岡山県 玉野市の国民健康保険|保険料・減免・申請窓口まとめ

玉野市の国民健康保険制度ガイド【令和6年度版】

1. 概要:玉野市と国民健康保険の特徴

岡山県南部、瀬戸内海に面した自然豊かな玉野市では、市民の健康を守るために国民健康保険(国保)制度が運用されています。
国保は自営業者や退職者、パート・アルバイトなど職場の健康保険に加入していない方が対象となる公的医療保険です。
玉野市の国保は、所得や世帯人数に応じて保険料が決まるのが特徴で、独自の「平等割制度」も導入されています。

2. 保険料の計算方法

玉野市の国民健康保険料は、「所得割」「均等割」「平等割」の3つの要素で構成されています。
それぞれの詳細と令和6年度の料率・金額は以下の通りです。

玉野市 国民健康保険料の内訳(令和6年度)
区分所得割率均等割額
(1人あたり)
平等割額
(1世帯あたり)
医療分7.6%22,000円21,300円
支援分
(後期高齢者支援金分)
2.9%8,400円7,900円
介護分
(40~64歳のみ)
2.1%7,100円5,500円

所得割:前年の所得から基礎控除(43万円)を引いた額に、各分野ごとの所得割率をかけて算出します。
均等割:加入者1人ごとにかかる定額の保険料です。
平等割:世帯ごとにかかる定額の保険料で、玉野市独自の制度です。

【計算例】
40歳未満の3人家族(所得合計300万円)の場合:

  • 医療分所得割:
    (300万円-43万円)×7.6%=195,420円
  • 医療分均等割:
    22,000円×3人=66,000円
  • 医療分平等割:
    21,300円×1世帯=21,300円
  • 合計(医療分のみ):
    195,420円+66,000円+21,300円=282,720円

※支援分・介護分も同様に計算し、合算します。

3. 上限額の設定

保険料には、負担が過度にならないよう上限額が設けられています。令和7年度から一部上限額が引き上げられました。

保険料の上限額(令和6年度)
区分上限額
医療分660,000円
支援分260,000円
介護分170,000円

注意:各分野ごとに上限額が設定されており、合計で最大1,090,000円(40~64歳世帯の場合)となります。

4. 軽減・減免制度

玉野市では、所得が低い世帯や特別な事情がある場合に、保険料の軽減・減免制度が利用できます。

  • 法定軽減(均等割・平等割が対象)
    • 7割軽減:前年所得が一定基準以下の世帯
    • 5割軽減:前年所得が一定基準以下の世帯
    • 2割軽減:前年所得が一定基準以下の世帯
  • 非自発的失業者への軽減:倒産・解雇等で離職した方は、所得割の計算に特例が適用されます。
  • 災害・所得減少による減免:災害や大幅な所得減少があった場合、申請により保険料の減免が受けられます。

詳細な条件や申請方法は、玉野市役所の国民健康保険窓口までお問い合わせください。

5. 玉野市独自の特徴・特典

玉野市では、平等割制度を導入しているのが大きな特徴です。
これは、世帯ごとに定額の保険料(医療分21,300円、支援分7,900円、介護分5,500円)を課すもので、多人数世帯の負担を調整する役割があります。
また、保険料の上限額が毎年見直されており、令和7年度は医療分・支援分の上限額が引き上げられました。

6. 申請方法・窓口情報

国民健康保険の加入・脱退、保険料の減免申請などは、玉野市役所 市民課 国民健康保険担当で受け付けています。

  • 住所:〒706-8510 岡山県玉野市宇野1丁目27番1号
  • 電話番号:0863-32-5511(代表)
  • 受付時間:平日8:30~17:15
  • 必要書類:本人確認書類、印鑑、所得証明書など(申請内容による)

詳細は玉野市公式ホームページをご確認ください。

7. よくある質問(FAQ)

  • Q. 保険料の納付方法は?
    A. 口座振替、納付書、コンビニ払いなどが利用できます。
  • Q. 退職したら自動的に国保に加入できますか?
    A. 退職後はご自身で市役所にて国保加入の手続きが必要です。
  • Q. 保険料が高くて支払いが難しい場合は?
    A. 軽減・減免制度や分割納付の相談が可能です。早めに市役所へご相談ください。
  • Q. 介護分は誰が対象ですか?
    A. 40歳~64歳の国保加入者が対象です。

8. まとめ

玉野市の国民健康保険は、所得や世帯構成に応じて保険料が決まる仕組みで、独自の平等割制度や各種軽減・減免制度が整っています。
保険料の計算や軽減制度の利用には、世帯の状況や前年所得が大きく影響しますので、不明点は早めに市役所へご相談ください。
健康と安心のために、国保制度を正しく理解し、適切に活用しましょう。