富岡市の国民健康保険|令和8年度の保険料・減免・申請窓口を完全ガイド
富岡市は群馬県の南西部、世界遺産富岡製糸場や妙義山で知られる人口約4万人の市です。
この記事の要点は3つです。①令和8年度の所得割の合計は12.74%(医療6.96+後期2.98+介護2.50+子ども0.30/40〜64歳)。当サイトで集計した383市の中央値(約13.0%)よりわずかに低い一方、群馬県内で当サイトが確認した8市のなかでは前橋市(12.9%)に次いで高い水準です。②賦課限度額は合計113万円(医療67万+後期26万+介護17万+子ども3万)。旧版の記事は医療分を66万円・合計112万円としていましたが、市の公式ページでは67万円・113万円でした。③市の公式サイトには計算例が3パターン(農業所得の4人世帯/世帯主が社保で子3人だけ国保/5割軽減)載っており、本記事では3つとも検算しました。
税率、計算例、軽減・減免、退職したときの手続きまで、市の公式ページで確認できた内容だけをまとめています。
1. 富岡市の国民健康保険の概要
富岡市の国保は、勤務先の健康保険(社保)に加入していない方が対象です。自営業者、フリーランス、退職者、無職の方、パート・アルバイトで社保未加入の方、外国人住民などが該当します。
富岡市の保険料は3方式(所得割+均等割+平等割)で計算します。「平等割」は世帯単位でかかる定額部分で、世帯人数が少ないほど1人あたりの負担感が大きくなります。
富岡市は「保険料」ではなく「保険税」方式で、3方式(所得割+均等割+平等割)です。資産割はありません。
納税義務者は世帯主です。世帯主が国保に加入していなくても、世帯に国保加入者がいれば世帯主あてに通知が届きます(この場合、世帯主の所得は所得割に入りません。市の計算例2で確認できます)。税額は7月に確定し、7月中旬に納税通知書が発送されます。
他市との比較——当サイトで令和8年度の料率を集計した383市の所得割合計の中央値は約13.0%。富岡市の12.74%はそれより約0.3ポイント低く、高いほうから数えて約240番目とほぼ中位です。群馬県内で確認した8市では前橋12.9%>富岡12.74%>館林12.0%・太田12.0%>桐生11.9%・伊勢崎11.9%>高崎11.7%>安中10.2%の順で、隣の安中市より2.5ポイント、高崎市より約1.0ポイント高くなっています。
一方で平等割は医療分25,000円と、高崎市(21,400円)より高めです。均等割(医療分)は富岡26,000円に対し高崎27,400円で、高崎のほうが高い。所得の低い世帯ほど、平等割の重さが効いてきます。
国保のしくみそのものは国民健康保険の基礎知識まとめ、加入・脱退の手順は国民健康保険の加入手続き完全ガイドをあわせてどうぞ。
2. 保険料の計算方法|令和8年度の料率
| 区分 | 所得割率 | 均等割(1人年額) | 平等割(1世帯年額) | 賦課限度額 |
|---|---|---|---|---|
| 医療分 | 6.96% | 26,000円 | 25,000円 | 670,000円 |
| 後期高齢者支援金分 | 2.98% | 11,100円 | 9,000円 | 260,000円 |
| 介護分(40〜64歳) | 2.50% | 10,700円 | 6,800円 | 170,000円 |
| 子ども・子育て支援金分 | 0.30% | 1,300円 (市は「均等割1,200円+18歳以上均等割100円」と分けて示しており、18歳以上は計1,300円。18歳未満(18歳に達する日以後の最初の3月31日まで)は子ども分の均等割が10割軽減されます) | 800円 | 30,000円 |
- 所得割の計算ベースは「前年中の総所得金額等 - 基礎控除43万円」=基準総所得金額。加入者ひとりごとに計算して世帯で合算します。
- 40歳未満は医療分・後期支援分・子ども分のみ。40歳以上65歳未満には介護分が加わります。
- 市は「均等割1,200円+18歳以上均等割100円」と分けて示しており、18歳以上は計1,300円。18歳未満(18歳に達する日以後の最初の3月31日まで)は子ども分の均等割が10割軽減されます。申請は不要です。
- 年度途中の加入・脱退は月割り計算になります。
所得割の課税総所得額は「被保険者ごとの前年中の総所得金額等-基礎控除43万円」の合計です。合計所得金額が2,400万円を超えると、基礎控除は段階的に減ります。前年の所得がない人も市県民税の申告が必要です。
所得割の合計は12.74%(医療6.96+後期2.98+介護2.50+子ども0.30/40〜64歳)。40歳未満は10.24%(医療+後期+子ども)です。
均等割は1人あたり、18歳以上(40〜64歳)で医療26,000+後期11,100+介護10,700+子ども1,200+18歳以上均等割100=49,100円。18〜39歳は38,400円、18歳未満は37,100円(子ども分は全額軽減)。
平等割は1世帯あたり医療25,000+後期9,000+子ども800円(40〜64歳がいる世帯は介護6,800円が加わる)。
賦課限度額は合計113万円(医療67万+後期26万+介護17万+子ども3万)。
令和8年度の税率等(富岡市公表)
| 医療給付費分 | 後期高齢者 支援金等分 | 介護納付金分 (40〜64歳) | 子ども・子育て 支援納付金分 | |
|---|---|---|---|---|
| 所得割 | 6.96% | 2.98% | 2.50% | 0.30% |
| 均等割(1人) | 26,000円 | 11,100円 | 10,700円 | 1,200円 |
| 18歳以上均等割(1人) | ― | ― | ― | 100円 |
| 平等割(1世帯) | 25,000円 | 9,000円 | 6,800円 | 800円 |
| 賦課限度額 | 670,000円 | 260,000円 | 170,000円 | 30,000円 |
限度額の合計は1,130,000円です。
市の計算例を検算しました(市公式「国民健康保険税額の計算例」)
富岡市は計算例を3つ公開しています。いずれも各区分を計算して百円未満を切り捨て、4区分を足す方式です。
| 世帯 | 医療分 | 後期分 | 介護分 | 子ども分 | 合計 |
|---|---|---|---|---|---|
| 例1 世帯主47歳(農業所得300万円)+妻45歳(給与所得31万円)+子18歳・15歳が国保、母80歳は後期高齢 | 307,800円 | 129,900円 | 92,400円 | 12,400円 | 542,500円 |
| 例2 世帯主55歳は社保。子30・28・27歳の3人だけ国保 | 185,800円 | 77,700円 | 0円 | 8,200円 | 271,700円 |
| 例3 世帯主60歳(給与所得75万円)+妻66歳+子21歳、5割軽減 | 73,700円 | 30,600円 | 16,700円 | 3,300円 | 124,300円 |
例1の検算:課税総所得は世帯主のみ(300万-43万=257万円、妻は所得43万円以下で0円)。医療分=257万×6.96%=178,872円+26,000×4人+25,000円=307,872円→307,800円。後期分=257万×2.98%=76,586円+11,100×4+9,000円=129,986円→129,900円。介護分(40〜64歳の夫婦2人)=257万×2.50%=64,250円+10,700×2+6,800円=92,450円→92,400円。子ども分=257万×0.3%=7,710円+(1,200×4人-子2の1,200円)=3,600円+100×3人+800円=12,410円→12,400円。合計は542,500円で市の数字と一致します。
読みどころ:子2(15歳)の子ども分均等割1,200円が引かれ、子1(18歳)と夫婦の計3人には「18歳以上均等割」100円がかかっています。
例2の検算:課税総所得は(105万-43万)+(100万-43万)=119万円(子3は所得25万円で0円)。医療分=119万×6.96%=82,824円+26,000×3+25,000円=185,824円→185,800円。世帯主の給与所得356万円は所得割に入りません(社保加入で国保の被保険者でないため)。介護分は全員40歳未満で0円。
例3の検算:軽減判定所得=75万+(20万-15万)=80万円が、5割基準の43万+31万×3人+10万×(2-1)=146万円以下なので5割軽減。医療分の均等割・平等割は(26,000×3+25,000)×0.5=51,500円、所得割は(75万-43万)×6.96%=22,272円で合計73,772円→73,700円。
軽減判定所得の早見表(給与所得者等が0人または1人の場合)
| 被保険者数 (特定同一世帯所属者を含む) | 7割軽減 | 5割軽減 | 2割軽減 |
|---|---|---|---|
| 1人 | 43万円 | 74万円 | 100万円 |
| 2人 | 43万円 | 105万円 | 157万円 |
| 3人 | 43万円 | 136万円 | 214万円 |
| 4人 | 43万円 | 167万円 | 271万円 |
市の式(7割=43万円、5割=43万円+31万円×人数、2割=43万円+57万円×人数。給与所得者等が2人以上なら1人増えるごとに10万円加算)に当てはめた値です。年金収入のある65歳以上は年金所得から15万円を引いて判定します。
軽減後の「均等割+平等割」を実額で見ると
富岡市の均等割・平等割は、40〜64歳の1人世帯で均等割49,100円+平等割41,600円=90,700円(40歳未満の1人世帯は38,400円+34,800円=73,200円)です。ここに所得割がかかります。所得が基準以下の世帯は、この定額部分が次のようになります。
| 軽減なし | 2割軽減 | 5割軽減 | 7割軽減 | |
|---|---|---|---|---|
| 40〜64歳 | 90,700円 | 72,560円 | 45,350円 | 27,210円 |
| 40歳未満(18歳以上) | 73,200円 | 58,560円 | 36,600円 | 21,960円 |
※各区分ごとに端数処理があるため、実際の通知額とは数十円ずれることがあります。単身の場合、平等割が均等割の約8割の重さで世帯ごとにかかる点が、3方式の特徴です。
群馬県内の主要市との税率比較(当サイト集計・令和8年度)
| 市 | 所得割の合計(40〜64歳) | 医療分所得割 |
|---|---|---|
| 前橋市 | 12.9% | 7.0% |
| 富岡市 | 12.74% | 6.96% |
| 館林市・太田市 | 12.0% | 6.9%・7.0% |
| 桐生市・伊勢崎市 | 11.9% | 6.8%・6.9% |
| 高崎市 | 11.7% | 6.8% |
| 安中市 | 10.2%(別に資産割あり) | 6.7% |
所得割だけを見ると県内の主要市は10〜13%に収まっています。富岡市は資産割がなく、所得割と平等割で組み立てる形です。同じ3方式でも、高崎市は平等割が医療分21,400円、富岡市は25,000円と差があります。
令和8年度の納期と特別徴収の条件
| 期別 | 納期限 | 期別 | 納期限 |
|---|---|---|---|
| 第1期 | 令和8年7月31日(金) | 第6期 | 令和8年12月25日(金) |
| 第2期 | 令和8年8月31日(月) | 第7期 | 令和9年2月1日(月) |
| 第3期 | 令和8年9月30日(水) | 第8期 | 令和9年3月1日(月) |
| 第4期 | 令和8年11月2日(月) | 第9期 | 令和9年3月31日(水) |
| 第5期 | 令和8年11月30日(月) |
年税額を9回で割るので、たとえば年税額が542,500円(市の計算例1)なら1回あたり約6万円です。納税通知書は7月中旬に届き、第1期の納期限は7月末。通知が届いてから約2週間で第1期の支払いになる点に注意してください。
特別徴収(年金天引き)の対象は、世帯の国保加入者が全員65歳以上75歳未満で、世帯主の年金(老齢・退職・障害・遺族。それぞれ単独で)が年額18万円以上の場合です。ただし、①世帯主が国保以外の医療保険に加入している、②介護保険料と国保税の合計が年金額の2分の1を超える、③介護保険料が特別徴収でない、④年度内に75歳になる加入者がいる、⑤年度途中に加入者の異動があった、のいずれかに当てはまると対象外です。新たに特別徴収になる人は、4月・6月・8月は前年度の年税額を参考にした仮徴収、10月・12月・2月は確定した年税額から仮徴収分を引いた残りを3等分した本徴収になります。
【計算例1】40歳夫婦+子ども2人(うち1人は未就学児)/世帯所得300万円
所得はすべて夫(40歳)のものとして計算します。基準総所得金額 = 300万円 - 43万円 = 257万円
- 医療分: 所得割 178,872円 + 均等割 91,000円 + 平等割 25,000円 ⇒ 294,872円
- 後期支援分: 所得割 76,586円 + 均等割 38,850円 + 平等割 9,000円 ⇒ 124,436円
- 介護分: 所得割 64,250円 + 均等割 21,400円 + 平等割 6,800円 ⇒ 92,450円
- 子ども分: 所得割 7,710円 + 均等割 2,600円 + 平等割 800円 ⇒ 11,110円
合計: 年間 約522,868円(月あたり約43,600円)
この世帯の総所得金額等は300万円。2割軽減の判定基準は「43万円+57万円×4人=271万円」なので、低所得軽減には届きません。
【計算例2】40歳単身/年収300万円(給与所得202万円)
基準総所得金額 = 202万円 - 43万円 = 159万円
- 医療分: 所得割 110,664円 + 均等割 26,000円 + 平等割 25,000円 ⇒ 161,664円
- 後期支援分: 所得割 47,382円 + 均等割 11,100円 + 平等割 9,000円 ⇒ 67,482円
- 介護分: 所得割 39,750円 + 均等割 10,700円 + 平等割 6,800円 ⇒ 57,250円
- 子ども分: 所得割 4,770円 + 均等割 1,300円 + 平等割 800円 ⇒ 6,870円
合計: 年間 約293,266円(月あたり約24,400円)
単身世帯でも平等割が合計で年41,600円のってきます。平等割のない自治体(横浜市や東京23区など)と比べると、この分がまるごと差になります。
【計算例3】会社都合で退職した40歳単身/前年の給与収入400万円
ここが一番お金の動くところです。給与収入400万円=給与所得276万円の方が、倒産・解雇などで離職したケース。
軽減を届け出なかった場合(基準総所得金額 276万-43万=233万円)
- 医療分 213,168円 / 後期支援分 89,534円 / 介護分 75,750円 / 子ども分 9,090円 ⇒ 合計 約387,542円
非自発的失業者の軽減を届け出た場合(給与所得を100分の30に圧縮:276万×30%=82.8万円 → 基準総所得金額 39.8万円)
- 判定所得も82.8万円に下がるため均等割・平等割の2割軽減もあわせて適用されます(2割軽減の基準=43万+57万×1人=100万円以下)
- 医療分 68,501円 / 後期支援分 27,940円 / 介護分 23,950円 / 子ども分 2,874円 ⇒ 合計 約123,265円
差額は年間およそ26万4千円。届出書1枚でこれだけ違います。富岡市が対象者を自動で拾ってくれるわけではないので、心当たりのある方は窓口へ。
(注)上記は本記事による概算です。正確な金額は富岡市公式サイトでご確認ください。退職直後で任意継続と迷っている方は任意継続 vs 国民健康保険もどうぞ。
3. 賦課限度額(保険料の上限)
- 医療分 670,000円 / 後期支援分 260,000円 / 介護分 170,000円 / 子ども分 30,000円
- 世帯合計の最大値: 年113万円(1,130,000円)
所得がどれだけ高くてもここで頭打ちです。
4. 富岡市の軽減・減免制度
制度は自動で適用されるものと申請しないと適用されないものに分かれます。取りこぼしが起きるのはいつも後者です。
4-1. 低所得世帯の軽減(7割・5割・2割)|自動適用
| 軽減率 | 世帯の総所得金額等が以下の額以下 |
|---|---|
| 7割軽減 | 43万円 + 10万円×(給与所得者等の数 - 1) |
| 5割軽減 | 43万円 + 31万円×被保険者数 + 10万円×(給与所得者等の数 - 1) |
| 2割軽減 | 43万円 + 57万円×被保険者数 + 10万円×(給与所得者等の数 - 1) |
軽減されるのは均等割と平等割です。所得割は対象外。収入がない方も住民税の申告をしないと軽減判定が回りません。「無職なのに保険料が高い」の原因はたいていこれです(無職の人の国民健康保険)。
4-2. 未就学児の均等割5割軽減|自動適用
未就学児(小学校入学前)の均等割が所得制限なく一律5割軽減。低所得軽減との併用ができ、7割軽減世帯の未就学児は合わせて8.5割軽減になります。申請不要。
4-3. 子ども・子育て支援金分の18歳未満軽減|自動適用
令和8年度に新設された子ども・子育て支援金分は、市は「均等割1,200円+18歳以上均等割100円」と分けて示しており、18歳以上は計1,300円。18歳未満(18歳に達する日以後の最初の3月31日まで)は子ども分の均等割が10割軽減されます。子ども本人の負担は実質ゼロです。申請不要。
4-4. 非自発的失業者の保険料軽減|要申請
倒産・解雇・雇止めなどで離職し、雇用保険の「特定受給資格者」または「特定理由離職者」に該当する離職時65歳未満の方は、前年の給与所得を100分の30として計算します。計算例3のとおり、効き目が別格の制度です。
- 軽減期間: 離職日の翌日から翌年度末まで(最大2年分)
- 離職理由コード: 特定受給資格者=11・12・21・22・31・32/特定理由離職者=23・33・34
- 必要書類: 雇用保険受給資格者証(または受給資格通知)の写し、本人確認書類、マイナンバーがわかるもの
- 届出先: 富岡市 国保年金課 国保係(行政棟1階2番窓口)
- 注意: 届け出ないと適用されません。自己都合退職は対象外です
富岡市では非自発的失業の軽減の申請窓口が国保年金課国保係(行政棟1階2番)、産前産後の届出窓口が税務課(行政棟1階5番)と分かれています。離職理由番号(11・12・21・22・23・31・32・33・34)が載った雇用保険受給資格者証を持参してください。
書類の書き方まで含めた手順は失業したときの国保「軽減措置」完全ガイドで解説しています。
4-5. 産前産後期間の保険料軽減|要届出
出産する国保被保険者がいる世帯は、対象者の所得割額と均等割額について、出産予定月(または出産月)の前月から翌々月までの4か月分(多胎妊娠は3か月前から6か月分)が軽減されます。妊娠85日以上の出産(死産・流産・早産を含む)が対象で、出産予定日の6か月前から届出可能。産前産後の免除・軽減制度もどうぞ。
4-6. 富岡市の減免制度|要申請
低所得軽減・未就学児軽減・18歳未満の子ども分軽減は申請不要ですが、世帯主・被保険者・特定同一世帯所属者に未申告者がいると軽減されません。前年の所得がない人も市県民税の申告が必要です。
| 種類 | 主な要件 | 減免内容・手続き |
|---|---|---|
| 低所得世帯の軽減 (申請不要/要・全員の所得申告) | 前年所得(軽減判定所得)が①43万円+10万円×(給与所得者等の数-1)以下=7割、②43万円+31万円×被保険者等の数+10万円×(同)以下=5割、③43万円+57万円×被保険者等の数+10万円×(同)以下=2割 | 均等割額と平等割額を軽減。判定は4月1日時点。65歳以上の公的年金は年金所得から15万円を引いて判定 |
| 未就学児の均等割軽減 (申請不要) | 未就学児 | 均等割を5割軽減。低所得軽減がある世帯は軽減後の額をさらに5割(医療分は軽減なし13,000円/2割10,400円/5割6,500円/7割3,900円) |
| 18歳未満の子ども分軽減 (申請不要) | 18歳に達する日以後の最初の3月31日までの子ども | 子ども・子育て支援納付金分の均等割を10割軽減。軽減分は18歳以上の加入者全員の「18歳以上均等割100円」で補う |
| 特定世帯・特定継続世帯 (申請不要) | 国保から後期高齢者医療に移行して、世帯の国保加入者が1人になった世帯 | 5年間は平等割が半額(特定世帯)、その後3年間は4分の3の額(特定継続世帯)。対象は医療・後期・子ども分の平等割 |
| 旧被扶養者の減免 (要申請) | 職場の健康保険から後期高齢者医療に移った人の被扶養者だった65歳以上の人 | 所得割は免除、加入から2年間は均等割が半額。旧被扶養者のみの世帯は平等割も2年間半額 |
| 非自発的失業者の軽減 (要申請) | 雇用保険の特定受給資格者・特定理由離職者(離職時65歳未満) | 前年の給与所得を100分の30として計算。離職日翌日から翌年度末まで |
| 産前産後期間の軽減 (要届出) | 妊娠85日以上の出産(死産・流産等を含む) | 出産予定月の前月から4か月分(多胎は3か月前から6か月分)の所得割・均等割を軽減。出産予定月の6か月前から届出可 |
| 災害・収監による減免 (要相談) | 災害や収監など | 個別に判断。税務課へ |
富岡市の軽減で押さえておきたい点が3つあります。
①特定継続世帯は「4分の3」。国保から後期高齢者医療に移って国保が1人になった世帯は、5年間は平等割が半額、その後の3年間は4分の3の額です。軽減の対象は平等割だけで、均等割は軽減されません。
②18歳未満の子ども分の軽減分は、18歳以上の加入者みんなで負担します。市は「18歳以上均等割100円」としており、例1のように大人3人なら300円の上乗せです。
③産前産後の軽減は課税限度額に達している世帯だと効果が出ないことがあります(市のページの注記)。
保険料が重いと感じたときの選択肢は保険料が高い・払えないときのガイドもあわせて。
4-7. 払えないときは滞納する前に相談
滞納すると督促 → 延滞金 → 財産の差押えと段階的に進みます。滞納してから相談するより、滞納する前に相談したほうが選べる手が多い。分割納付や徴収猶予の相談ができます(払えない・滞納したときの対処法)。
5. 納付方法
- 口座振替(納め忘れがなく最も確実)
- スマホ決済(請求書払い)
- コンビニ納付
- 納付書による金融機関窓口払い
- 年金からの特別徴収(65〜74歳の一定要件の世帯)
富岡市の納期は普通徴収が7月から翌年3月までの9期(令和8年度は7/31・8/31・9/30・11/2・11/30・12/25・2/1・3/1・3/31)。特別徴収は、世帯の国保加入者全員が65〜74歳で、世帯主の年金が年額18万円以上の場合に対象となります。特別徴収から口座振替への切替は本人の申し出でできますが、納付書払いへの変更はできません(市の説明)。年度途中の加入・離脱は月割で、届出の遅れは本来の加入日にさかのぼって課税されます。
6. 加入・脱退の手続き
6-1. 加入手続き(事由発生から14日以内)
| 事由 | 必要書類 |
|---|---|
| 会社を退職した | 健康保険資格喪失証明書、本人確認書類、マイナンバーがわかるもの |
| 他市区町村から転入 | 本人確認書類、マイナンバーがわかるもの(転入届と同時に手続き可) |
| 子どもが生まれた | 本人確認書類、母子健康手帳 |
| 生活保護が廃止された | 保護廃止(停止)通知書、本人確認書類 |
6-2. 脱退手続き(事由発生から14日以内)
| 事由 | 必要書類 |
|---|---|
| 就職して社保に加入した | 新しい健康保険の資格確認書等、国保の保険証・資格確認書、本人確認書類 |
| 他市区町村へ転出 | 本人確認書類(転出届と同時に手続き可) |
| 生活保護の受給開始 | 保護決定通知書、本人確認書類 |
| 死亡 | 本人確認書類、死亡を確認できる書類 |
脱退の届出を忘れると国保料の請求が止まりません。社保と国保の二重払いになって、あとから還付手続きに走ることになります。就職時は就職したときの脱退手続き完全ガイド、引っ越し時は引っ越したときの手続き完全ガイドを参照してください。
7. 富岡市の国保窓口一覧
加入・脱退、軽減・減免の相談は市役所行政棟1階の窓口です。
| 担当・窓口 | 所在地・連絡先 | 主な業務 |
|---|---|---|
| 企画財務部 税務課 【行政棟1階5番窓口】 | 〒370-2392 群馬県富岡市富岡1460-1 Tel 0274-62-1511/Fax 0274-62-0357 | 国保税の賦課、軽減・減免、産前産後の届出 |
| 国保年金課 国保係 【行政棟1階2番窓口】 | 同上(市役所) | 非自発的失業者の軽減の申請など |
開庁時間は午前8時30分から午後5時15分まで(税務課のページ表記)。
市の国保税ページにはお問い合わせ先として税務課が掲載されています。国保年金課への内線は市代表でご確認ください。
8. よくある質問(富岡市の国保)
Q1. 富岡市の令和8年度の国保税の所得割は?
A. 医療給付費分6.96%・後期高齢者支援金等分2.98%・介護納付金分2.50%・子ども・子育て支援納付金分0.30%です。40〜64歳で合計12.74%、40歳未満は10.24%。均等割・平等割・限度額は記事前半の表を参照してください。
Q2. 子ども・子育て支援納付金分とは何ですか?
A. 令和8年4月に始まった「子ども・子育て支援金制度」に伴い、令和8年度から国保税の4つ目の区分として新設されました。0〜74歳の全被保険者が対象で、所得割0.30%・均等割1,200円・18歳以上均等割100円・平等割800円です。18歳未満の均等割は10割軽減され、低所得・未就学児・産前産後の軽減も従来どおり適用されます。
Q3. 世帯主が会社員で国保に入っていません。世帯主の所得は計算に入りますか?
A. 所得割には入りません。市の計算例2は世帯主の給与所得356万円を除いて、国保に入っている子3人の所得だけで所得割を出しています。一方、低所得軽減の判定では国保に加入していない世帯主の所得も合算されます。
Q4. 国保の加入手続きが遅れたらどうなりますか?
A. 加入すべき日にさかのぼって国保税を納めます。届け出た日からではありません。離脱の届出が遅れて国保で受診した場合は、国保が負担した医療費を後で返すことになります。
Q5. 賦課限度額はいくらですか?
A. 合計113万円(医療67万・後期26万・介護17万・子ども3万)です。旧版の記事は医療分66万円・合計112万円としていましたが、市の公式ページで令和8年度は67万円・113万円と確認しました。
Q6. 未就学児がいると均等割はいくらになりますか?
A. 均等割が5割軽減されます(申請不要)。医療分は軽減なしの世帯で13,000円、後期分5,550円、子ども分600円。低所得の2割軽減世帯なら医療10,400円・後期4,440円・子ども480円、5割軽減世帯なら6,500円・2,775円・300円、7割軽減世帯なら3,900円・1,665円・180円と、軽減後の額をさらに半分にする仕組みです。
Q7. 自動で適用される軽減と、申請が必要なものの違いは?
A. 自動適用=低所得の軽減(7割・5割・2割)、未就学児の5割軽減、18歳未満の子ども分軽減。要申請=非自発的失業軽減、産前産後軽減、低所得世帯の軽減
(申請不要/要・全員の所得申告)・未就学児の均等割軽減
(申請不要)・18歳未満の子ども分軽減
(申請不要)・特定世帯・特定継続世帯
(申請不要)・旧被扶養者の減免
(要申請)・非自発的失業者の軽減
(要申請)・産前産後期間の軽減
(要届出)・災害・収監による減免
(要相談)などの減免です。効き目の大きいものほど申請制——ここがミソです。
Q8. 退職後、国保の加入手続きはいつまでに?
A. 退職日の翌日から14日以内に富岡市 企画財務部 税務課(0274-62-1511)で。14日を過ぎても加入義務は退職日の翌日にさかのぼるので、手続きが遅れた分の保険料もまとめて請求されます。得はひとつもないので早めに。
9. まとめ|富岡市の国保で押さえるべきポイント
- 富岡市は3方式(所得割+均等割+平等割)。令和8年度の料率は医療分6.96%・後期支援分2.98%・介護分2.50%・子ども分0.30%
- 均等割は医療分26,000円・後期支援11,100円・介護10,700円・子ども1,300円、平等割は合計で年41,600円。賦課限度額は世帯合計で年113万円
- 所得割の合計12.74%は集計383市の中央値(約13.0%)よりわずかに低く、群馬県内では前橋に次ぐ水準
- 限度額は合計113万円(医療分67万円)。旧版の66万円・112万円は誤り
- 市公式の計算例3件(542,500円/271,700円/124,300円)は検算で一致
- 特定継続世帯は平等割が4分の3(特定世帯は半額)
- 世帯主が社保なら所得割に世帯主の所得は入らないが、軽減判定には合算される
- 会社都合退職なら非自発的失業軽減。年26万4千円ほど変わることもあるのに届け出ないと1円も安くならない
- 収入がない年も住民税の申告を。しないと軽減判定が回りません
- 窓口は富岡市 企画財務部 税務課(0274-62-1511)
出典・参考:
・富岡市公式:国民健康保険税のしくみ(令和8年度の税率)
・富岡市公式:国民健康保険税額の計算例
・富岡市公式:国民健康保険税の軽減・減免
・富岡市公式:子ども・子育て支援納付金分の新設について
※本記事は2026年8月時点の令和8年度制度・料率に基づいています。最新の情報は富岡市公式サイトでご確認ください。