静岡県 静岡市の国民健康保険|保険料・減免・申請窓口まとめ

静岡市の国民健康保険ガイド|保険料・軽減制度・申請方法まとめ

1. 静岡市の特徴と国民健康保険の概要

静岡市は静岡県の県庁所在地で、人口約68万人を擁する政令指定都市です。
市民の健康を守るため、国民健康保険(国保)制度を運用しており、会社の健康保険に加入していない自営業者や退職者、パート・アルバイトの方などが対象です。
静岡市の国保は、平等割制度出産・子育て世帯への独自軽減オンライン保険料計算ツールなど、住民サービスの利便性向上に力を入れています。

2. 保険料の計算方法

静岡市の国民健康保険料は、所得割均等割平等割の3つの要素で構成されています。
それぞれの区分ごとに、所得に応じた負担や世帯人数、世帯単位での負担が決まります。

区分所得割率均等割額(1人あたり)平等割額(1世帯あたり)
医療分6.08%24,900円20,900円
支援分(後期高齢者支援金分)2.57%10,500円7,900円
介護分(40~64歳のみ)2.33%18,400円
  • 所得割:前年の所得に応じて計算されます。
  • 均等割:加入者1人ごとにかかる定額。
  • 平等割:世帯ごとにかかる定額(医療分・支援分のみ)。

例:40歳未満の2人世帯(所得割は除外)なら、
(24,900円+10,500円)×2人+(20,900円+7,900円)=99,600円(均等割+平等割)
※実際は所得割も加算されます。
詳細な計算は静岡市公式オンライン保険料計算ツールをご利用ください。

3. 保険料の上限額

各区分ごとに年間の上限額が設けられており、高額所得世帯でも負担が一定以上にならないよう配慮されています。

区分上限額(年額)
医療分660,000円
支援分260,000円
介護分170,000円

4. 軽減・減免制度

静岡市では、所得や世帯状況に応じて保険料の軽減・減免制度が充実しています。
主な制度は以下の通りです。

  • 所得基準による軽減:7割・5割・2割の3段階。所得が一定以下の世帯は均等割・平等割が軽減されます。
  • 未就学児(6歳以下)均等割50%軽減:小学校入学前の子どもは均等割が半額。
  • 出産時の軽減:出産のある世帯は4ヶ月間(多胎は6ヶ月間)、保険料が軽減。
    出産予定日の6か月前から届出可能。
  • 非自発的失業者の給与所得30%縮減:リストラ等で失業した場合、所得割計算時の給与所得が70%に減額。
  • 旧被扶養者軽減:会社の健康保険の被扶養者だった方が国保に加入した場合、一定期間保険料が軽減。
  • 災害や傷病による減免:災害や大きな病気で収入が減った場合、申請により保険料が減免される場合があります。

5. 静岡市独自の特徴・特典

  • 平等割制度:医療分20,900円、支援分7,900円が世帯単位で課されます。
  • 出産予定日の6か月前から軽減申請可能:早めの手続きで安心。
  • オンライン保険料計算ツール:自宅で簡単に保険料の目安を確認できます。
  • スマートフォンアプリ納付対応:PayPayなどのアプリで納付が可能。忙しい方も便利です。
  • 年度途中の加入・脱退は月割り計算:転入者は初期段階で基本料金のみの仮算定が行われます。

6. 申請方法・窓口情報

加入・脱退・各種軽減申請は、以下の窓口で受け付けています。

  • 静岡市役所 保険年金課(本庁舎・各区役所・支所)
  • 必要書類:本人確認書類、マイナンバー、所得証明書、退職証明書(該当者のみ)など
  • 出産・失業・災害等の軽減申請は、該当事由が発生したら速やかに申請を
  • オンライン計算ツール:静岡市公式サイト

お問い合わせ先:
静岡市役所 保険年金課
TEL:054-221-1132(代表)
受付時間:平日8:30~17:15

7. よくある質問

  • Q. 保険料はいつから発生しますか?
    A. 国保の資格取得日(転入日・退職日の翌日など)から発生します。年度途中の加入・脱退は月割り計算です。
  • Q. 保険料の納付方法は?
    A. 納付書、口座振替、スマートフォンアプリ(PayPay等)で納付できます。
  • Q. 軽減や減免の申請はいつまで?
    A. 原則、該当事由が発生したら速やかに申請してください。遡って適用できる場合もあります。
  • Q. 退職してすぐ国保に切り替える必要がありますか?
    A. 会社の健康保険を喪失した翌日から国保加入が必要です。14日以内に手続きを。

8. まとめ

静岡市の国民健康保険は、平等割制度子育て・出産世帯への手厚い軽減オンラインサービスの充実など、住民の利便性と負担軽減に配慮した制度設計が特徴です。
保険料や軽減制度は世帯ごとに異なるため、静岡市公式サイトの保険料計算ツールや窓口での相談を活用し、ご自身に合った手続きを行いましょう。
困ったときは早めに市役所へご相談ください。