佐賀県 武雄市の国民健康保険|保険料・減免・申請窓口まとめ

武雄市の国民健康保険|令和8年度の保険税・減免・申請窓口を完全ガイド

武雄市は佐賀県西部、長崎県境に近い人口約4万8千人の市です。武雄温泉と、長崎本線・西九州新幹線の乗り換え駅で知られます。
武雄市の国民健康保険税(国保税)は、令和8年度の所得割が4区分合計で15.34%(40〜64歳)です。当サイトで令和8年度の料率を調べた569市の中央値13.0%より2ポイントほど高く、上から数えて52番目。県内では唐津市(16.06%)に次ぐ高さです。
もう1つの特徴は平等割(世帯にかかる定額)です。4区分合計で年50,200円、569市のなかで9番目に高い水準。単身世帯でも、人数に関係なくこの額が毎年のってきます。
しかも武雄市は、令和7年度から市税の納め方を変えました。それまでは住民税・固定資産税・国保税の3税を「1期〜10期」でまとめて納める集合徴収でしたが、いまは税目ごとに別々に納める単税徴収方式です。国保税は10期(6月〜翌年3月)のままで年税額は変わりませんが、納付書は国保税だけで届きます。同じ県の唐津市は令和8年度も集合徴収を続けているため、県内でも扱いが分かれています。
佐賀県は令和9年度に県内の国保税率を一本化し、令和12年度に完全統一することで県と市町が合意しています。いまの武雄市の料率は、数年のうちに県内共通の料率へ移っていきます。
この記事では、武雄市が公表した令和8年度の税率にもとづく計算方法、唐津市・伊万里市・佐賀市との比較、軽減・減免、後期高齢者医療への移行に伴う軽減、年金天引きと口座振替、人間ドック助成、窓口までまとめました。

1. 武雄市の国民健康保険の概要

武雄市の国保は、勤務先の健康保険(社保)に加入していない方が対象です。自営業者、フリーランス、退職者、無職の方、パート・アルバイトで社保未加入の方、外国人住民などが該当します。

武雄市の保険料は3方式(所得割+均等割+平等割)で計算します。「平等割」は世帯単位でかかる定額部分で、世帯人数が少ないほど1人あたりの負担感が大きくなります。

武雄市は「保険料」ではなく「保険税」方式で、3方式(所得割+均等割+平等割)です。資産割はありません。佐賀県では県内20市町すべてが3方式です。
4区分すべてに平等割があります。医療保険分34,500円+後期高齢者支援金分8,200円+介護分6,800円+子ども・子育て支援金分700円=1世帯あたり年50,200円(40〜64歳の加入者がいない世帯は43,400円)。
令和8年度の合計は所得割15.34%・均等割43,100円・平等割50,200円・賦課限度額113万円(40〜64歳・18歳以上)。
納税義務者は世帯主です。市は、世帯主が国保に加入していなくても、世帯に国保加入者がいれば世帯主が納税義務者になると説明しています。世帯主が後期高齢者医療制度の対象のときは、その世帯主は税額の計算には入りませんが、世帯の国保加入者の分は世帯主が納めます。このとき後期高齢者医療の保険料は基本的に年金から天引きされますが、国保税は普通徴収(納付書か口座振替)です。

国保のしくみそのものは国民健康保険の基礎知識まとめ、加入・脱退の手順は国民健康保険の加入手続き完全ガイドをあわせてどうぞ。

2. 保険料の計算方法|令和8年度の料率

令和8年度 武雄市国民健康保険税 料率
区分所得割率均等割(1人年額)平等割(1世帯年額)賦課限度額
医療保険分9.84%24,200円34,500円670,000円
後期高齢者支援金分3.00%8,200円8,200円260,000円
介護分(40〜64歳)2.25%9,600円6,800円170,000円
子ども・子育て支援金分0.25%1,100円
(市の税率表は子ども・子育て支援金分を「均等割1,000円」「18歳以上の均等割100円」の2行で示し、本文で「18歳未満の人の負担はありません」と明記しています。本記事では、18歳以上は両方を合わせた1,100円として計算します(市の表を足し算した読み方です。納税通知書の金額と合わせて確認してください)。平等割700円は世帯単位でかかります)
700円30,000円
  • 所得割の計算ベースは「前年中の総所得金額等 - 基礎控除43万円」=基準総所得金額。加入者ひとりごとに計算して世帯で合算します。
  • 40歳未満は医療保険分・後期支援分・子ども分のみ。40歳以上65歳未満には介護分が加わります。
  • 市の税率表は子ども・子育て支援金分を「均等割1,000円」「18歳以上の均等割100円」の2行で示し、本文で「18歳未満の人の負担はありません」と明記しています。本記事では、18歳以上は両方を合わせた1,100円として計算します(市の表を足し算した読み方です。納税通知書の金額と合わせて確認してください)。平等割700円は世帯単位でかかります。申請は不要です。
  • 年度途中の加入・脱退は月割り計算になります。

所得割の合計は15.34%(医療9.84+後期支援3.00+介護2.25+子ども0.25/40〜64歳)。40歳未満・65歳以上なら13.09%。当サイトで調べた569市の中央値13.0%を2.3ポイントほど上回り、上から52番目です。県内で比べると、唐津市(16.06%)より低く、鳥栖市(14.89%)・伊万里市(14.5%)・佐賀市(14.20%)より高い水準です。

均等割の合計は1人43,100円(医療24,200+後期8,200+介護9,600+子ども1,100/18歳以上・40〜64歳)。18〜39歳・65〜74歳なら33,500円、18歳未満なら32,400円(子ども分の負担なし)。均等割は569市のなかで安いほうから84番目で、中央値より低めです。

平等割の合計は1世帯50,200円で、569市中9位。医療保険分は均等割24,200円<平等割34,500円、後期支援分は均等割=平等割=8,200円です。

賦課限度額は医療保険分67万円・後期高齢者支援金分26万円・介護分17万円・子ども・子育て支援金分3万円で、合計113万円です(市の税率表の表記)。

令和8年度から子ども・子育て支援金制度が始まりました。市は「全世代や企業から支援金を拠出いただき、子育て世帯に対する給付の拡大を通じて、子どもや子育て世帯を社会全体で応援する仕組み」と説明し、従来の医療分・後期支援分・介護分とあわせて負担することになります。支援金は児童手当の拡充、妊婦のための支援給付、育児時短就業給付などに充てられます(市の案内)。

武雄市と県内4市の令和8年度税率を並べる

佐賀県5市 令和8年度の国保税率(4区分合計・40〜64歳)
項目武雄市唐津市伊万里市佐賀市鳥栖市
所得割(合計)15.34%16.06%14.5%14.20%14.89%
均等割(1人・合計)43,100円42,000円45,900円52,200円53,700円
平等割(1世帯・合計)50,200円47,500円52,300円47,400円50,600円
単身の固定部分
(均等割+平等割)
93,300円89,500円98,200円99,600円104,300円
賦課限度額113万円113万円113万円113万円―

武雄市は所得割が唐津市に次いで高く、均等割は唐津市・伊万里市に近い低さです。「所得割は県内で高いほう、1人あたりの定額は低いほう」という設計で、収入が高い人ほど県内他市との差が出やすくなります。
(鳥栖市の賦課限度額は本記事では比較していません。)

年収別:武雄市・唐津市・伊万里市・佐賀市の比較(40歳単身・給与収入のみ)

40歳単身の年間国保税(本記事試算・100円単位に丸め)
給与収入軽減武雄市唐津市伊万里市佐賀市
0万円7割約28,000円約26,800円約29,500円約29,900円
150万円2割約139,100円約139,100円約139,500円約139,300円
200万円なし約229,800円約232,400円約227,200円約226,000円
300万円なし約337,200円約344,900円約328,800円約325,400円
400万円なし約450,700円約463,700円約436,000円約430,500円
600万円なし約696,200円約720,700円約668,000円約657,700円
800万円なし約963,100円約1,000,100円約920,400円約904,700円

給与収入300万円の40歳単身では、武雄市は唐津市より年約7,700円安く、伊万里市より年約8,400円、佐賀市より年約11,800円高い計算です。収入が上がるほど、所得割が高い武雄市は佐賀市・伊万里市との差が開きます(800万円で伊万里市比+約4.3万円)。ただし佐賀県は令和9年度に税率を一本化する予定なので、この差は数年で縮んでいくと考えられます。
(比較の前提:給与所得控除後の所得から基礎控除43万円を引いて所得割を計算、均等割・平等割は18歳以上・40〜64歳として加算。他市の数値は当サイトの各市ページと同じ方法の試算です。)

【計算例1】40歳夫婦+子ども2人(うち1人は未就学児)/世帯所得300万円

所得はすべて夫(40歳)のものとして計算します。基準総所得金額 = 300万円 - 43万円 = 257万円

  • 医療分: 所得割 252,888円 + 均等割 84,700円 + 平等割 34,500円 ⇒ 372,088円
  • 後期支援分: 所得割 77,100円 + 均等割 28,700円 + 平等割 8,200円 ⇒ 114,000円
  • 介護分: 所得割 57,825円 + 均等割 19,200円 + 平等割 6,800円 ⇒ 83,825円
  • 子ども分: 所得割 6,425円 + 均等割 2,200円 + 平等割 700円 ⇒ 9,325円

合計: 年間 約579,238円(月あたり約48,300円)

この世帯の総所得金額等は300万円。2割軽減の判定基準は「43万円+57万円×4人=271万円」なので、低所得軽減には届きません。

【計算例2】40歳単身/年収300万円(給与所得202万円)

基準総所得金額 = 202万円 - 43万円 = 159万円

  • 医療分: 所得割 156,456円 + 均等割 24,200円 + 平等割 34,500円 ⇒ 215,156円
  • 後期支援分: 所得割 47,700円 + 均等割 8,200円 + 平等割 8,200円 ⇒ 64,100円
  • 介護分: 所得割 35,775円 + 均等割 9,600円 + 平等割 6,800円 ⇒ 52,175円
  • 子ども分: 所得割 3,975円 + 均等割 1,100円 + 平等割 700円 ⇒ 5,775円

合計: 年間 約337,206円(月あたり約28,100円)

単身世帯でも平等割が合計で年50,200円のってきます。平等割のない自治体(横浜市や東京23区など)と比べると、この分がまるごと差になります。

【計算例3】会社都合で退職した40歳単身/前年の給与収入400万円

ここが一番お金の動くところです。給与収入400万円=給与所得276万円の方が、倒産・解雇などで離職したケース。

軽減を届け出なかった場合(基準総所得金額 276万-43万=233万円)

  • 医療分 287,972円 / 後期支援分 86,300円 / 介護分 68,825円 / 子ども分 7,625円 ⇒ 合計 約450,722円

非自発的失業者の軽減を届け出た場合(給与所得を100分の30に圧縮:276万×30%=82.8万円 → 基準総所得金額 39.8万円)

  • 判定所得も82.8万円に下がるため均等割・平等割の2割軽減もあわせて適用されます(2割軽減の基準=43万+57万×1人=100万円以下)
  • 医療分 86,123円 / 後期支援分 25,060円 / 介護分 22,075円 / 子ども分 2,435円 ⇒ 合計 約135,693円

差額は年間およそ31万5千円。届出書1枚でこれだけ違います。武雄市が対象者を自動で拾ってくれるわけではないので、心当たりのある方は窓口へ。

(注)上記は本記事による概算です。正確な金額は武雄市公式の保険税試算でご確認ください。退職直後で任意継続と迷っている方は任意継続 vs 国民健康保険もどうぞ。

3. 賦課限度額(保険税の上限)

  • 医療保険分 670,000円 / 後期支援分 260,000円 / 介護分 170,000円 / 子ども分 30,000円
  • 世帯合計の最大値: 年113万円(1,130,000円)

所得がどれだけ高くてもここで頭打ちです。

4. 武雄市の軽減・減免制度

制度は自動で適用されるものと申請しないと適用されないものに分かれます。取りこぼしが起きるのはいつも後者です。

4-1. 低所得世帯の軽減(7割・5割・2割)|自動適用

令和8年度 軽減判定の所得基準
軽減率世帯の総所得金額等が以下の額以下
7割軽減43万円 + 10万円×(給与所得者等の数 - 1)
5割軽減43万円 + 31万円×被保険者数 + 10万円×(給与所得者等の数 - 1)
2割軽減43万円 + 57万円×被保険者数 + 10万円×(給与所得者等の数 - 1)

軽減されるのは均等割と平等割です。所得割は対象外。収入がない方も住民税の申告をしないと軽減判定が回りません。「無職なのに保険税が高い」の原因はたいていこれです(無職の人の国民健康保険)。

4-2. 未就学児の均等割5割軽減|自動適用

未就学児(小学校入学前)の均等割が所得制限なく一律5割軽減。低所得軽減との併用ができ、7割軽減世帯の未就学児は合わせて8.5割軽減になります。申請不要。

4-3. 子ども・子育て支援金分の18歳未満軽減|自動適用

令和8年度に新設された子ども・子育て支援金分は、市の税率表は子ども・子育て支援金分を「均等割1,000円」「18歳以上の均等割100円」の2行で示し、本文で「18歳未満の人の負担はありません」と明記しています。本記事では、18歳以上は両方を合わせた1,100円として計算します(市の表を足し算した読み方です。納税通知書の金額と合わせて確認してください)。平等割700円は世帯単位でかかります。子ども本人の負担は実質ゼロです。申請不要。

4-4. 非自発的失業者の保険税軽減|要申請

倒産・解雇・雇止めなどで離職し、雇用保険の「特定受給資格者」または「特定理由離職者」に該当する離職時65歳未満の方は、前年の給与所得を100分の30として計算します。計算例3のとおり、効き目が別格の制度です。

  • 軽減期間: 離職日の翌日から翌年度末まで(最大2年分)
  • 離職理由コード: 特定受給資格者=11・12・21・22・31・32/特定理由離職者=23・33・34
  • 必要書類: 雇用保険受給資格者証(または受給資格通知)の写し、本人確認書類、マイナンバーがわかるもの
  • 届出先: 武雄市役所 総務部 税務課 市民税係(0954-23-9220)/福祉部 健康課 国保年金係(0954-27-7170)
  • 注意: 届け出ないと適用されません。自己都合退職は対象外です

武雄市の案内では、対象は「平成21年3月31日以後に離職した方」「離職時点で65歳未満の方」で、「雇用保険受給資格者証」の「理由」欄のコードが11・12・21・22・23・31・32・33・34のいずれかの人です。
計算は「前年の給与所得を30/100とみなして」税額を出します。期間は「離職日の翌日から最大2ヵ年度」。申請が必要です。
市は、短期雇用特例被保険者に交付される「特別受給資格者証」と、65歳到達日以後に離職した人に交付される「高年齢受給資格者証」は軽減の対象外と注意しています。受給資格者証の種類を必ず確認してください。自己都合退職は対象外です。

書類の書き方まで含めた手順は失業したときの国保「軽減措置」完全ガイドで解説しています。

4-5. 産前産後期間の保険税軽減|要届出

出産する国保被保険者がいる世帯は、対象者の所得割額と均等割額について、出産予定月(または出産月)の前月から翌々月までの4か月分(多胎妊娠は3か月前から6か月分)が軽減されます。妊娠85日以上の出産(死産・流産・早産を含む)が対象で、出産予定日の6か月前から届出可能。産前産後の免除・軽減制度もどうぞ。

4-6. 武雄市の減免制度|要申請

武雄市の軽減・減免は、市の「国民健康保険税」のページ1枚に所得軽減・就学前の軽減・後期高齢者医療制度への移行に伴う軽減・非自発的失業・災害等による減免がまとまっています。とくに後期高齢者医療への移行に伴う軽減は、平等割の軽減が「最初の5年間2分の1、その後3年間4分の1」と、合計8年間続く点が目を引きます。

武雄市 国民健康保険税の減免
種類主な要件減免内容・手続き
低所得世帯の軽減
(申請不要/要・所得申告)
世帯の軽減判定所得が、7割=43万円+10万円×(給与所得者等の数-1)、5割=同+31万円×被保険者数、2割=同+57万円×被保険者数 以下均等割・平等割を7割・5割・2割軽減。未申告の人がいる世帯は軽減できません(収入ゼロでも申告が必要)
就学前児童の均等割軽減
(申請不要)
国保に加入している就学前の児童医療分+後期支援分の均等割を5割軽減。7割・5割・2割軽減世帯は軽減後の均等割からさらに5割
18歳未満の子ども・子育て支援金分
(申請不要)
18歳未満の国保加入者子ども・子育て支援金分の均等割は負担なし
後期高齢者医療制度への移行に伴う軽減
(申請不要)
75歳以上の人が後期高齢者医療に移ったあとも、国保に残る世帯員がいる場合①軽減判定は移行した人の人数・所得も含めて行う ②国保加入者が1人だけになった世帯の平等割は、最初の5年間2分の1、その後3年間は4分の1を減額 ③社保の被扶養者(65〜74歳)が国保に入る場合は所得割0円・均等割半額(旧被扶養者のみの世帯は平等割も半額、資格取得月から2年を経過する月まで)
非自発的失業者の軽減
(要申請)
倒産・解雇などで離職した65歳未満の雇用保険受給者。離職コード11・12・21〜23・31〜34前年の給与所得を30/100とみなして算定。離職日の翌日から最大2ヵ年度
産前産後期間の免除
(要届出)
国保の被保険者で、妊娠85日以上の出産(死産・流産・早産・人工妊娠中絶を含む)所得割・均等割を、出産予定日(出産日)の属する月の前月から4か月間(多胎は3か月前から6か月間)免除。出産予定日の6か月前から届出可能。税が0円になるとは限りません
災害等による減免
(要申請)
震災・風水害・火災などやその他の特別の事情で、生計維持が困難と認められる人納期限前7日までに減免申請書(罹災証明書などの写し)を提出。納期未到来で未納付の分のみ対象で、遡っての減免はなし。相談は税務課

武雄市の軽減判定の注意点を3つ挙げます。市の「国民健康保険税」のページから引きます。
①「(注)一定の給与所得者(給与収入が55万円を超える方)と公的年金所得者(公的年金等の収入が60万円を超える65歳未満の方、または公的年金等の収入が125万円を超える65歳以上の方)」が、「給与所得者等の数」に数えられます。
②「世帯の中に未申告の方がいる場合は軽減できません」。収入がなかった場合も必ず申告してください。
③産前産後の免除は「免除期間中に社会保険等の期間がある場合は、本市の国民健康保険加入月数に応じて部分的に」免除されます。別世帯の子の場合は親子関係を明らかにする書類が必要です。
届出先は、産前産後の免除が福祉部 健康課 国保年金係(市役所1階)、減免の相談は税務課です。

保険料が重いと感じたときの選択肢は保険料が高い・払えないときのガイドもあわせて。

4-7. 払えないときは滞納する前に相談

滞納すると督促 → 延滞金 → 財産の差押えと段階的に進みます。滞納してから相談するより、滞納する前に相談したほうが選べる手が多い。分割納付や徴収猶予の相談ができます(払えない・滞納したときの対処法)。

5. 納付方法

  • 口座振替(佐賀銀行・十八親和銀行・佐賀共栄銀行。国保税はWEB口座振替受付サービスでも申し込み可。受付は0:05〜23:55)
  • 納付書(6月から翌年3月までの10期。令和7年度から国保税だけの単独の納付書)
  • 年金からの天引き(特別徴収)(世帯主が国保加入で、世帯の加入者が全員65〜74歳などの条件あり)
  • 納付相談(収納課。納税が困難なときは納期限内に相談)

武雄市は令和7年度から、国保税を単税徴収方式で納めるようになりました。市の案内では、令和6年度までは住民税・固定資産税・国保税の3税をまとめて「1期〜10期」の10回で納めていましたが、令和7年度からは税目ごとに別々です。住民税は4回(6・8・10・1月)、固定資産税は4回(5・7・12・2月)、国保税は10回(6月〜3月、第1期〜第10期)。市は「年税額への影響はありません」としています。
口座振替は、すでに手続き済みの人は改めて手続き不要ですが、税目ごとに別々の口座から引き落とす場合や、新しく口座振替を希望する場合は手続きが必要です。
納期限までに納めないと、納期限から20日以内に督促状が発送され、1通につき100円の督促手数料がかかります。さらに延滞金(納期限の翌日から1か月までは7.3%以内、その後は14.6%以内の割合)が加算され、督促状の発送から10日を過ぎても完納されないと、財産の差押えなどの滞納処分が行われます(市の案内)。納めるのが難しいときは、収納課(0954-23-9219)に相談してください。
年金からの天引きの条件は4つです。①世帯主(納税義務者)が国保に加入、②世帯内の国保加入者が全員65歳以上75歳未満、③介護保険料を年金から支払っている、④国保税を支払う年金の年額が18万円以上で、国保税と介護保険料の合計が年金額の2分の1を超えない。希望すれば窓口で口座振替に変更できますが、過去に滞納がない人に限り、中止の手続きには3〜4か月かかります。なお、口座振替の申出がなければ、いま口座振替で納めている人も年金天引きになります。
社会保険料控除の扱いも変わります。年金天引きなら年金の受給者が、口座振替に変えると実際に口座振替で支払った人が控除を申告できます(市の案内)。

6. 加入・脱退の手続き

6-1. 加入手続き(事由発生から14日以内)

状況別 加入時の必要書類
事由必要書類
会社を退職した健康保険資格喪失証明書、本人確認書類、マイナンバーがわかるもの
他市区町村から転入本人確認書類、マイナンバーがわかるもの(転入届と同時に手続き可)
子どもが生まれた本人確認書類、母子健康手帳
生活保護が廃止された保護廃止(停止)通知書、本人確認書類

6-2. 脱退手続き(事由発生から14日以内)

状況別 脱退時の必要書類
事由必要書類
就職して社保に加入した新しい健康保険の資格確認書等、国保の保険証・資格確認書、本人確認書類
他市区町村へ転出本人確認書類(転出届と同時に手続き可)
生活保護の受給開始保護決定通知書、本人確認書類
死亡本人確認書類、死亡を確認できる書類

脱退の届出を忘れると国保料の請求が止まりません。社保と国保の二重払いになって、あとから還付手続きに走ることになります。就職時は就職したときの脱退手続き完全ガイド、引っ越し時は引っ越したときの手続き完全ガイドを参照してください。

7. 武雄市の国保窓口一覧

武雄市の国保の手続きは、内容によって3つの課に分かれています。加入・脱退・給付は福祉部 健康課 国保年金係、税額の内容(計算・軽減・減免)は総務部 税務課 市民税係、納付・口座振替・滞納の相談は総務部 収納課です。武雄市役所(武雄町大字昭和12番地10)にあり、開庁時間は平日8時30分から17時15分までです。
迷いやすいのは「国保の制度は健康課、国保税の中身は税務課」という点です。保険証(資格確認書)の手続きは健康課で済みますが、税額の相談や軽減の確認は税務課です。

武雄市 国保の窓口
窓口所在地・連絡先主な業務・注意点
福祉部 健康課 国保年金係
【市役所1階】
〒843-8639 武雄市武雄町大字昭和12番地10
Tel 0954-27-7170
[email protected]
国保の加入・脱退、産前産後期間の免除の届出、人間ドック・脳ドック助成、給付に関する手続き。加入は健康保険の異動があった日から14日以内に届出
総務部 税務課 市民税係同上
Tel 0954-23-9220
[email protected]
国保税の内容(計算・賦課)、軽減の確認、災害等による減免の相談、年金天引きから口座振替への変更の申出書
総務部 収納課(収納管理係)同上
Tel 0954-23-9219
[email protected]
納付の相談、口座振替の申込み、納付が困難なときの相談、督促・滞納に関すること

加入の手続きには、加入していた健康保険の資格喪失日が分かる書類(資格喪失証明書、離職票など)と本人確認書類が必要です。マイナンバーカードがある人は、カードと取得時に設定した4桁の暗証番号も持参します。別世帯の人が手続きするときは委任状が必要です。

脱退の手続きは、新しい健康保険の資格取得日が分かる書類(資格取得証明書、資格確認書、資格情報のお知らせのいずれか1つ)と本人確認書類で行います。市は「手続きを行わないと、国民健康保険税が課税されたままになります」と注意しています。

人間ドック・脳ドックの助成は15,000円。対象は受診年度の4月1日時点と受診当日に国保に加入し、国保税の滞納がなく、前年度に特定健診を受けた人です。人間ドックは40・41・42・44〜47・49〜52・54〜57・59・60・65・70歳、脳ドックは43・48・53・58・63・68・73歳(年度末年齢)。対象者には毎年4月に通知が届きます。

会社の健康保険を退職して任意継続する場合は、退職後20日以内に勤め先か加入していた健康保険者へ。加入期間が2か月(共済組合は1年)以上あることが条件で、期間は2年以内です(市の案内)。

8. よくある質問(武雄市の国保)

Q1. 武雄市の国保税は、唐津市や佐賀市と比べて高いですか?
A. 所得によって変わります。武雄市は所得割が15.34%で、唐津市(16.06%)より低く、佐賀市(14.20%)・伊万里市(14.5%)より高い水準です。均等割(43,100円)は唐津市(42,000円)に近い低さです。
本記事の試算(40歳単身・給与収入のみ)では、給与収入0円(7割軽減)では唐津市より年約1,200円高く、150万円前後でほぼ同額、収入が上がると唐津市より安くなります。給与収入300万円なら唐津市より年約7,700円安く、佐賀市より年約11,800円高い計算です。
ただし佐賀県は令和9年度に県内の税率を一本化し、令和12年度に完全統一する予定です。

Q2. 武雄市の国保は「保険料」ですか、「保険税」ですか?
A. 「保険税」です。武雄市は地方税法にもとづく国民健康保険税として課税しています。このため、税額の相談は税務課、納付の相談は収納課になります。介護保険の「保険料」は別の制度(介護保険料)で、国保税とは別に計算・納付します。

Q3. 令和7年度から市税の納め方が変わったと聞きました。国保税はどうなりましたか?
A. 武雄市は令和7年度から「集合徴収方式」をやめ、「単税徴収方式」にしました。それまでは住民税・固定資産税・国保税の3税を10期でまとめて納めていましたが、いまは税目ごとに別々です。国保税の納付回数(10回)と納付月(6月〜翌年3月)は変わらず、年税額への影響もありません(市の案内)。税目ごとに別々の口座から引き落とす場合は、口座振替の手続きが必要です。

Q4. 後期高齢者医療制度に移ったあと、残った家族の国保税はどうなりますか?
A. 市の制度で3つの軽減があります。①軽減判定は移行した人の人数・所得も含めて行います。②世帯の国保加入者が1人だけになった場合、平等割を最初の5年間は2分の1、その後3年間は4分の1減額します。③社保の被扶養者(65〜74歳)が国保に入る場合は所得割0円・均等割半額(旧被扶養者のみの世帯は平等割も半額)で、資格取得月から2年を経過する月までです。いずれも申請は不要です。

Q5. 年金から天引きされている国保税を、口座振替にできますか?
A. できます。ただし過去に滞納がない人に限ります。税務課にある申出書を提出します。中止の手続きには3〜4か月かかります。申出がなければ、いま口座振替で納めている人も年金天引きになる点に注意してください。社会保険料控除は、年金天引きなら年金の受給者が、口座振替なら実際に支払った人が申告できます。

Q6. 佐賀県の国保税率の「一本化」とは何ですか?武雄市の税率はどうなりますか?
A. 佐賀県と県内20市町は、令和9年度に保険税の一本化、令和12年度に完全統一することで合意しています(佐賀県国民健康保険運営方針)。武雄市の令和8年度の料率は、これから県内共通の料率へ移っていく途中のものです。平等割が高め・所得割が高めの武雄市は、統一の過程で内訳が変わる可能性があります。最新の税率は毎年、市のページで確認してください。

Q7. 自動で適用される軽減と、申請が必要なものの違いは?
A. 自動適用=低所得の軽減(7割・5割・2割)、未就学児の5割軽減、18歳未満の子ども分軽減。要申請=非自発的失業軽減、産前産後軽減、低所得世帯の軽減
(申請不要/要・所得申告)・就学前児童の均等割軽減
(申請不要)・18歳未満の子ども・子育て支援金分
(申請不要)・後期高齢者医療制度への移行に伴う軽減
(申請不要)・非自発的失業者の軽減
(要申請)・産前産後期間の免除
(要届出)・災害等による減免
(要申請)などの減免です。効き目の大きいものほど申請制——ここがミソです。

Q8. 退職後、国保の加入手続きはいつまでに?
A. 退職日の翌日から14日以内に武雄市役所 福祉部 健康課 国保年金係(市役所1階/0954-27-7170)で。14日を過ぎても加入義務は退職日の翌日にさかのぼるので、手続きが遅れた分の保険税もまとめて請求されます。得はひとつもないので早めに。

9. まとめ|武雄市の国保で押さえるべきポイント

  • 武雄市は3方式(所得割+均等割+平等割)。令和8年度の料率は医療保険分9.84%・後期支援分3.00%・介護分2.25%・子ども分0.25%
  • 均等割は医療保険分24,200円・後期支援8,200円・介護9,600円・子ども1,100円、平等割は合計で年50,200円。賦課限度額は世帯合計で年113万円
  • 所得割15.34%は調査569市中52位、県内では唐津市に次ぐ高さ。平等割50,200円は569市中9位
  • 令和7年度から単税徴収方式に変更。国保税は10期(6月〜翌年3月)のまま。唐津市は令和8年度も集合徴収
  • 後期高齢者医療への移行後、国保が1人になった世帯の平等割は5年間2分の1+3年間4分の1(計8年間)
  • 年金天引きの条件は年額18万円以上・世帯の加入者全員が65〜74歳など。口座振替への変更は滞納がない人だけ
  • 人間ドック・脳ドック助成は15,000円。特定健診の受診と滞納なしが条件
  • 産前産後は4か月分(多胎6か月)の所得割・均等割を免除。出産予定日の6か月前から届出可能
  • 佐賀県は令和9年度に税率を一本化、令和12年度に完全統一
  • 会社都合退職なら非自発的失業軽減。年31万5千円ほど変わることもあるのに届け出ないと1円も安くならない
  • 収入がない年も住民税の申告を。しないと軽減判定が回りません
  • 窓口は武雄市役所 福祉部 健康課 国保年金係(市役所1階/0954-27-7170)

出典・参考:
・武雄市公式:国民健康保険税(令和8年度の税率・軽減・減免)
・武雄市公式:令和8年度より「子ども・子育て支援金制度」が始まります
・武雄市公式:産前産後期間の国民健康保険税の免除について
・武雄市公式:国民健康保険税の年金からの支払いについて
・武雄市公式:国民健康保険への加入・脱退について
・武雄市公式:国民健康保険人間ドック・脳ドック受診費用助成制度
・武雄市公式:令和7年度から市税の納め方が変わります
・武雄市公式:市税の口座振替(WEB口座振替受付サービス)
・武雄市公式:市税を納期限内に納めないとき

※本記事は2026年8月時点の令和8年度制度・料率に基づいています。最新の情報は武雄市公式サイトでご確認ください。

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