日向市の国民健康保険|令和8年度の保険税・減免・申請窓口を完全ガイド
日向市は宮崎県の北部、日向灘に面した人口約5万6千人の市です。ハマグリ碁石の産地、サーフィンで知られるお倉ケ浜、日本のはじっこ・細島港を抱える港町でもあります。
この記事では、令和8年度の最新税率にもとづく日向市の国保税の計算方法、軽減・減免制度、会社都合退職での特例軽減、窓口情報までまとめました。
日向市の特徴は3つです。1つめは、資産割が残る「4方式」であること。医療分11.0%・後期分5.0%・介護分6.2%の資産割が、所得割・均等割・平等割に上乗せされます。土地や家屋をお持ちの世帯は、所得とは別に資産の分が加わります。
2つめは、所得割の合計が15.41%(医療8.60+後期3.10+介護2.90+子ども0.81/40〜64歳)と高めなこと。同じ宮崎県の宮崎市(14.21%)・延岡市(14.36%)を上回り、都城市(16.51%)に次ぐ水準です。
3つめは、市が国保財政の厳しさを数字で公表していること。令和6年度は基金などを除くと約6,000万円の不足で、昨年度と合わせて約1億円を基金で賄っていると市が説明しています。この記事では、その内容も整理しました。
1. 日向市の国民健康保険の概要
日向市の国保は、勤務先の健康保険(社保)に加入していない方が対象です。自営業者、フリーランス、退職者、無職の方、パート・アルバイトで社保未加入の方、外国人住民などが該当します。
日向市の保険税は4方式(所得割+資産割+均等割+平等割)で計算します。「平等割」は世帯単位でかかる定額部分で、世帯人数が少ないほど1人あたりの負担感が大きくなります。
日向市は「保険税」ではなく「保険税」方式で、市の税率表は所得割・資産割・均等割・平等割の4つで構成されています(本記事の計算例は資産割を含まない概算です。資産割の考え方は下で別に説明します)。
納税義務者は世帯主です。世帯主が勤務先の健康保険に入っていても、同じ世帯に国保加入者がいれば世帯主が納税義務者(擬制世帯主)となり、納税通知書は世帯主あてに届きます。
資産割の目安——土地・家屋の固定資産税が年5万円の世帯なら、医療11.0%=5,500円、後期5.0%=2,500円で合計8,000円(40〜64歳の被保険者がいる世帯は介護6.2%=3,100円が加わり11,100円)。
国保のしくみそのものは国民健康保険の基礎知識まとめ、加入・脱退の手順は国民健康保険の加入手続き完全ガイドをあわせてどうぞ。
2. 保険税の計算方法|令和8年度の料率
| 区分 | 所得割率 | 均等割(1人年額) | 平等割(1世帯年額) | 賦課限度額 |
|---|---|---|---|---|
| 医療分 | 8.60% | 21,600円 | 21,600円 | 670,000円 |
| 後期高齢者支援金分 | 3.10% | 7,500円 | 7,400円 | 260,000円 |
| 介護分(40〜64歳) | 2.90% | 8,900円 | 7,200円 | 170,000円 |
| 子ども・子育て支援金分 | 0.81% | 1,400円 (市の税率表の子ども分均等割1,400円には18歳以上均等割100円が含まれ、18歳未満(高校生世代以下)は子ども分の均等割が全額軽減され、軽減相当額を18歳以上の被保険者で按分して負担する仕組み) | 800円 | 30,000円 |
- 所得割の計算ベースは「前年中の総所得金額等 - 基礎控除43万円」=基準総所得金額。加入者ひとりごとに計算して世帯で合算します。
- 40歳未満は医療分・後期支援分・子ども分のみ。40歳以上65歳未満には介護分が加わります。
- 市の税率表の子ども分均等割1,400円には18歳以上均等割100円が含まれ、18歳未満(高校生世代以下)は子ども分の均等割が全額軽減され、軽減相当額を18歳以上の被保険者で按分して負担する仕組み。申請は不要です。
- 年度途中の加入・脱退は月割り計算になります。
4方式(所得割+資産割+均等割+平等割)です。資産割は医療11.0%・後期5.0%・介護6.2%(子ども分にはありません)。当年度の固定資産税額に率をかけて計算します。
所得割の合計は15.41%(40〜64歳)、40歳未満は12.51%(医療8.60+後期3.10+子ども0.81)。当サイトが確認した市の中央値(約13.0%)を約2.4ポイント上回り、宮崎県内では宮崎市14.21%・延岡市14.36%より高く、都城市16.51%より低い水準です。
均等割は1人あたり、18歳以上の40〜64歳で医療21,600+後期7,500+介護8,900+子ども1,400=39,400円。平等割は1世帯あたり医療21,600+後期7,400+子ども800円(40〜64歳がいる世帯は介護7,200円が加わり合計37,000円)。
医療分の均等割と平等割がどちらも21,600円で同額なのも日向市の設計の特徴です。1人世帯でも、均等割と同額の定額が世帯ごとに乗ります。
賦課限度額は合計113万円(医療67万+後期26万+介護17万+子ども3万)。国の法定額と同じです。
令和8年度の税率(日向市公表)
| 区分 | 医療分 | 後期分 | 介護分 (40〜64歳) | 子ども分 |
|---|---|---|---|---|
| 所得割 (前年の所得-基礎控除) | 8.60% | 3.10% | 2.90% | 0.81% |
| 資産割 (固定資産税額) | 11.00% | 5.00% | 6.20% | なし |
| 均等割 (1人あたり) | 21,600円 | 7,500円 | 8,900円 | 1,400円 (うち18歳以上均等割100円) |
| 平等割 (1世帯あたり) | 21,600円 | 7,400円 | 7,200円 | 800円 |
| 賦課限度額 | 670,000円 | 260,000円 | 170,000円 | 30,000円 |
資産割の早見表(固定資産税額別・概算)
| 固定資産税(年額) | 医療分 | 後期分 | 合計 (40〜64歳がいない世帯) | 介護分(6.2%) | 合計 (40〜64歳がいる世帯) |
|---|---|---|---|---|---|
| 3万円 | 3,300円 | 1,500円 | 4,800円 | 1,860円 | 6,660円 |
| 5万円 | 5,500円 | 2,500円 | 8,000円 | 3,100円 | 11,100円 |
| 10万円 | 11,000円 | 5,000円 | 16,000円 | 6,200円 | 22,200円 |
| 20万円 | 22,000円 | 10,000円 | 32,000円 | 12,400円 | 44,400円 |
※市の税率をもとにした概算です(100円未満の端数処理は省略)。資産割の対象となる範囲は納税通知書または国保年金課でご確認ください。
年収別の年間保険税額の早見表(単身・給与収入のみ・軽減なし・資産割を除く)
日向市の料率で、給与収入だけの単身世帯の年額を試算しました(100円未満の端数処理は省略、固定資産税のない世帯の目安)。
| 給与収入 | 給与所得 | 30歳(介護なし) | 40歳(介護あり) | 40歳の月あたり |
|---|---|---|---|---|
| 200万円 | 132万円 | 約171,600円 | 約213,500円 | 約17,800円 |
| 300万円 | 202万円 | 約259,200円 | 約321,400円 | 約26,800円 |
| 400万円 | 276万円 | 約351,800円 | 約435,500円 | 約36,300円 |
| 500万円 | 356万円 | 約451,900円 | 約558,700円 | 約46,600円 |
| 600万円 | 436万円 | 約547,900円 | 約678,000円 | 約56,500円 |
| 800万円 | 610万円 | 約751,500円 | 約921,500円 | 約76,800円 |
年収400万円の40歳単身で年約43万円、月にして約3.6万円です。所得割が15.41%と高いため、年収が100万円上がるごとに年10万円強ずつ増えていくのが日向市の特徴です。ここに土地・家屋の固定資産税に応じた資産割が加わります。
65歳以上の年金世帯の目安(軽減後・介護分なし・資産割を除く)
| 世帯 | 年金収入 | 軽減 | 年間保険税額 |
|---|---|---|---|
| 70歳単身 | 150万円(所得40万円) | 7割 | 約18,100円 |
| 70歳単身 | 200万円(所得90万円) | 2割 | 約107,000円 |
| 夫婦(夫のみ年金200万円) | 200万円(所得90万円) | 5割 | 約104,200円 |
年金収入が150万円から200万円へ50万円増えるだけで、7割軽減から2割軽減に切り替わり、年約1.8万円が約10.7万円へと6倍近くに跳ね上がります。なお、軽減されるのは均等割と平等割で、資産割は軽減の対象ではありません。持ち家のある年金世帯は、この表に資産割の分が上乗せされると考えてください。
【計算例1】40歳夫婦+子ども2人(うち1人は未就学児)/世帯所得300万円
所得はすべて夫(40歳)のものとして計算します。基準総所得金額 = 300万円 - 43万円 = 257万円
- 医療分: 所得割 221,020円 + 均等割 75,600円 + 平等割 21,600円 ⇒ 318,220円
- 後期支援分: 所得割 79,670円 + 均等割 26,250円 + 平等割 7,400円 ⇒ 113,320円
- 介護分: 所得割 74,530円 + 均等割 17,800円 + 平等割 7,200円 ⇒ 99,530円
- 子ども分: 所得割 20,817円 + 均等割 2,800円 + 平等割 800円 ⇒ 24,417円
合計: 年間 約555,487円(月あたり約46,300円)
この世帯の総所得金額等は300万円。2割軽減の判定基準は「43万円+57万円×4人=271万円」なので、低所得軽減には届きません。
【計算例2】40歳単身/年収300万円(給与所得202万円)
基準総所得金額 = 202万円 - 43万円 = 159万円
- 医療分: 所得割 136,740円 + 均等割 21,600円 + 平等割 21,600円 ⇒ 179,940円
- 後期支援分: 所得割 49,290円 + 均等割 7,500円 + 平等割 7,400円 ⇒ 64,190円
- 介護分: 所得割 46,110円 + 均等割 8,900円 + 平等割 7,200円 ⇒ 62,210円
- 子ども分: 所得割 12,879円 + 均等割 1,400円 + 平等割 800円 ⇒ 15,079円
合計: 年間 約321,419円(月あたり約26,800円)
単身世帯でも平等割が合計で年37,000円のってきます。平等割のない自治体(横浜市や東京23区など)と比べると、この分がまるごと差になります。
【計算例3】会社都合で退職した40歳単身/前年の給与収入400万円
ここが一番お金の動くところです。給与収入400万円=給与所得276万円の方が、倒産・解雇などで離職したケース。
軽減を届け出なかった場合(基準総所得金額 276万-43万=233万円)
- 医療分 243,580円 / 後期支援分 87,130円 / 介護分 83,670円 / 子ども分 21,073円 ⇒ 合計 約435,453円
非自発的失業者の軽減を届け出た場合(給与所得を100分の30に圧縮:276万×30%=82.8万円 → 基準総所得金額 39.8万円)
- 判定所得も82.8万円に下がるため均等割・平等割の2割軽減もあわせて適用されます(2割軽減の基準=43万+57万×1人=100万円以下)
- 医療分 68,788円 / 後期支援分 24,258円 / 介護分 24,422円 / 子ども分 4,984円 ⇒ 合計 約122,452円
差額は年間およそ31万3千円。届出書1枚でこれだけ違います。日向市が対象者を自動で拾ってくれるわけではないので、心当たりのある方は窓口へ。
(注)上記は本記事による概算です。正確な金額は日向市公式サイトでご確認ください。退職直後で任意継続と迷っている方は任意継続 vs 国民健康保険もどうぞ。
3. 賦課限度額(保険税の上限)
- 医療分 670,000円 / 後期支援分 260,000円 / 介護分 170,000円 / 子ども分 30,000円
- 世帯合計の最大値: 年113万円(1,130,000円)
所得がどれだけ高くてもここで頭打ちです。
4. 日向市の軽減・減免制度
制度は自動で適用されるものと申請しないと適用されないものに分かれます。取りこぼしが起きるのはいつも後者です。
4-1. 低所得世帯の軽減(7割・5割・2割)|自動適用
| 軽減率 | 世帯の総所得金額等が以下の額以下 |
|---|---|
| 7割軽減 | 43万円 + 10万円×(給与所得者等の数 - 1) |
| 5割軽減 | 43万円 + 31万円×被保険者数 + 10万円×(給与所得者等の数 - 1) |
| 2割軽減 | 43万円 + 57万円×被保険者数 + 10万円×(給与所得者等の数 - 1) |
軽減されるのは均等割と平等割です。所得割は対象外。収入がない方も住民税の申告をしないと軽減判定が回りません。「無職なのに保険税が高い」の原因はたいていこれです(無職の人の国民健康保険)。
4-2. 未就学児の均等割5割軽減|自動適用
未就学児(小学校入学前)の均等割が所得制限なく一律5割軽減。低所得軽減との併用ができ、7割軽減世帯の未就学児は合わせて8.5割軽減になります。申請不要。
4-3. 子ども・子育て支援金分の18歳未満軽減|自動適用
令和8年度に新設された子ども・子育て支援金分は、市の税率表の子ども分均等割1,400円には18歳以上均等割100円が含まれ、18歳未満(高校生世代以下)は子ども分の均等割が全額軽減され、軽減相当額を18歳以上の被保険者で按分して負担する仕組み。子ども本人の負担は実質ゼロです。申請不要。
4-4. 非自発的失業者の保険税軽減|要申請
倒産・解雇・雇止めなどで離職し、雇用保険の「特定受給資格者」または「特定理由離職者」に該当する離職時65歳未満の方は、前年の給与所得を100分の30として計算します。計算例3のとおり、効き目が別格の制度です。
- 軽減期間: 離職日の翌日から翌年度末まで(最大2年分)
- 離職理由コード: 特定受給資格者=11・12・21・22・31・32/特定理由離職者=23・33・34
- 必要書類: 雇用保険受給資格者証(または受給資格通知)の写し、本人確認書類、マイナンバーがわかるもの
- 届出先: 国保年金課 保険税係(本庁・0982-66-1017)
- 注意: 届け出ないと適用されません。自己都合退職は対象外です
日向市の非自発的失業者軽減は、離職日時点で65歳未満で、雇用保険受給資格者証の離職理由コードが11・12・21・22・31・32(特定受給資格者)または23・33・34(特定理由離職者)の人が対象です。軽減の中身は前年の給与所得を100分の30とみなして計算すること、期間は離職日の翌日から翌年度末までです。
国保を脱退すると終了しますが、軽減期間中に再加入した場合は引き続き受けられます。申請に必要なものは雇用保険受給資格者証とマイナンバーが分かるもの。
市は「軽減判定の基準となる所得は、30/100後の所得金額で計算」と明記しており、7・5・2割の軽減判定にも圧縮後の所得が使われます。所得割が15.41%と高い日向市では、圧縮の効果が特に大きく出ます。
書類の書き方まで含めた手順は失業したときの国保「軽減措置」完全ガイドで解説しています。
4-5. 産前産後期間の保険税軽減|要届出
出産する国保被保険者がいる世帯は、対象者の所得割額と均等割額について、出産予定月(または出産月)の前月から翌々月までの4か月分(多胎妊娠は3か月前から6か月分)が軽減されます。妊娠85日以上の出産(死産・流産・早産を含む)が対象で、出産予定日の6か月前から届出可能。産前産後の免除・軽減制度もどうぞ。
4-6. 日向市の減免制度|要申請
日向市の軽減は7割・5割・2割の所得軽減、未就学児の均等割軽減、高校生世代以下の子ども分軽減が申請不要(ただし所得の申告は必要)です。非自発的失業の軽減、産前産後の軽減、災害減免は届出・申請が必要です。
| 種類 | 主な要件 | 減免内容・手続き |
|---|---|---|
| 所得に対する軽減(7割・5割・2割) (申請不要/要・所得申告) | 前年の所得が、基礎控除(43万円)以下=7割、基礎控除+31万円×被保険者数以下=5割、基礎控除+57万円×被保険者数以下=2割。給与・年金所得者が2人以上いる世帯は基礎控除に(人数-1)×10万円を加算。被保険者数には特定同一世帯所属者も含む | 世帯の均等割額+平等割額の7割・5割・2割を軽減。資産割は対象外 |
| 未就学児の均等割軽減 (申請不要) | 国保被保険者である未就学児 | 均等割額が2分の1。7・5・2割の軽減がある世帯は、軽減後の均等割額がさらに2分の1 |
| 子ども・子育て支援金分の均等割軽減 (申請不要) | 高校生世代以下(18歳未満)の被保険者 | 子ども分の均等割を全額軽減。軽減相当額は18歳以上の被保険者が100円ずつ按分して負担 |
| 後期高齢者医療への移行に伴う軽減 (手続不要) | 国保から後期高齢者医療へ移行した人がいる世帯、または被用者保険から後期高齢者医療へ移行した人の被扶養者(65〜74歳) | 国保加入者が1人になる世帯は、平等割が5年間2分の1、その後3年間4分の1。旧被扶養者は所得割・資産割が全額免除、均等割が2分の1(加入から2年間) |
| 非自発的失業者の軽減 (要申請) | 離職日時点で65歳未満、離職理由コードが11・12・21・22・23・31・32・33・34 | 前年の給与所得を100分の30として計算(離職日の翌日から翌年度末まで) |
| 産前産後期間の軽減 (要届出) | 令和5年11月1日以降に出産した、または出産予定の被保険者。妊娠85日以上の出産(死産・流産・早産・人工妊娠中絶を含む) | 出産予定月(出産月)の前月から翌々月までの4か月分の所得割額と均等割額を減額(多胎は3か月前から6か月分)。出産予定日の6か月前から届出可能 |
| 災害による減免 (要申請) | 震災・風水害・火災などで固定資産に損害を受け、①当年中の所得見積額が前年の10分の5以下に減少(前年の合計所得1,000万円以下)、②その固定資産の固定資産税の減免を受けた | 前年の所得または損害の程度に応じて5分の2から10分の10の範囲で減免。必要書類は罹災証明書と固定資産税の減免決定通知書 |
日向市の軽減・減免で押さえておきたい点を挙げます。
①軽減判定の所得には、国保に入っていない世帯主(擬制世帯主)の所得も含まれます。世帯主が勤務先の健康保険に入っていても、同じ世帯に国保加入者がいれば、世帯主の所得は軽減判定に入ります。
②災害減免は、固定資産税の減免を受けていることが要件です。固定資産に損害がない災害(失業を伴う収入減など)はこの制度の対象外なので、別途相談が必要です。
③収入のない人も所得の申告が必要。市は「申告がない場合は軽減の対象とならない場合がある」と明記しています。所得税の確定申告や市民税の申告をした人は不要です。
保険税が重いと感じたときの選択肢は保険料が高い・払えないときのガイドもあわせて。
4-7. 払えないときは滞納する前に相談
滞納すると督促 → 延滞金 → 財産の差押えと段階的に進みます。滞納してから相談するより、滞納する前に相談したほうが選べる手が多い。分割納付や徴収猶予の相談ができます(払えない・滞納したときの対処法)。
5. 納付方法
- 口座振替(毎月25日。日向市web口座振替受付サービスからオンラインでも登録可)
- 納付書による金融機関・コンビニ等での納付
- 地方税お支払サイト(eLTAX):納付書のQRコードでクレジットカード・ネットバンキング・ペイジー・スマホ決済
- 年金からの特別徴収(世帯の国保加入者全員が65〜74歳などの要件を満たす世帯)
令和8年度の国保税(普通徴収)は6月から翌年3月までの10期です。納期限は、第1期6月30日・第2期7月31日・第3期8月31日・第4期9月30日・第5期11月2日・第6期11月30日・第7期12月25日・第8期令和9年2月1日・第9期3月1日・第10期3月31日。納税通知書は6月中旬に送付されます。
口座振替日は毎月25日、再振替日は翌月10日です(休日の場合は翌営業日)。取扱金融機関は宮崎銀行・宮崎太陽銀行・宮崎県農業協同組合・鹿児島銀行・九州労働金庫・高鍋信用金庫・九州信用漁業協同組合連合会・ゆうちょ銀行。
特別徴収の要件は、①世帯主が国保加入者、②世帯の国保加入者全員が65歳以上75歳未満、③年金の年額が18万円以上で、国保税と介護保険料の合計が年金額の2分の1を超えないこと。4・6・8月は前年度2月と同額の仮徴収、10・12・2月が本徴収です。75歳になる年度は普通徴収に切り替わります。
6. 加入・脱退の手続き
6-1. 加入手続き(事由発生から14日以内)
| 事由 | 必要書類 |
|---|---|
| 会社を退職した | 健康保険資格喪失証明書、本人確認書類、マイナンバーがわかるもの |
| 他市区町村から転入 | 本人確認書類、マイナンバーがわかるもの(転入届と同時に手続き可) |
| 子どもが生まれた | 本人確認書類、母子健康手帳 |
| 生活保護が廃止された | 保護廃止(停止)通知書、本人確認書類 |
6-2. 脱退手続き(事由発生から14日以内)
| 事由 | 必要書類 |
|---|---|
| 就職して社保に加入した | 新しい健康保険の資格確認書等、国保の保険証・資格確認書、本人確認書類 |
| 他市区町村へ転出 | 本人確認書類(転出届と同時に手続き可) |
| 生活保護の受給開始 | 保護決定通知書、本人確認書類 |
| 死亡 | 本人確認書類、死亡を確認できる書類 |
脱退の届出を忘れると国保税の請求が止まりません。社保と国保の二重払いになって、あとから還付手続きに走ることになります。就職時は就職したときの脱退手続き完全ガイド、引っ越し時は引っ越したときの手続き完全ガイドを参照してください。
7. 日向市の国保窓口一覧
日向市の国保の窓口は市役所本庁(本町10番5号)の市民環境部 国保年金課です。税の賦課・徴収は保険税係、給付や資格の手続きは国民健康保険係と分かれています。
| 窓口 | 電話番号 | 主な業務 |
|---|---|---|
| 国保年金課 保険税係 【本庁】 | 0982-66-1017(直通)/内線2152 | 国保税の賦課・徴収、軽減・減免の届出、産前産後軽減の届出、納付相談、後期高齢者医療保険料の徴収 |
| 国保年金課 国民健康保険係 【本庁】 | 0982-66-1017(直通)/内線2119・2154 | 加入・脱退、給付申請、資格確認書・資格情報のお知らせの交付、後期高齢者医療の各種届と給付申請 |
| メール | [email protected] | 国保に関するお問い合わせ |
所在地は〒883-8555 宮崎県日向市本町10番5号、FAXは0982-54-0469です。
令和8年8月1日以降の受診には「マイナ保険証」または「資格確認書」が必要です(期限切れ保険証が使える暫定措置は令和8年7月末で終了)。手元に届いていない場合は国保年金課へ。
国保を脱退するときも手続が必要です。就職して社会保険に入った場合などは、届出をしないと国保税の請求が止まりません。
8. よくある質問(日向市の国保)
Q1. 日向市の国保税は高いのですか?
A. 所得が高めの世帯には重い設計で、持ち家のある世帯はさらに資産割がかかります。所得割の合計は15.41%(40〜64歳)で、本サイトが確認した市の中央値(約13.0%)より約2.4ポイント高く、宮崎県内では宮崎市14.21%・延岡市14.36%より高く、都城市16.51%より低い水準です。
試算では、給与収入400万円の40歳単身で資産割を除いて年約43万円です。所得の低い世帯は7割・5割・2割の軽減があり、年金収入150万円の70歳単身なら年約1.8万円で済みます。
Q2. 資産割とは何ですか?どのくらいかかりますか?
A. 資産割は、世帯の固定資産税額に一定の率をかけて算出する部分です。日向市の令和8年度は医療11.0%・後期5.0%・介護6.2%。
例——固定資産税が年5万円の世帯なら、医療5,500円+後期2,500円=8,000円(40〜64歳の被保険者がいれば介護3,100円が加わり11,100円)。
低所得の軽減(7・5・2割)は資産割には効きません。正確な金額は納税通知書または国保年金課でご確認ください。
Q3. 日向市の国保財政は大丈夫ですか?税率は上がりますか?
A. 市は令和6年度の決算を公表しており、決算剰余金は約1億2,819万円ですが、基金からの繰入金と前年度繰越金を除くと約6,000万円が不足、昨年度と合わせて約1億円の不足を基金で賄っていると説明しています。基金残高は約3億1,278万円で、今後も同じ状況が続くと基金が枯渇する恐れがあるとのこと。被保険者数は令和元年度比で約19.8%(2,794人)減っており、市は税率の見直しなどに取り組むとしています。将来の改定は市の発表を確認してください。
Q4. 「保険税の自動音声アンケート」の電話がきました。本物ですか?
A. 詐欺電話です。市は「国保年金課が、自動音声ガイダンスやSMSで保険税のアンケートを行うことはない」「保険税の納付に関してAIや自動音声による電話連絡を行うことはない」と注意を呼びかけています。不審な電話は切って、国保年金課(0982-66-1017)に確認してください。
Q5. 夫が会社の健康保険です。夫の所得は国保税の計算に入りますか?
A. 世帯に国保加入者がいれば夫が擬制世帯主となり、納税通知書は夫あてに届きます。市は「軽減判定の基準となる所得には擬制世帯主の所得も含まれる」と明記しているため、夫の所得が高いと7・5・2割の軽減には該当しにくくなります。
Q6. 自動で適用される軽減と、申請が必要なものの違いは?
A. 自動適用=低所得の軽減(7割・5割・2割)、未就学児の5割軽減、18歳未満の子ども分軽減。要申請=非自発的失業軽減、産前産後軽減、所得に対する軽減(7割・5割・2割)
(申請不要/要・所得申告)・未就学児の均等割軽減
(申請不要)・子ども・子育て支援金分の均等割軽減
(申請不要)・後期高齢者医療への移行に伴う軽減
(手続不要)・非自発的失業者の軽減
(要申請)・産前産後期間の軽減
(要届出)・災害による減免
(要申請)などの減免です。効き目の大きいものほど申請制——ここがミソです。
Q7. 退職後、国保の加入手続きはいつまでに?
A. 退職日の翌日から14日以内に日向市 市民環境部 国保年金課 保険税係(0982-66-1017)で。14日を過ぎても加入義務は退職日の翌日にさかのぼるので、手続きが遅れた分の保険税もまとめて請求されます。得はひとつもないので早めに。
9. まとめ|日向市の国保で押さえるべきポイント
- 日向市は4方式(所得割+資産割+均等割+平等割)。令和8年度の料率は医療分8.60%・後期支援分3.10%・介護分2.90%・子ども分0.81%
- 均等割は医療分21,600円・後期支援7,500円・介護8,900円・子ども1,400円、平等割は合計で年37,000円。賦課限度額は世帯合計で年113万円
- 所得割の合計は15.41%(40〜64歳)。宮崎市14.21%・延岡市14.36%より高く、都城市16.51%より低い
- 資産割が残る4方式(医療11.0%・後期5.0%・介護6.2%)。軽減(7・5・2割)は資産割に効かない
- 国保財政は約6,000万円の実質不足(令和6年度)。基金3億1,278万円で補っており、市は枯渇の恐れを公表
- 「保険税の自動音声アンケート」は詐欺電話。市はAI・自動音声での納付連絡はしないと明言
- 国保加入者が1人になった世帯は平等割が5年間半額、その後3年間4分の1
- 会社都合退職なら非自発的失業軽減。年31万3千円ほど変わることもあるのに届け出ないと1円も安くならない
- 収入がない年も住民税の申告を。しないと軽減判定が回りません
- 窓口は日向市 市民環境部 国保年金課 保険税係(0982-66-1017)
出典・参考:
・日向市公式:国民健康保険税の決め方
・日向市公式:国民健康保険税の納め方
・日向市公式:令和6年度日向市国民健康保険の財政状況をお知らせします
・日向市公式:国民健康保険税を滞納すると
・日向市公式:産前産後期間相当分(4ヶ月分)の国民健康保険税が軽減されます
・日向市公式:災害(震災、風水害、火災等)による国民健康保険税の減免について
・日向市公式:日向市を装った保険税に関する自動音声アンケートは詐欺電話です
※本記事は2026年8月時点の令和8年度制度・料率に基づいています。最新の情報は日向市公式サイトでご確認ください。