広島市の国民健康保険制度について【2025年度(令和7年度)版】
1. 概要|広島市の特徴と国民健康保険の概要
広島県広島市にお住まいの方で、職場の健康保険などに加入していない自営業者・フリーランス・退職者・無職の方などは「国民健康保険(国保)」に加入する必要があります。
広島市は8つの区からなる政令指定都市で、国民健康保険の加入・脱退手続きや保険料の相談は、原則としてお住まいの区役所 保険年金課が窓口となります。
広島市の国保は、所得割・均等割・世帯別平等割の3本立てで保険料を計算する仕組みで、未就学児の軽減や産前産後期間の軽減など、きめ細やかな配慮も設けられています。
2. 保険料の計算方法|所得割・均等割・平等割の詳細
広島市の国民健康保険料は、「所得割」、「均等割(被保険者均等割)」、「世帯別平等割」の3要素で構成されます。
これを医療分(ア)/後期高齢者支援金分(イ)/介護分(ウ)の3分野ごとに計算し、合算した額がその世帯の年間保険料となります。
| 計算の内容 | 医療分(ア) | 支援分(イ) | 介護分(ウ) (40〜64歳のみ) |
|---|---|---|---|
| 被保険者均等割 (加入者1人につき) | 30,133円 | 10,330円 | 9,522円 |
| 世帯別平等割 (1世帯につき) | 29,758円 | 10,201円 | 7,163円 |
| 所得割 (令和6年中の基礎控除後所得額×) | 8.30% | 2.78% | 2.34% |
所得割は、前年の総所得金額等から基礎控除(43万円)を差し引いた額に各分野の率をかけます。
均等割は、国保に加入している家族1人ごとに定額でかかります。
平等割は、国保加入世帯1世帯ごとに定額でかかる広島市の特徴的な仕組みです。
【保険料の計算例】
例えば、40歳の夫婦と未就学児1人の3人世帯(前年所得合計300万円)の場合、大まかに次のように計算します(1人分の基礎控除43万円は世帯主に適用するイメージ)。
- 医療分:所得割 (300万円-43万円)×8.30% + 均等割 30,133円×3人 + 平等割 29,758円
- 支援分:所得割 (300万円-43万円)×2.78% + 均等割 10,330円×3人 + 平等割 10,201円
- 介護分:所得割 (300万円-43万円)×2.34% + 均等割 9,522円×2人(夫婦のみ対象)+ 平等割 7,163円
実際の金額は軽減判定や未就学児軽減などで変わるため、広島市公式サイトの令和7年度保険料試算Excelを使って確認するのが確実です。
3. 上限額(賦課限度額)の設定
国民健康保険料には負担が過度にならないよう、分野ごとに最高限度額が設けられています。広島市の令和7年度は以下の通りです。
| 区分 | 限度額 |
|---|---|
| 医療分 | 66万円 |
| 支援分 | 26万円 |
| 介護分 | 17万円 |
4. 軽減・減免制度
- 低所得世帯の軽減(法定軽減):世帯の軽減判定所得に応じて7割・5割・2割の軽減が自動適用
- 未就学児の均等割軽減:未就学児にかかる被保険者均等割が半額に軽減
- 産前産後期間の軽減:出産予定月の前月から4か月間、出産被保険者の所得割・均等割を減額
- 非自発的失業者の軽減:倒産・解雇・雇い止め等で離職した方の前年給与所得を100分の30として計算
- 後期高齢者医療制度移行に伴う世帯への緩和措置:平等割について、移行後5年間は半額、その後3年間は4分の3を適用
- 災害等による減免:火災・風水害等で損害を受けた世帯は申請により減免対象
5. 納付方法
広島市の国民健康保険料は、次の方法で納付できます。
- 口座振替(各金融機関・ゆうちょ銀行で申込)
- 納付書払い(金融機関・コンビニ)
- スマートフォン決済アプリ(対応アプリは広島市公式サイトで最新情報を確認)
- 年金からの特別徴収(一定年齢以上の世帯主など対象)
口座振替は、納め忘れを防ぎやすく、手続きも一度で済むためおすすめです。
6. 申請窓口
広島市の国民健康保険に関する一般的なお問い合わせや制度の照会は、市役所の所管課が担当しています。
- 健康福祉局保健部 保険年金課 保険係
- 住所:〒730-8586 広島県広島市中区国泰寺町一丁目6番34号(広島市役所内)
- 電話:082-504-2157
- 公式サイト:広島市 国民健康保険ページ
国保への加入・脱退・住所変更・保険料の減免申請など実際の手続きは、原則としてお住まいの区役所 保険年金課の窓口で行います。中区・東区・南区・西区・安佐南区・安佐北区・安芸区・佐伯区の各区役所にそれぞれ保険年金課があります。
7. よくある質問(FAQ)
- Q. 広島市では世帯別平等割がありますか?
A. はい。広島市は医療分・支援分・介護分それぞれに世帯別平等割が設定されています。 - Q. 未就学児の子どもが何人もいる場合の軽減は?
A. 未就学児にかかる被保険者均等割は1人につき半額に軽減され、この軽減は法定軽減(7割・5割・2割)と併用できます。 - Q. 介護分は誰にかかりますか?
A. 40歳以上65歳未満の国保加入者(介護保険第2号被保険者)が対象です。 - Q. 保険料の試算はどこでできますか?
A. 広島市公式サイトで配布されている「令和7年度保険料試算Excel」をダウンロードして使用します。 - Q. 会社を退職した後すぐに国保に切り替えないといけませんか?
A. 職場の健康保険の資格を失ってから14日以内にお住まいの区役所保険年金課で加入手続きをしてください。任意継続という選択肢もあります。
8. まとめ
広島市の国民健康保険料は、医療分・支援分・介護分それぞれに所得割・均等割・平等割を組み合わせた3×3の構造で計算されます。令和7年度は、所得割率が医療分8.30%、支援分2.78%、介護分2.34%に設定され、最高限度額は3分野合計で年間109万円(医療66万+支援26万+介護17万)です。
未就学児の均等割半額、産前産後期間の軽減、後期高齢者医療制度への移行に伴う緩和措置など、世帯の状況に応じた細かな支援も用意されています。
加入・脱退・減免申請などの実務はお住まいの区役所 保険年金課、制度全般の照会は市役所 保険年金課(082-504-2157)へ。正確な保険料は毎年度送付される通知書または市の試算Excelで確認しましょう。