姶良市は所得割15.54%と252市中6番目に高いので、軽減の効き目も大きくなります。
軽減期間は「離職日の翌日を含む月からその翌年度末まで(最長2年間)」。3月に離職すると実質1年分短くなります。
市は範囲の限界も明記しています。「給与所得以外の所得は軽減の対象になりません」——副業が事業所得だった方、不動産を貸している方は、その分は圧縮されません。
この軽減が使えない場合(自己都合退職・65歳以上など)でも、条例による減免があります。市は「災害、疾病、失業(自己都合・定年退職を除く)、廃業など」を対象としており、「疾病」と「廃業」も含まれます。減免申請書・収入額明細書(見込み)・生活状況報告書の3点をWord形式でダウンロードできます。
Q4. 家を売ったのですが、軽減に影響しますか?
A. 影響します。姶良市は「譲渡所得の特別控除がある場合は、特別控除適用前の金額で判定します」と明記しています。3,000万円特別控除を使っても、軽減判定では控除前の金額で見られます。
市は軽減判定の注意点を7項目挙げており、そのひとつが「〇譲渡所得の特別控除がある場合は、特別控除適用前の金額で判定します」です。
何が起きるか。自宅を売って譲渡益が出た場合、居住用財産の3,000万円特別控除を使えば所得税・住民税はゼロになります。ところが国保の軽減判定では、この特別控除を引く前の金額で見られます。
結果、7割・5割・2割の軽減がすべて外れます。姶良市の固定部分は80,600円(40〜64歳単身)。7割軽減を受けていた方なら24,180円だったものが80,600円に戻り、年56,420円の増です。
所得割も跳ね上がります。姶良市の所得割は15.54%と252市中6番目に高い水準。譲渡益3,000万円なら、賦課限度額113万円に即到達します。
自治体によって扱いが分かれます。当サイトで確認した範囲では、伊賀市・飯塚市・香芝市・南あわじ市・茅ヶ崎市・姶良市などが「特別控除前」。逆に福知山市(京都府)だけは「長期譲渡所得または短期譲渡所得特別控除が適用されます」としています。
姶良市には、もうひとつ珍しい注記があります。「〇純損失の繰越控除額は確定申告上『本年分で差し引く繰越損失額』とは別計算となります」。
事業で損失を繰り越している方は、確定申告書に書いた繰越控除額と、国保の軽減判定で使う金額が一致しないことがある、という意味です。この注記を書いている自治体は、当サイトで調べた中でもごく少数です。該当する方は税務課 市民税係(0995-66-3153)に確認してください。
ほかの判定ルールも押さえておきましょう。
「基礎控除前の総所得金額などを使用します」——43万円を引く前の金額で判定します。
「国保非加入の世帯主(擬制世帯主)や国保から後期高齢医療制度へ移行した方(特定同一世帯所属者)の所得も含めて判定します」——世帯主が会社員で高収入なら、国保加入者が低所得でも軽減が受けられません。
「65歳以上(令和8年1月1日現在)の公的年金受給者は、年金所得額から15万円控除します」——高齢者には上乗せ控除があります。
「事業主は、事業専従者控除を必要経費として控除せずに判定します。また、専従者が事業主から受けた給与(専従者給与)は判定に含めません」——専従者給与は払う側に1回だけ計上されます。
売却を予定しているなら、事前に相談してください。試算は申請制(窓口または郵送)なので、譲渡所得を含めた試算も申し込めるはずです。
Q5. 子どもが2人います。姶良市の均等割は安いほうですか?
A. 安いほうです。均等割40,200円は252市のうち22番目に低く、下から1割に入ります。18歳未満なら31,100円です。
姶良市の均等割の内訳を確認します。
40〜64歳(18歳以上)——医療保険分23,100円+後期支援金分8,000円+介護納付金分8,100円+子ども・子育て支援金分1,000円(900円+18歳以上加算100円)=40,200円。
18〜39歳——23,100+8,000+1,000=32,100円(介護分なし)。
18歳未満——23,100+8,000=31,100円(介護分なし、子ども分は全額軽減)。
18歳未満の子ども分均等割は全額軽減されます。市は「18歳に達する日以後最初の3月31日までの被保険者については、全額軽減されます」としており、高校卒業の年度末まで対象です。
未就学児なら、さらに半額になります。市は「未就学児1人につき、均等割額(医療保険分・後期支援金分)の2分の1を減額」としており、31,100円の半額15,550円です。
低所得軽減との重ね合わせも明記されています。「『前年の所得が一定以下である世帯の軽減』に該当する場合は、軽減割合ごとに軽減した額からさらに2分の1を減額します」——7割軽減世帯の未就学児なら実質8.5割軽減です。
4人世帯(夫42・妻40・子15・子10)の固定部分を計算します。
大人2人×40,200円+子2人×31,100円+平等割40,400円=183,000円。
東京23区なら大人2人×84,873円+子2人×65,200円=300,146円。姶良市のほうが11.7万円軽い。
鹿児島県内でも、姶良市の均等割40,200円は鹿屋市44,900円・指宿市57,800円・鹿児島市60,090円より低く、県内4市で最も低い水準です。
ただし、所得割は逆です。姶良市の所得割15.54%は252市中6番目に高く、県内4市でも最も高い。所得がある世帯ほど負担が重くなります。
とくに子ども・子育て支援金分の所得割0.34%は252市中5番目に高い水準です(多くの市は0.23〜0.31%)。この区分の所得割は年齢に関係なくかかります——子どもにアルバイト収入があれば、その分も対象です。
まとめると、姶良市は「子どもの人数が増えても均等割の負担は軽いが、世帯の所得が高いと所得割で効いてくる」という構造です。所得が低く子どもが多い世帯には有利、所得が高い世帯には不利——このことを踏まえて、所得の申告と各種軽減の確認を忘れないでください。
Q6. 自動で適用される軽減と、申請が必要なものの違いは?
A. 自動適用=低所得の軽減(7割・5割・2割)、未就学児の5割軽減、18歳未満の子ども分軽減。要申請=非自発的失業軽減、産前産後軽減、前年の所得が一定額以下である世帯の軽減(7割・5割・2割)
(申請不要/要・所得申告)・18歳未満の子ども分均等割・全額軽減
(申請不要)・未就学児に係る均等割額の減額
(申請不要/令和4年度新設)・非自発的失業者への軽減
(要申請)・後期高齢者医療制度への移行に伴う軽減措置
(申請不要)・災害・疾病・失業・廃業などによる減免
(要申請)・税額の試算(申請制)
(要申請・窓口または郵送)などの減免です。効き目の大きいものほど申請制——ここがミソです。
Q7. 退職後、国保の加入手続きはいつまでに?
A. 退職日の翌日から14日以内に姶良市 総務部 税務課 市民税係(0995-66-3153)で。14日を過ぎても加入義務は退職日の翌日にさかのぼるので、手続きが遅れた分の保険料もまとめて請求されます。得はひとつもないので早めに。
9. まとめ|姶良市の国保で押さえるべきポイント
- 姶良市は3方式(所得割+均等割+平等割)。令和8年度の料率は医療保険分9.40%・後期支援分3.10%・介護分2.70%・子ども分0.34%
- 均等割は医療保険分23,100円・後期支援8,000円・介護8,100円・子ども1,000円、平等割は合計で年40,400円。賦課限度額は世帯合計で年113万円
- 所得割15.54%は252市中6番目に高く、均等割40,200円は22番目に低い——「所得に重く、人数に軽い」という、上位と下位に同時に顔を出す珍しい配分です
- 平等割40,400円が均等割40,200円を上回る逆転。医療保険分だけを見ても均等割23,100円<平等割23,600円。4区分すべてに平等割があります
- 子ども・子育て支援金分の所得割0.34%は252市中5番目に高い水準(多くの市は0.23〜0.31%)
- 所得ゼロの4人世帯の固定部分は183,000円で東京23区より11.7万円軽い一方、所得500万円の単身では12.3万円高くなります
- 鹿児島県内4市で所得割は最高、均等割は最低。鹿児島市のベッドタウンですが、給与所得のある世帯は鹿児島市より約2万円高くなります
- 税額の試算は申請制——「お電話での回答は行っておりません」。ただし窓口だけでなく郵送でも申請できます
- 非自発的失業者の軽減は「顔写真の貼付のある雇用保険受給資格者証」が要件。65歳以上で離職した方、高年齢受給資格者証の方は対象外
- 軽減判定の注意点を7項目公開——基礎控除前で判定/擬制世帯主・特定同一世帯所属者の所得も含む/65歳以上は年金所得から15万円控除/譲渡所得は特別控除前/純損失の繰越控除は確定申告と別計算
- 「世帯内に1人でも確定申告または住民税申告をされていない方がいる場合は軽減を受けることができません」——収入ゼロでも申告を
- 減免は「減免申請書」「収入額明細書(見込み)」「生活状況報告書」の3点セットをWord形式で公開。対象は所得割額のみ(災害・疾病・失業・廃業など/自己都合・定年退職は除く)
- 会社都合退職なら非自発的失業軽減。年31万6千円ほど変わることもあるのに届け出ないと1円も安くならない
- 収入がない年も住民税の申告を。しないと軽減判定が回りません
- 窓口は姶良市 総務部 税務課 市民税係(0995-66-3153)
出典・参考:
・姶良市公式:国民健康保険税の概要(令和8年度の税率)
・姶良市公式:国民健康保険税の軽減制度
・姶良市公式:国民健康保険税の減免
・姶良市公式:国民健康保険税
・姶良市公式:国民健康保険
※本記事は2026年8月時点の令和8年度制度・料率に基づいています。最新の情報は姶良市公式サイトでご確認ください。