福生市の国民健康保険|令和8年度の保険料・減免・申請窓口を完全ガイド
福生市は人口約5万6千人、東京都の多摩地域西部で、横田基地を抱える市です。
この記事では、令和8年度の最新税率にもとづく福生市の国保税の計算方法、軽減・減免、会社都合退職の特例、納付・窓口までを、市の公式ページで確認した数字だけでまとめました。
福生市は所得割の合計10.58%(40〜64歳)と低めな一方、均等割は3項目で50,120円と高めです。所得が低い人ほど有利、人数が多い世帯ほど負担が重い設計です。
1. 福生市の国民健康保険の概要
福生市の国保は、勤務先の健康保険(社保)に加入していない方が対象です。自営業者、フリーランス、退職者、無職の方、パート・アルバイトで社保未加入の方、外国人住民などが該当します。
福生市の保険料は2方式(所得割+均等割)で計算します。世帯単位でかかる平等割はありません。単身世帯にとっては比較的有利な設計です。
福生市は「保険料」ではなく「保険税」方式で、2方式(所得割+均等割)、平等割はありません。市は保険税のメリットとして時効5年(保険料は2年)、差押え時に国税・他の地方税と同順位、遡及賦課が最大3年(保険料は2年)と、保険料との違いを3点で公開しています。届出が遅れると最大3年分をさかのぼって請求されうる点は要注意です。
国保のしくみそのものは国民健康保険の基礎知識まとめ、加入・脱退の手順は国民健康保険の加入手続き完全ガイドをあわせてどうぞ。
2. 保険料の計算方法|令和8年度の料率
| 区分 | 所得割率 | 均等割(1人年額) | 賦課限度額 |
|---|---|---|---|
| 医療分 | 5.94% | 33,900円 | 670,000円 |
| 後期高齢者支援金分 | 2.40% | 14,200円 | 260,000円 |
| 介護分(40〜64歳) | 1.93% | 14,800円 | 170,000円 |
| 子ども・子育て支援金分 | 0.31% | 2,020円 (子ども分の均等割は2,020円(1,928円+18歳以上の加算92円)で、18歳未満の被保険者は国の仕組みで均等割が全額軽減されます) | 30,000円 |
- 所得割の計算ベースは「前年中の総所得金額等 - 基礎控除43万円」=基準総所得金額。加入者ひとりごとに計算して世帯で合算します。
- 40歳未満は医療分・後期支援分・子ども分のみ。40歳以上65歳未満には介護分が加わります。
- 子ども分の均等割は2,020円(1,928円+18歳以上の加算92円)で、18歳未満の被保険者は国の仕組みで均等割が全額軽減されます。申請は不要です。
- 年度途中の加入・脱退は月割り計算になります。
所得割の合計は10.58%(医療分5.94%+後期高齢者支援金分2.40%+介護分1.93%+子ども・子育て支援金分0.31%/40〜64歳)。40歳未満は8.65%です。所得割の基礎は前年の総所得金額−基礎控除43万円です。
均等割の合計は、介護分を除く3項目で年50,120円(医療33,900円+支援金14,200円+子ども2,020円)。40〜64歳は介護分14,800円が加わり64,920円です。
子ども分の均等割2,020円の内訳を市が明記しています。「1,928円(均等割額)と92円(18歳以上均等割額)の合算」。つまり18歳未満は1,928円、18歳以上は92円上乗せの2,020円です。18歳未満は国の仕組みで均等割が全額軽減されるため、実際に2,020円を払うのは18歳以上の人です。
賦課限度額は医療67万円・支援金26万円・介護17万円・子ども分3万円(合計113万円)。令和8年度から税率等が改定され、子ども・子育て支援金が新設されたと市が明記しています。
東京都の市区と並べた福生市の位置づけ
本サイトで整理した全国329市区の令和8年度料率を集計して、検算した数字だけ並べます(所得割は医療+支援金+介護+子ども分の合計、40〜64歳)。
| 市区 | 所得割合計 | 均等割(介護除く3項目) |
|---|---|---|
| 福生市 | 10.58% | 50,120円 |
| 羽村市 | 11.66% | 43,228円 |
| 多摩市 | 10.44% | 45,300円 |
| 府中市 | 9.65% | 40,360円 |
| 町田市 | 11.48% | 55,860円 |
| 八王子市 | 12.98% | 62,200円 |
| 23区(多くが同率) | 13.01% | 67,073円 |
329市区の所得割合計の中央値は13.01%で、福生市は低いほうから16番目です。都内の30市区では6番目に低くなります。一方、均等割(3項目)の全国中央値は41,400円で、福生市の50,120円は中央値より約8,700円高い水準です。隣の羽村市と比べると、所得割は1.08pt低く、均等割は6,892円高いという逆の形になっています。
損益分岐は世帯の課税総所得で決まります。羽村市より福生市が有利になるのは、均等割の差6,892円÷所得割の差1.08%≒約64万円を超える課税総所得がある場合(1人分の概算)です。単身で所得がある人は福生市が有利、子どもの多い低所得世帯は羽村市が有利になりやすい、と読めます。
【計算例1】40歳夫婦+子ども2人(うち1人は未就学児)/世帯所得300万円
所得はすべて夫(40歳)のものとして計算します。基準総所得金額 = 300万円 - 43万円 = 257万円
- 医療分: 所得割 152,658円 + 均等割 118,650円 ⇒ 271,308円
- 後期支援分: 所得割 61,680円 + 均等割 49,700円 ⇒ 111,380円
- 介護分: 所得割 49,601円 + 均等割 29,600円 ⇒ 79,201円
- 子ども分: 所得割 7,967円 + 均等割 4,040円 ⇒ 12,007円
合計: 年間 約473,896円(月あたり約39,500円)
この世帯の総所得金額等は300万円。2割軽減の判定基準は「43万円+57万円×4人=271万円」なので、低所得軽減には届きません。
【計算例2】40歳単身/年収300万円(給与所得202万円)
基準総所得金額 = 202万円 - 43万円 = 159万円
- 医療分: 所得割 94,446円 + 均等割 33,900円 ⇒ 128,346円
- 後期支援分: 所得割 38,160円 + 均等割 14,200円 ⇒ 52,360円
- 介護分: 所得割 30,687円 + 均等割 14,800円 ⇒ 45,487円
- 子ども分: 所得割 4,929円 + 均等割 2,020円 ⇒ 6,949円
合計: 年間 約233,142円(月あたり約19,400円)
【計算例3】会社都合で退職した40歳単身/前年の給与収入400万円
ここが一番お金の動くところです。給与収入400万円=給与所得276万円の方が、倒産・解雇などで離職したケース。
軽減を届け出なかった場合(基準総所得金額 276万-43万=233万円)
- 医療分 172,302円 / 後期支援分 70,120円 / 介護分 59,769円 / 子ども分 9,243円 ⇒ 合計 約311,434円
非自発的失業者の軽減を届け出た場合(給与所得を100分の30に圧縮:276万×30%=82.8万円 → 基準総所得金額 39.8万円)
- 判定所得も82.8万円に下がるため均等割の2割軽減もあわせて適用されます(2割軽減の基準=43万+57万×1人=100万円以下)
- 医療分 50,761円 / 後期支援分 20,912円 / 介護分 19,521円 / 子ども分 2,850円 ⇒ 合計 約94,044円
差額は年間およそ21万7千円。届出書1枚でこれだけ違います。福生市が対象者を自動で拾ってくれるわけではないので、心当たりのある方は窓口へ。
(注)上記は本記事による概算です。正確な金額は福生市公式サイトでご確認ください。退職直後で任意継続と迷っている方は任意継続 vs 国民健康保険もどうぞ。
3. 賦課限度額(保険料の上限)
- 医療分 670,000円 / 後期支援分 260,000円 / 介護分 170,000円 / 子ども分 30,000円
- 世帯合計の最大値: 年113万円(1,130,000円)
所得がどれだけ高くてもここで頭打ちです。
4. 福生市の軽減・減免制度
制度は自動で適用されるものと申請しないと適用されないものに分かれます。取りこぼしが起きるのはいつも後者です。
4-1. 低所得世帯の軽減(7割・5割・2割)|自動適用
| 軽減率 | 世帯の総所得金額等が以下の額以下 |
|---|---|
| 7割軽減 | 43万円 + 10万円×(給与所得者等の数 - 1) |
| 5割軽減 | 43万円 + 31万円×被保険者数 + 10万円×(給与所得者等の数 - 1) |
| 2割軽減 | 43万円 + 57万円×被保険者数 + 10万円×(給与所得者等の数 - 1) |
軽減されるのは均等割です。所得割は対象外。収入がない方も住民税の申告をしないと軽減判定が回りません。「無職なのに保険料が高い」の原因はたいていこれです(無職の人の国民健康保険)。
4-2. 未就学児の均等割5割軽減|自動適用
未就学児(小学校入学前)の均等割が所得制限なく一律5割軽減。低所得軽減との併用ができ、7割軽減世帯の未就学児は合わせて8.5割軽減になります。申請不要。
4-3. 子ども・子育て支援金分の18歳未満軽減|自動適用
令和8年度に新設された子ども・子育て支援金分は、子ども分の均等割は2,020円(1,928円+18歳以上の加算92円)で、18歳未満の被保険者は国の仕組みで均等割が全額軽減されます。子ども本人の負担は実質ゼロです。申請不要。
4-4. 非自発的失業者の保険料軽減|要申請
倒産・解雇・雇止めなどで離職し、雇用保険の「特定受給資格者」または「特定理由離職者」に該当する離職時65歳未満の方は、前年の給与所得を100分の30として計算します。計算例3のとおり、効き目が別格の制度です。
- 軽減期間: 離職日の翌日から翌年度末まで(最大2年分)
- 離職理由コード: 特定受給資格者=11・12・21・22・31・32/特定理由離職者=23・33・34
- 必要書類: 雇用保険受給資格者証(または受給資格通知)の写し、本人確認書類、マイナンバーがわかるもの
- 届出先: 福生市 保険年金課 保険年金係(042-551-1640)
- 注意: 届け出ないと適用されません。自己都合退職は対象外です
倒産・解雇・雇い止めなど会社都合で離職した方は、前年の給与所得を100分の30とみなして所得割を計算する軽減が使えます。手続きは自動では行われず、届出が必須と市が明記しています。
対象は離職日時点で65歳未満で、雇用保険受給資格者証の離職理由コードが特定受給資格者=11・12・21・22・31・32、特定理由離職者=23・33・34の方です。雇用保険特例受給資格者証・高年齢受給資格者証の方は対象外です。
期間は離職日の翌日の属する月から翌年度末まで。国保加入中に再就職しても引き続き対象ですが、社保に入って国保の資格を失うと終わります。ただし軽減期間内に再び離職して新しい受給資格が生じていなければ、国保に入り直せば対象になる、と市は書いています。
必要なものは雇用保険受給資格者証(原本)または受給資格通知(原本)(離職日と離職理由が載っているもの)、本人確認書類、マイナンバーです。なお災害等の減免との重複申請はできません。
書類の書き方まで含めた手順は失業したときの国保「軽減措置」完全ガイドで解説しています。
4-5. 産前産後期間の保険料軽減|要届出
出産する国保被保険者がいる世帯は、対象者の所得割額と均等割額について、出産予定月(または出産月)の前月から翌々月までの4か月分(多胎妊娠は3か月前から6か月分)が軽減されます。妊娠85日以上の出産(死産・流産・早産を含む)が対象で、出産予定日の6か月前から届出可能。産前産後の免除・軽減制度もどうぞ。
4-6. 福生市の減免制度|要申請
福生市の軽減のうち、7割・5割・2割軽減と未就学児の均等割半額は申請不要ですが、所得が確定していないと軽減されません。市は「所得の有無にかかわらず、1月1日時点でお住まいの自治体に所得の申告をしてください」と求めています。
| 種類 | 主な要件 | 減免内容・手続き |
|---|---|---|
| 低所得者に対する軽減(申請不要/要・所得申告) | 世帯主と国保加入者全員の令和7年中の総所得金額等が、7割=43万円+10万円×(給与所得者等の数−1)以下/5割=+31万円×被保険者数以下/2割=+57万円×被保険者数以下 | 均等割額を7割・5割・2割軽減。判定基準日は4月1日(年度途中加入は資格取得日) |
| 未就学児の均等割半額(申請不要) | 国保加入世帯の未就学児(令和4年度から) | 均等割が2分の1。低所得軽減を受ける世帯は、軽減後の額をさらに減額 |
| 非自発的失業者の軽減(要届出) | 離職時65歳未満で、離職理由コードが特定受給資格者・特定理由離職者に該当 | 前年給与所得を30/100とみなして所得割を計算。離職翌日の属する月から翌年度末まで |
| 産前産後の保険税減額(要届出) | 令和5年11月1日以降に、妊娠85日以上で出産した被保険者(死産・流産・人工妊娠中絶も含む) | 単胎は出産予定月(または出産月)の前月から4か月、多胎は3か月前から6か月。出産予定日の6か月前から届出可、出産後も可 |
| 旧被扶養者の減免(要申請) | 75歳(または障害認定)で後期高齢者医療に移る被用者保険加入者の被扶養者で、65〜74歳の方(国保組合の加入者は対象外) | 所得割は当分の間、全額減免。均等割は資格取得日から2年間5割減免(7割・5割軽減済みの方は対象外) |
| 災害・収入減少等の減免(要申請) | 災害で重大な損害を受けた、事業の休廃止等で収入が著しく減ったなど、資産や能力を活用しても支払いが困難な世帯 | 個別審査。非自発的失業の軽減とは重複申請不可 |
軽減判定には細かなルールがあります。市の注意書きから、見落としやすい点を挙げます。
①世帯主の所得は、国保に加入していなくても判定に含めます(擬制世帯主)。
②65歳以上の年金所得から15万円を控除して判定します。
③専従者控除を使っている場合は、控除前の所得で判定し、専従者給与は所得に含めません。
④土地・建物の売却で特別控除を使っていても、判定は控除前の所得です。
⑤「給与所得者等」は、給与収入55万円超・公的年金60万円超(65歳未満)または110万円超(65歳以上)の方で、この人数が多いほど基準額が10万円ずつ上がります。
保険料が重いと感じたときの選択肢は保険料が高い・払えないときのガイドもあわせて。
4-7. 払えないときは滞納する前に相談
滞納すると督促 → 延滞金 → 財産の差押えと段階的に進みます。滞納してから相談するより、滞納する前に相談したほうが選べる手が多い。分割納付や徴収猶予の相談ができます(払えない・滞納したときの対処法)。
5. 納付方法
- 口座振替(納め忘れがなく最も確実)
- 納付書(金融機関・コンビニ・地方税お支払サイト等)
- 特別徴収(世帯主が加入で全員65〜74歳、年金年額18万円以上など一定要件の世帯は年金天引き)
- 納付相談(収納課へ。滞納する前に相談を)
令和8年度の納期は7月31日・8月31日・9月30日・11月2日・11月30日・12月28日・2月1日・3月1日の全8期です。納税通知書は7月中旬までに発送されます。
納期限を過ぎると延滞金がかかります。令和8年中の特例割合は納期限の翌日から1か月間が年2.8%、2か月目以降が年9.1%で、計算式は「未納額×延滞日数×割合÷365」です(本則は7.3%・14.6%)。たとえば10万円を60日遅れると、目安で最初の30日分が約230円、残り30日分が約748円、合計で約980円です。
未納が続くと「特別療養費」の対象になり、医療機関でいったん全額自己負担になります。事情がある場合は、早めに収納課へ相談してください。
年度の途中で加入・脱退した場合は月割りで、加入した月から脱退した月の前月までが課税されます。1月2日以降に転入した方は、前住所地へ所得照会するため、まず所得割を除いた通知書が届き、所得判明後に更正されます。
6. 加入・脱退の手続き
6-1. 加入手続き(事由発生から14日以内)
| 事由 | 必要書類 |
|---|---|
| 会社を退職した | 健康保険資格喪失証明書、本人確認書類、マイナンバーがわかるもの |
| 他市区町村から転入 | 本人確認書類、マイナンバーがわかるもの(転入届と同時に手続き可) |
| 子どもが生まれた | 本人確認書類、母子健康手帳 |
| 生活保護が廃止された | 保護廃止(停止)通知書、本人確認書類 |
6-2. 脱退手続き(事由発生から14日以内)
| 事由 | 必要書類 |
|---|---|
| 就職して社保に加入した | 新しい健康保険の資格確認書等、国保の保険証・資格確認書、本人確認書類 |
| 他市区町村へ転出 | 本人確認書類(転出届と同時に手続き可) |
| 生活保護の受給開始 | 保護決定通知書、本人確認書類 |
| 死亡 | 本人確認書類、死亡を確認できる書類 |
脱退の届出を忘れると国保料の請求が止まりません。社保と国保の二重払いになって、あとから還付手続きに走ることになります。就職時は就職したときの脱退手続き完全ガイド、引っ越し時は引っ越したときの手続き完全ガイドを参照してください。
7. 福生市の国保窓口一覧
国保税の計算・軽減・減免の相談は福生市役所の市民部 保険年金課(保険年金係)、納付・滞納の相談は収納課(収納係)です。
| 窓口 | 電話番号 | 主な業務 |
|---|---|---|
| 市民部 保険年金課 保険年金係 〒197-8501 東京都福生市本町5 | 042-551-1640 | 国保税の算定・試算、軽減・減免の届出、非自発的失業の軽減、産前産後の減額、加入・脱退の手続き |
| 市民部 収納課 収納係 〒197-8501 東京都福生市本町5 | 042-551-1578 | 保険税の納付・滞納、納付相談、口座振替、特別療養費に関する相談 |
市は試算を窓口・電話で受け付けています。確定申告書の控えや源泉徴収票など、前年中の所得がわかるものを用意してください。
福生市は他の市と違い、令和8年度の試算フォームを公式ページで見つけられませんでした。金額を確かめたいときは保険年金係へ電話するのが確実です。
8. よくある質問(福生市の国保)
Q1. 子どもが多い世帯だと、均等割はいくらになりますか?羽村市と比べると?
A. 40代夫婦+小学生+未就学児の4人世帯(軽減なし)で、福生市の均等割は年201,990円、羽村市は176,206円です。差は25,784円です。
福生市の内訳
医療分:33,900円×4人=135,600円
支援金分:14,200円×4人=56,800円
介護分:14,800円×2人(夫婦)=29,600円
子ども分:2,020円×2人(夫婦)+子ども2人は全額軽減で0円=4,040円
未就学児の半額軽減:(33,900円+14,200円)÷2=−24,050円
合計:201,990円
羽村市は医療29,100円・支援金12,200円・介護13,900円・子ども分1,928円で同じ計算をすると176,206円です。
所得割は福生市のほうが低いので、世帯の課税総所得が約100万円以上(夫婦2人分の合算目安)になると差が縮まります。子育て世帯で所得が低いうちは、均等割の差がそのまま効いてきます。
Q2. 年金から天引きされるのはどんな世帯ですか?口座振替に変えられますか?
A. 世帯主が国保加入で、世帯の加入者全員が65〜74歳などの3条件をすべて満たす世帯です。申し出があれば口座振替に変更できます。
市が示す3条件は次のとおりです。
①世帯主が国保に加入しており、世帯の国保加入者全員が65歳から74歳
②世帯主の年金受給額が年額18万円以上
③保険税と介護保険料の合計額が、年金受給額の2分の1以下
夫婦で片方が75歳未満、もう片方が75歳以上の場合は、後者が後期高齢者医療に移るので①を満たす場合があります。逆に、64歳以下の家族がひとりでもいる世帯は対象外です。天引きになっても、保険年金課の窓口で手続きすれば口座振替を選べます。
Q3. 出産のときに保険税が安くなる制度はありますか?
A. あります。令和5年11月1日以降の出産が対象で、単胎なら4か月分、多胎なら6か月分の保険税が減額されます。
対象は妊娠85日(4か月)以上の出産で、死産・流産・早産・人工妊娠中絶も含まれます。
対象期間は、単胎が出産予定月(または出産月)の前月から4か月間、多胎が3か月前から6か月間です。
届出は出産予定日の6か月前から可能で、出産後でも届け出できます。母子手帳または出生証明書、本人確認書類、マイナンバーがわかるものを持って保険年金係へ。自動では適用されない点に注意してください。
Q4. 75歳の家族に扶養されていた親が国保に入ると、保険税はどうなりますか?
A. 旧被扶養者の減免が使えます。所得割は当分の間全額免除、均等割は2年間5割減免です。
対象は、会社の健康保険(協会けんぽ・健保組合・共済など)の本人が75歳になって後期高齢者医療に移るときに、その被扶養者だった65〜74歳の方です。障害認定で65歳以上から後期高齢者医療に移った方の被扶養者も含まれます。国保組合の加入者は対象外です。
均等割の5割減免は資格取得日から2年間で、すでに7割・5割の低所得軽減を受けている方は対象外です(軽減の重複はしません)。申請には、健康保険資格喪失証明書、本人確認書類、マイナンバーがわかるものが必要です。
Q5. 軽減判定に該当すると、実際にいくらになりますか?
A. 給与収入100万円の単身なら5割軽減で年約2.7万円、年金収入150万円の65歳単身なら7割軽減で年約1.5万円です(概算)。
例1:40歳未満の単身、給与収入100万円
給与所得は100万円−55万円=45万円。7割の基準は43万円(給与所得者等1人なので加算なし)で、45万円は超えます。5割の基準は43万円+31万円=74万円以下なので5割軽減です。
均等割:(33,900+14,200+2,020)×5割=25,060円。所得割:(45万円−43万円)×8.65%=1,730円。合計は約26,790円です。
例2:65歳単身、公的年金収入150万円
年金所得は150万円−110万円=40万円。軽減判定では年金所得から15万円を控除するので25万円となり、43万円以下で7割軽減です。
均等割:50,120円×3割=15,036円(65歳以上なので介護分は国保では課税されません)。所得割は課税総所得が0円(40万円−43万円<0)のため0円。合計は約15,036円です。
実際の通知額は区分ごとの端数処理で数円〜数十円ずれることがあります。正確な金額は保険年金係の試算で確認してください。
Q6. 届出が遅れると、どのくらいさかのぼって請求されますか?
A. 福生市は保険税方式なので、最大3年さかのぼって課税されます(保険料方式の市は最大2年)。
市は保険税と保険料の違いを3点で公開しています。
①消滅時効:保険税は5年、保険料は2年
②差押え時の優先順位:保険税は国税・他の地方税と同順位、保険料はそれらに次ぐ
③遡及賦課:保険税は最大3年、保険料は最大2年
国保の保険税は届出日ではなく資格を取得・喪失した日からかかります。会社を辞めたあとに届出を忘れると、辞めた日にさかのぼって請求されます。14日以内の届出を目安にしてください。
Q7. 1月2日以降に福生市に引っ越してきました。保険税はどうなりますか?
A. 前年の所得は前の住所地に照会されるため、通知書が2回届く可能性があります。
市は「令和8年1月2日以降に転入された方は、前住所地に所得を照会し、所得が判明した時点で保険税の計算をします。納税通知書発送までに回答がない場合は、まず所得割を除いて計算した納税通知書を送り、所得が判明した時点で変更後の通知書を送る」としています。
最初の通知書は均等割だけなので安く見えますが、あとで所得割が加わって増額されます。軽減判定も所得が確定しないと行われません。
Q8. 福生市は羽村市より国保税が安いのですか?
A. 所得によります。所得割は福生市が低く、均等割は福生市が高いので、損益分岐は1人あたり課税総所得で約64万円です。
令和8年度の40〜64歳の所得割合計は福生市10.58%、羽村市11.66%(差1.08pt)。均等割(介護除く3項目)は福生市50,120円、羽村市43,228円(差6,892円)です。
均等割の差6,892円は、課税総所得に1.08%をかけた差額と等しくなるところで釣り合うため、6,892÷0.0108≒約64万円が目安です(1人分、他の条件は同じ)。
例:課税総所得200万円の単身者(介護なし)は、福生市が200万×8.65%+50,120円=223,120円、羽村市が200万×9.42%+43,228円=231,628円。福生市のほうが約8,500円安くなります。
ただし限度額(福生市は医療・支援金・子ども分の合計96万円)や軽減の影響で世帯により変わるので、目安として使ってください。
Q9. 子ども分の均等割が2,020円なのは、なぜ中途半端な金額なのですか?
A. 1,928円と92円の合算だからです。市が内訳を公表しています。
市の注記は「1,928円(均等割額)と92円(18歳以上均等割額)の合算」です。18歳未満は国の制度で子ども分の均等割が全額軽減されるため、実際に2,020円を払うのは18歳以上の被保険者です。
92円という金額は小さいですが、市が18歳以上分を別建ての数字として示している点は、他市の記事では説明が薄い部分です。18歳未満の子ども分の軽減は、市の該当ページに直接の記載が見つからなかったため、国の仕組みとして説明しています。詳しくは保険年金係へ。
Q10. 納付書の金額が、思ったより高く感じます。
A. 年税額を8回に分けているからです。12か月ではなく全8期(7月〜翌3月)なので、1回あたりは年額の約8分の1になります。
年間24万円なら1回あたり3万円で、12で割った2万円より約1万円多く見えます。年額が増えているわけではありません。
Q11. 自動で適用される軽減と、申請が必要なものの違いは?
A. 自動適用=低所得の軽減(7割・5割・2割)、未就学児の5割軽減、18歳未満の子ども分軽減。要申請=非自発的失業軽減、産前産後軽減、低所得者に対する軽減(申請不要/要・所得申告)・未就学児の均等割半額(申請不要)・非自発的失業者の軽減(要届出)・産前産後の保険税減額(要届出)・旧被扶養者の減免(要申請)・災害・収入減少等の減免(要申請)などの減免です。効き目の大きいものほど申請制——ここがミソです。
Q12. 退職後、国保の加入手続きはいつまでに?
A. 退職日の翌日から14日以内に福生市 市民部 保険年金課 保険年金係(042-551-1640)で。14日を過ぎても加入義務は退職日の翌日にさかのぼるので、手続きが遅れた分の保険料もまとめて請求されます。得はひとつもないので早めに。
9. まとめ|福生市の国保で押さえるべきポイント
- 福生市は2方式(所得割+均等割)。令和8年度の料率は医療分5.94%・後期支援分2.40%・介護分1.93%・子ども分0.31%
- 均等割は医療分33,900円・後期支援14,200円・介護14,800円・子ども2,020円。賦課限度額は世帯合計で年113万円
- 福生市は所得割合計10.58%(低いほうから16番目/329市区)だが、均等割は50,120円で全国中央値より高い。羽村市とは課税総所得約64万円で損益が入れ替わる
- 子ども分の均等割2,020円は「1,928円+18歳以上92円」と市が内訳を公表。18歳未満は均等割が全額軽減
- 納期は全8期。延滞金は令和8年中、1か月目2.8%・2か月目以降9.1%。時効は保険税なので5年、遡及賦課は最大3年
- 会社都合退職なら非自発的失業軽減。年21万7千円ほど変わることもあるのに届け出ないと1円も安くならない
- 収入がない年も住民税の申告を。しないと軽減判定が回りません
- 窓口は福生市 市民部 保険年金課 保険年金係(042-551-1640)
出典・参考:
・福生市公式:国民健康保険税
・福生市公式:国民健康保険税の軽減・減免
・福生市公式:国民健康保険税の納期は
・福生市公式:国民健康保険税の納付は
※本記事は2026年8月時点の令和8年度制度・料率に基づいています。最新の情報は福生市公式サイトでご確認ください。